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概要

CV(ToM版で追加):栗津貴嗣(ビル)/内野孝聡(ベン)

ボスキャラクターとして2回主人公たちの前に立ちはだかる。見た目はまんまニンジャ系統の敵モブだがそれぞれちゃんと声優がついている。でも戦いのダメージボイスや攻撃ボイスはモブと同じ。\ハッ!!ウッ!!/

元々はホークアイの所属していたナバール盗賊団の一員で、ホークアイとは同じグループで仕事を行う、勝手知ったる間柄だった。しかし本編開始直後の美獣の乗っ取りによるナバール王国の建国に伴い闇堕ち。そのまま美獣の手先としてあらゆる悪事に身を染める。

手始めにリースのいる風の王国ローラントに侵入し、リースの弟エリオットを「旅の手品師」と騙って風の制御機構へ誘導し、ローラントの防御を破った上でリースの抹殺案件に乗じてエリオットを誘拐した。誘拐したエリオットは、その時点で有用性を見いだせてなかったのか奴隷商に売っている。・・・が、彼は回り回って再びダークキャッスルの面々の下に辿り着き、リース編においては最後の最後まで受難の日々を送ることになる。

そのためリースにとっては親族・居場所と自分の全てを奪った直接の原因であり相当に恨まれている(その後、黒幕の美獣及びダークキャッスルの面々について判明すると矛先は元凶の方に向くようになるが)。

ローラント陥落を達成するだけあり実力はかなりのもので、「ナバール王国の支配者イザベラ」として美獣が動く時は側近として常に最前線に立っており、(PTメンバーに入れてない場合に)アマゾネス軍を率いて先行するリースを撃退しているくらいには強い(主人公3人がかりでも苦労するこいつらに単独で挑むNPCリースが悪い気もするが・・・)。

側近として傍に居過ぎたせいか、元々そういった邪悪の素質があったかは不明だが盗賊団時代の同僚であるホークアイ必死の呼びかけにも「フン、知らんな」と吐き捨て即座に刃を向け、盗賊団の首領フレイムカーンの娘であるジェシカよりも美獣の命令を優先するレベルで、美獣に完堕ちしてしまっている。

ローラント奪還での敗北後、ナバール付近の火炎の谷の入り口前で主人公たちと汚名返上の戦闘になるが、そこでも敗北して遂に死亡。洗脳の形でとはいえ最期まで忠誠を誓っていた美獣からはほぼ道具扱いで、その魂まで消費されるという何とも報われない最期を遂げる。

まぁ、リース及びアマゾネスにとっては諸悪の根源であり恨み骨髄な相手ゆえ、仕方ない結末だったかもしれないが顔見知りであったホークアイからはその死を悲しまれた。

戦闘

ローラント奪還編のラスボス。その後、火の精霊に会いに行く旅路の中で2戦目がある。

見た目はニンジャ系モブだが、よく見ると金色とロイヤルブルーの装束を纏っており、モブモンスターの流用のルガーとは異なる独自の配色となっている。

まずこのビルとベンは戦闘開始前に「忍法『合』」によって1体のエネミーになる。

そして、単体・全体に効果が及ぶ手裏剣や忍術を容赦なく放ってくる。この忍術はすべてにデバフ効果があるためこちらのパラメータが容赦なく下げられる。一応、星くずのハーブでデバフを解除できるが、最大でもたった9個しか戦闘に持ち込めないためすぐに底をつくだろう。

最も恐ろしいのが必殺技「影潜り」。ターゲットはこちらのパーティ1人だが、最大HP比にして7~8割を消し飛ばす凶悪な威力を誇り、喰らえば間違いなく瀕死を示すアラートが鳴り響く。防御力ダウンのデバフ効果がある「雷神の術」を喰らっていた場合、体力の低いアンジェラやシャルロットの場合一撃死も見える。

そしてこいつの本領発揮はHPが半分を切ってから。

ダメージ蓄積によって合体していた「ビルとベン」は、「ビル」と「ベン」に戻るのである。2体に分かれて弱体化したな!と思うなかれ。

ビルとベンは合体前後でステータスが同じである

つまり合体状態でも苦労した敵が同じステータスのまま分裂するのである。そりゃリース負けますわ。

2戦目においては美獣から闇の力を授かったためか、合体忍術が「忍法『邪身合体』」へとパワーアップ。最大HPが強化され、ホークアイのクラス1必殺技である「背面斬り」も使用してくる。

なお魔法やクラス2以上の必殺技に反応して必殺技や魔法を使ってくるという敵の仕様を知っていればあまり苦労しない。

直前のジェノアの方が余程難敵である。

その凶悪な行動ルーチンから原作版ではみんなのトラウマとしてプレイヤーの脳裏に刻み込まれたビルとベンだが、リメイク版でも難敵として評価されている。

手裏剣は3wayの飛び道具攻撃となった他、「影潜り」「背面斬り」や技名の無い一閃技や連続斬り、ステータスダウン効果のある忍法技と多岐にわたる攻撃でこちらを苦しめていく。ボス故にスーパーアーマーを持つのでモブニンジャのように強攻撃で吹っ飛ばして袋叩きもできない。

更にでは分離したビルかベンのどちらか一方を撃破した状態で一定時間(およそ30~50秒)経過すると生き残ってる方が「黄泉がえり」という技を使って一方を復活させるという暴挙に出る

しかもHPの50%を回復させる。ビルとベン分離時の体力がほぼ半分のため、実質的な全回復である。たまったものではない。

つまりほぼ同時に倒さないと延々と終わらない戦いを繰り返すことになり、アイテムとMPが尽きた末に此方が敗北することになる。

更にアップデートで追加されたToM最高難易度の「ノーフューチャー」ではただでさえ強いコイツらが難易度による能力上昇の恩恵を受けた上で15分の時間制限が付くため、一度も「黄泉がえり」を使わせずに倒すことがほぼ必須条件となっている。やってられない。とりあえず手裏剣投げるのやめてください。

そのため、作戦でNPCのターゲット指定を「違う敵」にしておくと多少効率が良くなるだろう。

ちなみにこれは1戦目、2戦目も同様。それ故、聖剣伝説3序盤の詰み要因として恐れられている。とはいえ2戦目となると手の内はわかっているし、急ぎ急ぎで本編を進めてたとしてもみんなクラス2になっていていてそれなりに育成もできているため、ローラント戦よりは苦戦しないで済むだろう。

最大の攻略ポイントとしてすべての攻撃が回避可能となったことだろう。影潜りも影に潜ってこちらに近寄るあからさまな前兆が見える(ついでに見た目もショボくなった)ほか、各種忍術や手裏剣も予兆エリアが表示されるため、意識していればNPCはともかくプレイヤーが回避するのは容易。

総じて、常にビルとベン双方の動きと残りHPに気を配り、なるべくHPを均等に削るという管理が必要。戦場全体を見渡しながら戦うといいだろう。

余談

ホークアイを主人公に選んだオープニングのイベントで、ニキータとともに2人のモブナバール兵がホークアイの「仕事」に随行して見張りを担当しているが、この2人こそ闇堕ち前のビルとベンである。ターゲットの家から一度外に出るとビルと会話することも可能。残念ながらリメイク版ではターゲットの家から出られないため会話ができなくなっている。

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  • 忍の望み、その顛末

    「ビルとベンって実は美獣に操られてなかったんじゃないか」という疑惑が「Raptors in the ointment」 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13816435 書いてるときに降って湧いてきたので話にしてみました。HOM設定あり、ビルとベンの年齢は20代後半から30前後を想定(つまりホークアイの両親を知っている)。 SFC版のときからそうだったんですけど、個人的にビルとベンにあまり同情出来ないんですよね。「コイツら嬉々としてローラント侵攻してたしエリオット拐ってたし」みたいな。ローラント侵攻したときには盗賊団は誰も美獣に操られてないですよね多分(美獣の撤退宣言とか見る限り)。 むしろOPのナバール盗賊団の面々がすっかり戦争に乗り気過ぎるのが違和感。ホークアイも戦争のことより「フレイムカーンが盗賊団をやめる」方を気にしてるように見える。あれ、戦争に違和感抱いてるのもしかしてイーグルだけ?

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ビルとベン(聖剣伝説3)
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ビルとベン(聖剣伝説3)
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