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我らは魔界の住人。

マナの女神によって闇の世界に封じられた恨み、今こそ晴らさん。

この世界を魔界に変え、我らの新天地とするのだ!


解説編集

CV:内匠靖明TRIALS of MANA

スクウェアスーパーファミコンソフト、聖剣伝説3に登場人物。

魔界の大悪魔で、魔王の後継者である黒の貴公子美獣と共に仕えている。


上記の通りジャンプ黄金世代には既視感しかない台詞を放った後、戦闘に突入する。

※ダイの大冒険の当該話の方が聖剣伝説3より先出の筈である。

ちなみに、邪眼の伯爵は知っているかは不明だが、黒の貴公子本人は魔界の住民を想って行動している訳ではない。後述の通り美獣も割と個人的な感情で動いていて、魔界の住人としての悲願やアイデンティティを胸に戦っている幹部は彼だけだったりする。


作中の動向編集

全編共通編集

黒の貴公子の現世を魔界に変え、魔物たちの新天地とする野望に賛同。手駒として利用するために砂の要塞ナバールの首領フレイムカーンを洗脳した美獣と共に暗躍。また、ビルとベンによって商業都市バイゼルの奴隷商人に売られたリースの弟エリオットを買い取り、黒の貴公子の新しい肉体候補としてダークキャッスルへと連れ去った。


火山島ブッカでは最深部では出口を封じた上で、主人公たちの前に姿を表す。曰く、黒の貴公子の予言により、邪魔な存在になりえると判断されたと語るが、詳細を話すことなく火山の噴火が目前に迫っていたため、そのまま去っていった。

マナの剣争奪戦では黒の貴公子が闇のマナストーンを現世に召喚して亡くなったため、復活させる手段としてマナの剣を手にしようと画策。美獣と共にナバールの軍勢を率いてマナの聖域へ侵攻。


リース・ホークアイ以外が主人公の場合編集

復活を待っていた黒の貴公子の肉体を消滅させられ、更に魂を永遠の闇の中に封じられてしまう。もはやマナの剣をもってしても復活は望めない状況となってしまい、敗北。邪眼の伯爵はそれでも現世の魔界化を諦めておらず、自らが決起して主人公達からマナの剣を奪う事を画策していた模様だが、黒の貴公子の死を汚す愚行だと判断した美獣によって、殺害されてしまう。


リース・ホークアイが主人公の場合編集

ドラゴンズホールとミラージュパレスの勢力を退けるが、マナの剣を抜けなかったため、フェアリーを誘拐。美獣と共にナバールで主人公達からマナの剣を奪い取り、世界中のマナストーンから神獣を解放させる。


神獣を全て倒した後の暗闇の洞窟に現れ、正体を問い詰める主人公たちに「自分たちは魔界の住民である」「かつてマナの女神によって闇の世界に封じ込められた恨みを晴らすために暗躍していた」「黒の貴公子に絶対的な力を与え、現世を魔界に変え、魔物たちの千年王国を築き上げた上で、魔界の新たな主、黒の貴公子を迎えようとしていた」事を語り、襲い掛かってくるが、敗北。自身が敗れたことを信じられないままに消滅する。


戦闘編集

光弱点・闇吸収と思わせて火属性と土属性が弱点、他には無効も吸収もない。

ブラッディウルフとカーミラクイーンを従えている。敵幹部で唯一取り巻きが居るタイプ。


原作編集

カウンター行動なし。「サイコウェイブ」という技で吹き飛ばされ邪眼の伯爵を追いかけるのが面倒くさい。

正直ブラッディウルフの「朱雀飛天の舞」の方が遥かに脅威であり、先ず取り巻きを倒すというセオリーを守れば良い。


リメイク版編集

バトルシステム変更に伴い取り巻きの脅威度は下がったが、「リザレクション」という技で復活するようになった。

また、戦闘開始時点でアーマー状態で、定期的に復活させる。

吸血鬼っぽさが前面に出され、噛みついてこそこないが、蝙蝠を使ったワープ、体力吸収技、引っ掻きなどを駆使する。魔法はサイコウェイブに加えダークフォースやダークレインなどを用いる。

青ゲージ技『ゴーストゲイン』は唯一の「ボスのHPを回復させる青ゲージ技」であり、難易度にもよるが回復量はゴースト一体につき数千以上になる。破壊すべきゴーストがくるくる動き回って阻止が割と難しい。

敵幹部6人の中では比較的動きがゆったりしており一見すると与し易いが、取り巻きにアーマー復活に『ゴーストゲイン』の阻止し辛さも加わってタフな難敵として強化された。ゴーストは広範囲の必殺技で纏めて倒すとかなり楽が出来る。


考察編集

美獣が邪眼の伯爵を手にかけるエピソードは、美獣が誰に言われるまでもなくエリオットをローラント城に送ったことも相まって、美獣の潔さと手際良さを賞賛する声もある。しかし組織のリーダーが倒れたら幹部クラスが決起して再度組織をまとめ上げ次の手を打つのは至極当然のことである。闇のマナストーンを呼び出すために命を失った主人の立場を簒奪することなく律儀に復活させる計画を進め、魔界の住民の復興を目指して邁進し続けてきたのに、美獣の身勝手な価値観による心中に付き合わされたのはさぞ無念だったと思われる。SFC時代にあまり複雑なプロットを盛り込めなかったにしても、影が薄いこととは別次元で同情を禁じ得ない。


余談編集

作中内の闇の三勢力の幹部勢の中では影が薄く、印象に残りにくい。というのも彼のみ主人公達との因縁が存在せず、リースの弟エリオットに関する件で言及される程度となる。一応ホークアイがいるとナバールで美獣といた男と看破されるが、そちらも美獣のオマケの様な印象しかない。

更にナバール盗賊団やローラント王国乗っ取り、マナストーンエネルギー放出と言った主な悪行は美獣が直接行っているため尚更である。比較してみると、



  • 死を喰らう男&堕ちた聖者:前者はシャルロットの敬愛するヒースを奪って闇堕ちさせる。ケヴィンの親友カールを間接的に殺害。後者は闇堕ちさせられた状態でシャルロットと悲しい戦いを繰り広げる。シャルロットがメンバーにいなくてもケヴィンは光の司祭が禁呪の病に倒れ、孫のシャルロットがヒースを探している事を知っているため、必死に説得を行うが、聞き入れてもらえない。

…と大なり小なり各主人公たちと並々ならぬ因縁の持ち主ばかりである。

せめてナバール乗っ取りかローラント侵攻のどちらかを伯爵に割り振っていれば少しは印象が強くなったのではなかろうか。

リメイク版ではストーリー面での影の薄さは相変わらずだが、戦闘面ではとんでもない強さと厄介さを発揮。多くのユーザーに強烈な印象を残した。


リメイク版での英語名称は『Malocchio(マロッキョ)』となっており、南イタリアで信じられている邪視に関する呪い等を指す名称となる。公式英語版以前にも非公式翻訳版が存在しているが、そちらでは『Jagan』。こちら単純に直訳を行ったためであろう。


リメイク版100万本突破記念イラストでは大勢の主要キャラが集まる中、彼は右端で何故かブラックラビに打ちのめされており、別の意味でも強烈な印象を残した。



関連項目編集

聖剣伝説3 黒の貴公子 美獣 アークデーモン

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