概要
『聖剣伝説3』のホークアイのクラス3の闇闇クラス。クラスチェンジに必要なのは夜目のサイコロ。
血塗られたマスクと吸血鬼のようなマントがアダルティでセクシー。
女性キャラ(特にグラマラスなキャラ)が人気になりがちな聖剣3の中でも、一際輝くキャラデザで、一枚絵描きにも重宝されやすい。
聖剣伝説LOMの魔法都市ジオには頭身が上がったナイトブレードの像が飾られている。
性能
クラス2ニンジャの『忍術』の他に、「反則技」というカテゴリの『毒霧ブレス』『火炎ブレス』『含み針』『凶器攻撃』、闇属性魔法『ブラックレイン』を習得。恐らくプロレスの反則技が元ネタであろうが、ファンタジーの世界観でモンスター相手に一体何が反則なのかはさっぱりわからない。
2連撃なホークアイでも最強の攻撃力を有する上に、必殺の分身斬で全体攻撃ができるために非常に優秀なアタッカー。加えて『忍術』のステータスダウンと状態異常付与(特に『含み針』の沈黙付与)、さらに最大HPダウン特技まで有し、カウンター封じ・無力化とボス戦のステータスダウン・ボスの最大HP2割ダウンまで出来る多技能な万能クラスとしてゲーム初心者に重宝され、秀逸なビジュアルもあって聖剣3全体の中でも人気が高いクラスである。
なおファンタジーの世界観どころか吸血鬼っぽいナイトブレードのビジュアルコンセプトにも馴染んでおらずいろいろツッコミどころ満載な「反則技」だが、実は『毒霧ブレス』『火炎ブレス』『含み針』の攻撃力は実は投擲アイテムのダーツ(5ルク)にすら劣る。付け加えると『火炎ブレス』は無属性攻撃で黒焦げ付与もない。辛うじて『含み針』だけは沈黙付与含めて暗殺者っぽいが。
また、唯一ナイトブレードのビジュアルに似つかわしい『ブラックレイン』は、『忍術』と異なり知性でなく素早さ依存ダメージなので、素早さが伸びるホークアイにはちゃんとダメージリソースになりうる。クラスチェンジする頃に闇属性弱点の敵はほぼ居ないが…。
リメイク版
全体化攻撃と素早さのステータスが廃止され、『ブラックレイン』がターゲットを中心にした一円に、『毒霧ブレス』『火炎ブレス』がターゲットを最大にした扇形に範囲が変更されている。また『火炎ブレス』にはめでたく?火属性と黒焦げの状態異常付与の機能が実装された。
必殺技の『分身斬』は、紫の分身が直線上に斬りかかり、分身が消えてからさらに斬撃が飛び交うカッコいい演出になった。リースの竜牙槍に当たり判定は似ているが、演出が長過ぎて被弾モーションの無いボスには全弾Hitしなかったりする。
この他「敵の弱体化と状態異常攻撃にかかった敵を鮮やかに仕留める攻撃型」とされているのか、クラス3習得アビリティの多くが状態異常と一撃撃破に関連している。暗殺がコンセプトであっただろうナイトブレードのイメージに寄せたとみられる。
原作同様、攻撃力数値はホークアイのクラス3中では最強である。だが光ホークアイは『不意打ちII』を習得でき、ホークアイの特性から安定火力強化のこのアビリティを用いるとワンダラーやローグの打撃力はナイトブレードを上回ってしまい、物理アタッカーとしての地位が少し危うい。
一方でHPと防御と運は低く設定されているので、耐久型のリンクアビリティも検討に入る。なお、MPも何故かナイトブレードが最も高い。
専用アビリティ『ローレスキリング』(状態異常の敵攻撃時、10%の確率で即死させる)で仕留めやすい他、『ポイズン』等からの『状態異常特効II』(状態異常の敵への与ダメージを40%アップ) で相手への大ダメージも期待できる。『一撃撃破SP』で即死させる度にSP回収という立ち回りも可能。
この他『魔防ダウンオール』や『逆襲』(HP30%以下の時、魔法攻撃力・魔法防御力を30%アップ)によって、魔法を得意とするキャラ・クラスへのサポートもこなすことが出来る。クラス2習得の『弱点特効』との併用で自らの忍術で打点も稼ぎやすい。
こういった意味では原作に引き続き多芸なクラスである。
しかし本ゲームは「ボスに状態異常や即死は無効」という、それらを本分とする暗殺者ナイトブレードに致命的な仕様となっている。原作では凶悪だった雑魚敵はリメイクでカウンターシステム廃止で普通に殴って魔法を浴びせることが可能で常識的な強さに落ち着き、ボスは全般的に強化され高難易度(特にノーフューチャー)ではより顕著になったため、ゲームバランスの変化も本クラスに逆風である。
総合すると「全体忍術とそれによる必殺技の乱発で初心者でも高難易度でゴリ押しが可能なニンジャマスター」「背面クリティカルによるアタッカーも、ルナ/ドリアードのトリッキーな魔法によるサポートでもノーフューチャーで無二の活躍できるワンダラー」「唯一無二のアイテム収集能力を持つローグ」と較べると「ボスには無効な状態異常から火力や一撃撃破に独自性を発揮するナイトブレード」は万能ではなく器用貧乏になってしまった感が否めない。クラス2は『忍術』の強化アビリティが多い中でクラス3で完全に別ベクトルのアビリティしか習得せず、戦闘スタイルの一貫性が無くなっているのも災いしているかもしれない。
FF6の様にボスにも状態異常の穴を設けるとか、せめて他キャラと全く被らない、もっと暗殺者とかマント姿で不敵に笑うビジュアルに相応しいアビリティを揃えるくらいは出来なかったものか。
敵として
ガラスの砂漠や暗黒の洞窟に登場するニンジャの最上位種。画面に映り込んだ瞬間に分身斬を放つ極めて凶悪なモンスター。
リメイク版ではカウンター廃止と全体必中攻撃廃止の影響で戦闘力が大幅に低下し、非常に影の薄いモブ敵に成り下がった。