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ワシル・ロマチェンコの編集履歴

2020-06-08 14:15:43 バージョン

ワシル・ロマチェンコ

わしるろまちぇんこ

ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ語: Василь Анатолійович Ломаченко, ラテン文字転写: Vasyl Anatoliyovich Lomachenko)は、ウクライナのプロボクサー。

概要

元WBO世界フェザー級王者。元WBO世界スーパーフェザー級王者。現WBAスーパー・WBO世界ライト級統一王者。世界最速の3階級制覇王者。

アマチュアでも北京オリンピックはフェザー級、ロンドンオリンピックはライト級で金メダリスト


現PFP(全ボクサーの体格を同一と仮定した場合のランキング)最強の最有力候補にして、ボクシング史上最強の一角とも見なされる天才ボクサー。

一撃で仕留めるパンチはないものの、氷の上を滑るようなフットワークで距離と立ち位置を自在に変え、相手にろくに当たらせず多彩な角度のパンチの連打で相手の体とメンタルをゴリゴリ削っていく。

適正階級であったスーパーフェザー級ではチャンピオンクラスの相手をハメ倒し、4戦連続棄権勝ちという史上例を見ない圧勝ぶりで、本人も「No mas chenko(No masはスペイン語でもうたくさんだ、の意)に改名しようか」と冗談混じりに語っていた。

やや階級の壁が出てきたライト級でも規格外ぶりは健在で、日本でも人気のホルヘ・リナレスが持ち前のハンドスピードと闘魂だけではなく、当日の体重差8kgというフィジカル差を前面に押し出して立ち向かい、ロマチェンコも途中で肩を負傷したにもかかわらず目に見えて顔を腫らしていったのはフィジカルで優っているはずのリナレスというパフォーマンスを見せた。


父が考案するかなり風変りなトレーニングをすることでも有名。本人も時折「なんだこれ」と思いながらやっているらしい。その一つである、ゴムチューブで帽子に結び付けたテニスボールを殴り続けるというトレーニングはその他のボクサーの間でも大流行している。


来歴

1988年2月17日生まれ、ウクライナオデッサ州ビルホルド・ドニストロフスキー出身。


アマチュアで上記の他、世界ボクシング選手権でも2回優勝している。ロンドンオリンピック後はAIBA主催の「ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング」に参加。


2013年にプロに転向を決意、発表後アメリカに渡り、ボブ・アラムのトップランクと契約。

(所属選手に北京オリンピックとロンドンオリンピックのライトフライ級部門で金メダルを獲得した鄒市明とロンドンオリンピックミドル級部門金メダリスト村田諒太等がいる。)


2013年10月12日、WBO世界同級6位でWBOインターナショナルフェザー級王者のホセ・ラミレスとデビュー戦で対戦、4回2分59秒KO勝ちを収め王座獲得と同時にWBOフェザー級5位にランクイン。


2014年3月、WBO世界フェザー級王者オルランド・サリドと対戦。史上最短となるプロ2戦目での王座獲得を目指したが試合は前日計量でサリドが体重超過で王座を剥奪、試合は12回1-2(115-113、113-115、112-116)の判定負けでプロ初黒星と同時に王座獲得に失敗。


2014年6月、空位となったWBO世界フェザー級王座決定戦でWBO世界フェザー級1位のゲーリー・ラッセル・ジュニアと対戦し、12回2-0(114-114、2者が116-112)の判定勝ちを収めセンサク・ムアンスリン(タイ)以来のプロ最短タイとなる3戦目での王座獲得に成功


フェザー級を3度防衛したまま2016年6月にWBO世界スーパーフェザー級王者のローマン・マルチネスと対戦。5回1分9秒KO勝ちを収め井上尚弥を上回る世界最速7戦目での2階級制覇を達成。試合後にWBO世界フェザー級王座を返上。


スーパーフェザー級も4度防衛をしたまま2018年5月12日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて、WBA世界ライト級王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)と対戦。6回にプロ転向後初となるダウンを奪われるも、10回2分8秒でTKO勝ちを収め世界最速の3階級制覇王者を達成。これも試合後WBO世界スーパーフェザー級王座を返上、負傷した右肩の関節鏡視下手術を受ける。


2018年12月、WBO世界ライト級王者ホセ・ペドラザ(プエルトリコ)と2団体王座統一戦を行い、12回3-0で勝利し統一。

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