概要
前部にボンネットを備えた、全高の大きなキャビンを持つ軽乗用車。居住性が良く利便性が高いため、日本の乗用車市場の主流となっている。
1972年に登場したホンダ・ライフステップバンがこのジャンルのはしりだが、乗用車ではなく商用車であった。乗用車としての軽トールワゴンを定着させたのは1993年の初代ワゴンRである。軽トールワゴンの中でも特に背の高いもの(タントやN-BOX)は軽スーパートールワゴンとして区別されることがある。
特徴
キャビンの高さを通常より高くすることにより、室内での乗員の姿勢を立ち気味(アップライトポジション)にすることで前後方向の占有面積を減らし、結果として十分な居住性と荷室容積を実現する。そのほか、座面高が中庸で乗降性に優れる、運転中の視界が良いなどの副次的な効果もある。
重心が高いため背の低いハッチバックに比べ操縦安定性に劣るものの、軽ワンボックスよりは良好であり、利便性を最大限確保しつつ、必要十分な操縦安定性を確保させるために用いられるパッケージングである。