概要
初代ライフのプラットフォームに箱形の背高ボディを架装することで誕生した。
姿かたちは現在で言うところの「軽ハイトワゴン」だが、1993年にスズキのワゴンRが登場してジャンルが確立されるまでは、このライフステップバンが唯一無二の存在であった。
エンジン横置きの前輪駆動であったためか、当時の軽規格のボディサイズからは想像もつかないほど室内空間に優れ、また低床パッケージにより荷物の積み下ろしがしやすくなっている。
コスト削減のため左右のドアはそれぞれクロス(左前↔右後・右前↔左後)するように同じ形をしている(もちろんドアハンドルやサッシュ部分は異なるが)。また計器類はセンターメータ―に集約し、ダッシュボードは上面をフラットにして机がわりに使えるほか、後席も格納時にはフルフラットになる使い勝手のよさも特徴だった。
1972年に登場したものの、わずか2年後にホンダが一時的に軽自動車から撤退したことを受け生産を終了。中古市場のタマ数も少ないが、今でも愛好家の間では人気がありカスタムベースとしても引き合いが多い。
関連タグ
N-VAN:44年のブランクを経て登場した、エンジン横置きのFFベースで開発された商用バンという共通点があるNシリーズの一種。
ステップワゴン、S-MX:前者は「ステップバン」を車名のルーツに持ち、後者は「ステップ・バーン」というオマージュを込めた愛称がつけられた。
逮捕しちゃうぞ:1994年に公開された劇場版で、上記のステップワゴンをステップバンと呼称したシーンが存在する。