青島啤酒
ちんたおびーる
中国産ビールの銘柄。チンタオピーチュー(中国語読み)とも。
概要
青島市を含む山東一帯はかつてドイツの租借地であった為ビール造りが盛んである。
第一次世界大戦で対独戦に勝利した日本によってサッポロビールやアサヒビール(当時は大日本麦酒という同一企業)のOEM生産も行われていた。
現在もアンハイザー・ブッシュとアサヒの資本提携のもとで醸造が行われている。
一方で「三得利(サントリー)」ブランドのビールの生産・販売もしている。(2012年にはサントリーと中国における合弁会社設立で合意したが、景気悪化により3年で解消。以後もライセンス供与を受けて生産。)
外貨獲得の手段でもあったため、「プロレタリア文化大革命」(文革)の時期でも青島市当局は紅衛兵を騒がせなかった。よって青島市は平穏で、ビール工場は平常通り操業していた。
改革・開放期の1990年代後半、輸出したビールに異物(ビン洗浄時の刷毛の一部)が混入していたため調査したところ、日本製、ドイツ製で博物館級の機械を直し直し使っていたことまで判明したという余談もある。