曖昧さ回避
2.深海に生息する生物。本項で説明。
深海生物のハオリムシ
深海の熱水噴出孔や冷水湧出帯周辺に生息する生物で、正式名称は「チューブワーム」である。
発見当時は分類上の所属が不明なことからチューブ状の棲管に入り、入り口から頭を覗かせる姿からそのままの名前で呼ばれた。口も消化器官も肛門もなく、あるのはエラと循環器系と生殖腺だけである。
体内に流黄酸化細菌を持ち、口のハオリから硫化水素等を吸収し、細菌達は有機物を与えていることから共生関係にある。
発見当初はその異様な形から生物上の分類が決まっておらず、しばらくチューブワームと呼ばれたのち有鬚動物門のハオリムシ綱に分類され、現在は環形動物門多毛綱のシボグリヌム科に含まれている。