概要
MSVのザク・マリンタイプを機動戦士Zガンダムに登場させる際に付けられた名称。設定では新性能化されたザク・マリンタイプへの呼称としてマリン・ハイザックと付けられたことになっている。
「Z」劇中に登場するザクを全てハイザックと名付ける事で統一感や分かりやすさを狙ったものであるが、ハイザック自体がザクと直接関係ない機体であるため、「ハイザックでもなんでもないただのザクなのに、ハイザックと呼ばれている以上はハイザック」という非常に珍妙な機体となってしまった。逆にわかりにくい。
このため、性能がどうこうよりその迷走したネーミング自体が一部マニアの間でたまに話題に上がる機体であったが、後年ではハイザックとの関連が設定されたり、マリン・ハイザックは2機あった!みたいな新設定が出たりしてフォローがなされるようになった。
マリン・ハイザック(MS-06M)
他のMSVからの登場MSよろしくにコックピットの全天周囲モニター・リニアシート化等の小改造を加えて新性能化なども改善がなされており、同じく接収したザクⅡF型や陸戦型ザクⅡをベースとして少数を増産している。MSM-01やMS-06MHなどの型式番号も存在するが、本項目ではMS-06Mで記載。
これらの機体はハイザックに採用予定だったタキム社製のジェネレーターを水冷式化して搭載しているため、名称を「マリン・ハイザック」と改められている。ハイザックのプロトタイプにあたるハイザック試作型の水中型と位置づける意味もあり、こう呼ばれる。
いわゆる、外見が全然ハイザックとは似つかない方がこいつ。
マリン・ハイザック(RX-106M)
ハイザック試作型をベースにザク・マリンタイプと同規格の水中用装備を装着した機体。
高性能だが連邦が海洋戦力の投入に消極的だった他、TR計画の水中用Gパーツの開発中だったため、少数が生産されたのみで開発は中止され、機体名称のみMS-06Mに受け継がれた(計画ではGパーツを装着する事で各種性能が強化されるため、ザクベースの機体でも十分と判断されていた)。
バックパックは海軍主導で開発されている為、各所に後のF90のマリンタイプに似た意匠が見受けられる。後に火星ジオン残党軍「レジオン」が設計データから機体を再建造、近代化改修の後生産された。
ガンプラはMS-06Mのもののみであり、ザク・マリンタイプのガンプラ版である水中用ザクの成型色を青に変え、ティターンズのエンブレムデカールなどを追加したものである。