概要
かつてのペンタゴナ世界の技術の粋を集めて職人たちによって製造され、
王や騎士たちの決闘のため生み出されていった戦闘マシーンがヘビーメタル(以下HM)であるが、
現在では製造技術・本来の原材料が失われており新規に制作することが不可能になっている。
そのため代用品として開発され代替の原料や安価な技術で製造された機体はB級ヘビーメタルと称され、
過去の機体をもとに製造されたレプリカや本来のヘビーメタルがA級ヘビーメタルと呼ばれるように
なった機体であり、当然希少で、高級品なのである。
ムーバブルフレーム
性能の良し悪しの決め手。可動する人型の骨格であり、HMの中枢。
ジェネレータ、エンジン、フロッサーなどを内蔵している。
機体の大きさ別にスモール、ミディアム、ラージの各サイズに分類される。
装甲
HMの装甲はジーン・プラスティック(FRPの様にガラスとプラスティックを混ぜたものとされる)で出来ており、
その上に太陽光やレーザーをある程度までエネルギー吸収するツインメリット・コーティングを施されている。
フロッサーシステムの制御板であるランダム・スレートも含まれる。
フレームの規格が同一の場合、他の機体のものを装着することも可能である。
フロッサー
ペンタゴナ世界のマシーンはすべからくこのフロッサーにより浮遊/飛行しておりHMも例外ではない。
大概は脚部に搭載されているが、作動時特にスラスター光等が出るわけではない。
ファティマ
女性型アンドロイド。本来HMの頭部に搭載され、制御を補助する存在であった。
しかし第二次聖戦争以降は製造法・制御法ともに失われ、ブラックボックスと化しているために
その存在を知るものもなく、レプリカ機には搭載されていない。
武装
一般的なHMの武装を挙げるが、バスターランチャー以外は出力の差はあれB級HMも使用する物。
パワーランチャー
ペンタゴナでは一般的なレーザー砲兵器であり、筒状の砲身(実際には外側はスリーブ)をもち、
小さいものは一人乗りフロッサー、大きいものは宇宙戦艦の主砲まで幅広く使用されている。
HMの装備するものは概ね腕部分に装着し、ランチャー後部からエネルギーチューブを伸ばし
HM腰部の接続チャンネルに繋げて使用する物が一般的。バインダーに装備することもあり、
バインダーが機体の一部となっている機体(オージェ等)の場合はコードを伸ばさない。
バスターランチャー
ペンタゴナ世界最強の火器とされる、巨大な火の玉を発射するレーザー砲。
大口径レーザー、ブラスター、バスター砲の3種に使い分けが可能で、バスター砲は
巨大戦艦かA級HMのみが使用でき、その破壊力はHM40機~50機を一度に破壊できるとされている。
バスター砲は3チャンネルを同時使用する上カートリッジも必要とするほどエネルギー消費が多く、
HMの状態如何によってはバーストして機体が破壊される恐れがあるという危険な一面も持っている。
勿論その他モードでは通常のパワーランチャーの代わりに使用することも出来る(威力はより強力)。
バインダー
HM用の盾。ソーラーパネルなどを備える手持ち式と、機体の一部になっているランダムバインダーがある。
どちらも内部にセイバー・ランサー・Sマインなどの武器を吊るしてある事が多い。
セイバー
劇中ではすべての機体が装備しているレーザー光剣。HMの腕部内側に装備されることが多い。
主に反乱軍側の機体は黄色、正規軍側の機体はピンクのレーザー光を出す(なぜか分かれている)。
ランサー
セイバーの派生形で、両端からレーザー刃を形成する。
ゲルググのような使い方も出来るはずだが、残念ながら使用頻度が著しく低く活躍がなかった。
スロウランサー
投擲用のランサー。形状はセイバーに近く、片刃である。
Sマイン
ドーナツ型の爆弾で、投げるとロックが外れ分裂してから爆発する。
火薬式ではないため狙撃されたとしても爆発することはない。
余談
ムーバブルフレームの設定によるアーマー着せ替えを旨とした玩具の開発も考案されていたが、
当時の本編や玩具では再現されなかった。(そのためにアトールⅤが登場したとも言われており、
その後のドラグナーも同様のコンセプトでありながら付け替え遊びなどの玩具はなかった…)