概要(以下wikipediaより参照)
富士重工業とトヨタによる共同開発車であるが、開発と生産を富士重工業が、企画とデザインをトヨタが担当している。
シャシーは軽量・コンパクトを狙って新規に開発され、外装ではヘッドランプ・フロントバンパー・フェンダー部のエンブレムなどが変更されている。内装はエンブレムなどが変更されている以外に差はない。
エンジンも低重心と重量配分を追求すべく、富士重工業が開発したFB20型をベースに、トヨタの直噴・ポート噴射併用技術である「D-4S」を組み合わせた新開発のFA20型である。その証としてエンジンのインマニ上面のカバーには「TOYOTA D-4S」と「BOXER SUBARU」が併記されている。
車の性格上、高回転出力型を目指したため、FB20型と比べるとストロークが短縮された。その結果、このエンジンのボアxストロークは86x86mmとなっている[3]。
富士重工業が2ドアクーペの登録車を販売するのは、クーペ専用車種のアルシオーネSVX販売終了以来16年ぶり、2ドアクーペがラインナップに存在した初代インプレッサ販売終了以来12年ぶり(軽自動車を含めるならR1生産終了から2年後)となる。
更に富士重工業時代から数えてもFR駆動を採用した車両はそれまで量産したことがなく(富士重工業初の乗用車・スバル1500は試作止まり)、BRZが「富士重工業/スバルとして初の量産FRクーペ」という異色ずくめの存在となった。
2020年7月20日に新車の受注を終了した(86も8月に受注を終了している)。ただし、トヨタ・スバルのどちらも2019年の提携拡大時のプレスリリースで新型の開発をしていることは認めているので、新たなBRZもそのうちに姿を見せるだろう。
グレード
S
上級グレード。6MTとパドルシフトつき6ATから選択可能。シリーズ唯一となる「レザー&アルカンターラパッケージ」と、Rと共通の「エアロパッケージ」の2つのオプションを設定。86の「GT」にほぼ相当するが、リヤブレーキディスクは15インチとなる。
R
標準グレード。6MTと6ATから選択可能。シリーズで唯一「17インチパフォーマンスパッケージ」「スポーツインテリアパッケージ」の2つのオプションに加え、Sと共通の「エアロパッケージ」を設定。86の「G」にほぼ相当。
RA
競技仕様のベースとなるグレードで、6MTのみ。エアコンはメーカーオプションとなる。86の「RC」にほぼ相当するが、カラードバンパーやHID等が標準装備。
限定モデル
tS
2013年8月、スバルテクニカインターナショナル(STI)の手により独自の装備を施した「tS」が発売された。ブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキ、専用の18インチアルミホイール、アルカンターラと本革のコンビネーションシート等の専用装備が加えられている。更に、レカロ社製コンビネーションバケットシートやドライカーボンリアスポイラー等の装備を加えた「GT PACKAGE」も設定された。限定500台の発売。
モータースポーツ
2012年からSUPER GT・GT300クラスにスバルテクニカインターナショナル(STI)とR&D SPORTが共同で参戦している。
車両の中身には市販車と比べるともはや別物と言えるレベルで手を加えられているが(それでもエンジンはGT300専用の別物エンジンではなく、WRX STIなどに搭載されている2Lターボである)、外観はさすがにタイヤの大径化やワイドフェンダーなどで車幅が上がっているが、大きさも含めて市販車からかけ離れすぎない程度の外観に落ち着いている。(そういった意味では基本外装だけが兄弟車の86になっているマザーシャシーとは好対照である)
成績としては一発勝負の予選はポールポジション争いの常連だが、耐久レースの要素がからむ本戦では予選の速さの維持が難しいようで「予選は強い」と呼ばれがちである。しかし、目立ちはしないが安定してポイントを獲得するためシリーズ順位を見ると比較的高い順位である。
関連項目
トヨタ・86はAE86を意識してつけられたネーミングであるが、直接の後継車というわけではない。トヨタ・86とAE86はFRのスポーツカーでクーペボディというくらいの共通点しかなく、デザインも全く異なる。