アフロ田中
あふろたなか
作品解説
2001年に開始した第1作『高校アフロ田中』から始まり、『中退アフロ田中』・『上京アフロ田中』・『さすらいアフロ田中』・『しあわせアフロ田中』とタイトルを変更しながら17年に亘って『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載が継続され、2018年4月23日発売の21・22合併号から『結婚アフロ田中』が連載中
シリーズ作品
埼玉にある架空の町である立華町の立華高校に転校してきたアフロヘアーの田中を中心とした高校生活を描く。
※立華町は田中らが花崎駅をよく利用する埼玉県加須市がモデルとなっている。
前作で高校を中退した田中を描いているが、前作以上に女性との絡みが多く、時間の流れが速い。
前作で運送業者に就職したものの、社長に東京に一人暮らしを勧められ上京する。本作は田中が東京の地下で働き、寮で暮らしているところから始まる。中退編に比べ、下半身に関する題材が多い。
前作から引き続き契約社員として千葉県一宮町でトンネル掘りをしていた田中にも彼女(マキ)ができたが、ワーキング・ホリデーでオーストラリアに行ってしまう。田中も仕事の休暇を利用して彼女に会いに行くためオーストラリアに旅立ったが...。
前作にて仕事の関係で海外へと旅立った田中が帰国し、30代を目前にした三浦半島で新生活を始める。
結婚をした田中が、親への挨拶、結婚式、妻の出産などの試練に挑む。
このほかにも『中退』の第1集、第5集、第6集には本編のパラレルワールドを描いた番外編として「りーまんアフロ田中」と「中学デビュー田中」が収録されている。また、シリーズを通して10巻で区切りをつけている事とリアルタイム形式を取っているのもこの作品の特徴の一つである。
主な登場人物
田中広(たなか ひろし) 演:松田翔太(映画版)/賀来賢人(ドラマ版)
この作品の主人公。顔の1.5倍はある天然パーマのアフロが最大の特徴(タイトルの由来にもなっている)。なおアフロは地毛。転校したての高校では、岡本の紹介でボクシング部に入部するも長続きせず。基本的に怠惰な性格でやる気がない。趣味はヘラブナ釣り。高校中退後は紆余曲折あり旭工務店という会社に所属し、トンネル掘りの仕事をしている。単純な性格だが、どうでもいいことにこだわることもある。また、素直でよく泣く。
将来の夢は釣り堀を開業すること。
地元の高校時代の友達
岡本一(おかもと はじめ) 演:田中圭(映画版)
田中と同級生。メインキャラクター内で随一の常識人で、存在感は薄いが仲間内では一番頭も顔も良く比較的モテる方。部活にもまじめに取り組むのでボクシングの成績もまあまあである。基本的に女性嫌いらしい。母子家庭でありアルバイト代の半分は家に入れているなど苦労人である。高校卒業後は郵便局に就職した
大沢みきお(おおさわ はじめ)演:堤下敦(映画版)
田中と同級生。ボリュームのある天然パーマと青髭が特徴。メインキャラクター内で最も小柄。背が低く少し太めの体系。雲のような髪型が特徴で青ひげが生えている。お好み焼き店で大便を流さずその後に女子高生が入ってしまったり、ボクシング部の看板を運ぶ途中に便意に襲われ、外で用を足してしまうなどの大便にまつわる下ネタがやたら多い。 趣味は詰め将棋、高校卒業後は将棋クラブのアルバイトを経てインスタント専門のラーメン屋台を始めた。
村田大介(むらた だいすけ)演:遠藤要(映画版)
田中、岡本より1学年上。一応、ボクシング部のキャプテンだが、実力・リーダーシップはまるでない。相当頭が悪く、試験でも赤点ばかりである。女性の許容範囲が広い。高校卒業後は無職となり一時的に田中と行動を共に行動することが多かった。(本人曰く「田中の盟友ニート。」)その後、紆余曲折あり三崎の古民家を改修して田中を誘いゲストハウスのオーナーを目指すことになるのだが...。
以下ネタバレ注意!(当該リンク参照) |
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井上真也(いのうえ しんや)演:駒木根隆介(映画版)
村田、大沢と同学年。ボクシング部に所属しているにも関わらずミルクティやフルーツ牛乳などの甘い飲み物ばかり飲んでいるため、全くやせない。よく胸を揉まれる。高校卒業後は大学へ進学、痩せてモテようとしたが失敗した。ただ、山口ヒロミと知り合い合コンを開くなど、それなりに大学生活を楽しんでいた。一度彼女の二階堂麗子(ロボ)と別れたが卒業後に再会し「電話で痩せたら迎えに行く」と約束したが...??
田中の働く旭工務店の社員の方々
鈴木真治(すずき しんじ)演:吹越満(映画版)/小澤征悦(ドラマ版)
田中が務める旭工務店の上司。面倒見のいい人物で田中にとって頼れる存在。年齢は40歳を超えており、酒が好きで、いつも酒を飲んでは赤い顔をしている。なぜか女性にモテる。
西田清二(にしだ しんじ) 演:皆川猿時(映画版) /松尾諭(ドラマ版)
田中が務める旭工務店の先輩。田中と一番仲が良いがトラブルメーカーの一面がある中学生ノリの困った先輩。時折、真面目に心理術などを使って田中の恋愛相談に乗ることも。作者曰く実在する旭工務店の社長さんが西田さんのモデルらしい。
高橋進(たかはし すすむ)演:白石隼也(ドラマ版)
田中が務める旭工務店の同い年の同僚。真面目な性格であるが、むっつりスケベ。将来の夢はプロサーファー。柔道経験者で、九州チャンピオンになったこともある。
主に田中を取り巻く女性たち
白石ミカ(しらいし みか)
田中よりやや年上で、彼の初体験の相手。田中に逆ナンした。
マキ 演:夏帆(ドラマ版)
田中の初めての彼女。御茶ノ水にある会社でOLとして働いている。田中には冷たい態度をとっているように見えるが、実は男性とどう接していいかが分からない恋愛に不器用なタイプ
山田ななこ(やまだ ななこ)
『さすらい』から登場。高橋がセッティングした合コンで知り合った漫画家志望の女性。
映画
『アフロ田中』のタイトルで2012年2月18日に公開された。監督は商業映画デビューとなる松居大悟、脚本は西田征史。上京アフロ田中を原作としたオリジナルストーリーとなっている。また、原作における高校アフロ田中のストーリーを基にした『放課後アフロ田中』がGYAO!で先行配信された。
原作との差異
オリジナルキャラクターである、加藤亜矢 演:佐々木希、旭工務店社長 演:リリーフランキーなどが登場する。また、原作のアフロになった経緯や上京に至った経緯か変更されている。
予告編
主題歌
- 「夜を越えて」/ 作詞:秋野温/ 作曲 - 秋野温 / 歌 - 鶴
挿入歌
- 「リザーブシート」/ 作詞:笠井快樹/ 作曲 - 鶴 / 歌 - 鶴
ドラマ
WOWOWプライムにおいて、『WOWOWオリジナルドラマ アフロ田中』のタイトルで2019年7月6日(5日深夜)から9月7日まで全10話で放送された。こちらは『上京アフロ田中』の原作のストーリーを忠実にドラマ化している。動画配信サービスParaviでは本編に未公開映像を加えたParavi 限定版として同時配信された。メインテーマはKoji Nakamuraが担当。
原作との差異
こちらも映画版同様にアフロになった経緯が異なっているのと、岡本をはじめとした高校時代の同級生が軒並みいなかったことになっている。どうして...。また、原作と映画版より田中のアフロが少し小さくなった。
予告編
アニメ化及びその他関連動画
2010年6月30日鶴とさすらいアフロ田中」名義のシングル「朝が来る前に~さすらいバージョン~」のPVの中で事実上アニメ化した。「朝が来る前に~さすらいバージョン~」は当時連載が始まった「さすらいアフロ田中」とのコラボにより制作された楽曲で、いつまでたっても恋に不慣れな主人公・田中広の青い気持ちを表現したパーティチューンに仕上がっている。
公式PV
ゼクシィコラボ動画(しあわせアフロ田中のネタバレ注意)
パロディ動画
関連サイト
旭工務店(主人公の勤める会社)→人材募集中だそうなので興味を持ったらぜひ応募してみよう!