集合住宅でよく使われるブロードバンドインターネット接続方式。銅線(メタルケーブル)による電話回線の未使用帯域を活用したxDSLの一種である。
VDSL
主に工場やマンション等で、構内配線として光ケーブルやLANケーブルを敷設できない場合に、メタルケーブルを用いてネットワークを構築するときに使われる。電話線と同じモジュラージャックにVDSLモデムを繋いで利用する。
ADSLと異なり集合装置から宅内までの距離が短いため、棟内では最大100Mbpsで利用可能となるが、その反面外部からの影響によりシビアで、たとえばメタルケーブルのそばにある蛍光灯が切れ掛かっているだけでリンクが切れるという現象もある。(他の住人と回線を共有するので)「回線速度が遅い」という不満が出がちである。
VDSL普及以前、同じくメタルケーブルを用いた構内配線の技術としてPNAという規格もあったが、最大10Mbpsでしかサービスを提供できず、また機器メーカーが早々に撤退したためか、ほとんど普及しないまま消えている。
フレッツ光やauひかりのマンションタイプでは約80〜90%が構内配線にVDSLを用いているが、新築物件の多くは「光コンセント」が設けられ、光ケーブルを直接住戸に引き込むFTTHが利用できる。