対となるのは「不戦勝」。
理由はいくつかあるが、基本的には
- 試合などに出場できなかった
- 何らかの違反によって反則負けになった
といった理由である。
プロ野球の場合
過去の不戦敗のほとんどは誤審など審判に抗議しての試合放棄によるものである。現在では試合放棄には厳罰処置がとられており、1971年以来試合放棄は行われてない。
ネットなどのなかった戦後すぐには、連絡の行き違いもあり、宿舎が雨だったことで試合中止と勘違いしたが、試合は行われ、球場に現れなかったため放棄試合が宣告され、不戦敗となっている。
高校野球、高校サッカーなど学校内部活動の場合
部員数がぎりぎりで大会に参加していたチームが部員数を割り込んだことにより出場を辞退、泣く泣く不戦敗となるケースが当てはまる。
また、2020年に限っては「コロナによる新型肺炎」が校内に流行したことにより出場を辞退、不戦敗になったケースがある(県立岐阜商業高等学校、愛知・東邦高校など)
2020年7月29日に行われた夏の高校野大阪独自大会2回戦、八尾高校対美原高校の7回裏,八尾高校が登録外の選手を監督が代打に起用したため没収試合となった。この試合、7回表までのスコアはなかったことになり、記録上、八尾高校は不戦敗になったという。
大相撲の場合
前日の取組で負傷し、当日に休場するというケースがよくある光景だが、まれに互いに前日負傷に陥り、翌日の土俵に上がれず「両者不戦敗」というパターンもある。
また大相撲特有のものとしては、「場所中に現役引退を発表、翌日の取り組みには不出場で不戦敗」というものがある。大相撲は基本的に場所中に現役引退を発表した場合は、慣例として以降の取り組みが決まっていても出場することは出来ない。
故に公式記録としては最後は不戦敗という力士は数多く、例えば第65代横綱貴乃花(通算262敗)は2003年1月場所8日目に安美錦に敗れた(261敗目)後に現役引退を発表しているが、その時点では翌日の取り組みである琴ノ若戦が組まれており、これが不戦勝となり262敗目で記録されている。