聖王(せいおう)は、一般名詞としては、徳があり立派な政治を行う王・君主を意味する。
ここでは、『ロマンシングサガ3』に登場する聖王について述べる。
概要
死食を生き抜いた二人目の子供で、死の運命に飲まれなかった「宿命の子」。
本名は「アウレリウス」。
ロマサガ3開発当時から河津氏としては女性のつもりで設定を作っていたが、その詳細をスタッフに伝えていなかったため、オープニングの映像を担当していた高井浩氏が男性姿として描写してしまった。河津氏としては「魔王が男性なんだから、対比として聖王は女性」であり、「運命の子がサラと少年」となる対比として設定されているため女性でないと成り立たないとのこと。
生誕当時、世界は魔王によってアビスより呼び寄せられた四魔貴族やモンスターが跋扈する時代であった。
フルブライト12世の養子となった聖王はこれを打倒するため、13の武具を神より授かり、聖王十二将と呼ばれる仲間たちと共に魔貴族と戦ってアビスゲートへと追い返してゲートを閉じ、その後は各地の復興に尽力したとされる。
結婚しなかったためか子はおらず、彼女の姉が聖王家を継ぎ、ランスには彼女を祀る「聖王廟」が残されている。
2020年、ロマンシング サガ リ・ユニバースでの1.5周年イベント「聖王とランス巡礼祭」、「聖塔ランスの娘~聖王」において河津氏描き下ろしの聖王と呼ばれる以前のストーリーが語られることとなった。
イベント冒頭ではフルブライト34世が「真偽はわかりませんが、聖王様は果物が好物だったと伝えられている」と彼女の嗜好にも触れられている。
『ロマサガ3』においては、ゲーム内で聖王自身にふれる機会は無く、聖王遺物などで面影に触れる程度だが、作中の様々な場面において聖王の影響力の高さを知る事ができる。
養父フルブライト12世を祖先に持つ23世が経営する「フルブライト商会」をはじめとした勢力は、聖王からの伝統を重視している。
また、ビューネイ討伐の際はドーラという雌の巨竜に協力を仰ぎ、子にグゥエインの名を授け、民を襲ったドーラに自ら引導を渡している。
なお、聖王の生まれた時代については「ゲーム本編の300年前」と記載される事が多いが、『ロマサガ3』においてはこれは誤りである。
オープニングで語られるストーリーによれば、
- 死食は300年に一度起こる
- 作中で最後に死食が起こったのは、ゲーム本編の"十数年前"
- 聖王が生まれたのは、"最後に起こった死食の"300年前
- つまり、聖王誕生はゲーム本編から311年以上前
ということになる。
ピクシブ百科事典の記事にもストーリーの全文が記載されているので参照してほしい。
同じく「宿命の子」である魔王についても「ゲーム本編の600年前に生まれた」という誤りがよく見られる(魔王誕生は聖王誕生の300年前、つまりゲーム本編から611年以上前)。
「300年に一度」という部分が混乱を招きやすいのか、公式サイトのストーリー紹介すら実際のゲームと矛盾しているほどである。