私はムシけらに倒される定めなのか・・・
概要
舞台版演者:片山萌美
名前の元ネタはソロモン72柱の一体ブネ。日本語版では四魔貴族で唯一、元ネタからアレンジされた名称だが、海外版ではそのまま「Buné」表記となっている。
グラフィックが妖艶な金髪美女ということもあり四魔貴族の中ではダントツに人気が高い。
ブネの姿は犬、人間、グリフォンの頭を持つドラゴンとされ、後述のビューネイの幻影および親衛隊と共通点がある。
アビスの魔物を率いる四魔貴族の紅一点で、タフターン山に開いたアビスゲートに自身の幻影を遣わしている。
かつて宿命の子である魔王の配下として空を支配したが、次に現れた宿命の子・聖王と巨竜ドーラが協力して空中戦を挑み、敗北したビューネイは本拠アビスに追い返された。
幻影との戦闘条件は複数あり、本拠地であるタフターン山(ビューネイの巣)まで乗り込むか、グゥエインと協力して空中戦で倒すか。一番楽なのはグゥエインとの悲劇的なイベントが起こることになる。
それは母ドーラもたどった道であった。
ビューネイの幻影は三頭の怪物と一体化したような美女の姿をしている。
ダメージを与えていくと、怪物の頭の一つ一つが、赤子、鳥、犬の形に変化していく。
本体は霊体かエネルギーのような怪物を身にまとわせた和風な装いの金髪美女である。
『ロードオブヴァーミリオンⅡ』以降のLoVシリーズ作品(『IV』除く)にも登場しており同作でのイラストがイラストレーター自身の手でpixivに投稿されている。
プロフィール
『ロードオブヴァーミリオン』において、原作では明らかにされなかった情報が開示された。
初出のVer2.5収録時のカード裏によると「仮の姿」は「三首龍」、つまり幻影時にも見える女性の姿は二段重ねの幻か、LoV世界のヴィーナスが持つような一種の「器官」ということになる。限定のSP(スペシャル)カードのフレーバーテキストでは聖王と共に彼女と戦った巨竜ドーラが「竜の姿を真似ただけの悪魔ビューネイよ」と述べている。
蓄財術の知識を持ち、LoVⅡSPカードによれば新生児を生け贄に求める危険な存在である。Ver3.2のカード裏によると飛行時の最高速度はマッハ3,5。性別は「なぜか女性」とされている。他の四魔貴族のカードでは性別について語られておらず、これが何を意味するかは不明である。
LoVⅡではプロフィール欄に「ソロモン柱」という科目があり「第26柱」とされる。これは元ネタの悪魔の『ゴエティア』での記載順と一致する。LoVシリーズにはソロモン72柱モチーフのオリジナルの使い魔たちが登場しているが、彼等と関係があるかは不明。
備考
彼女を倒すと、ミカエル編・モニカ編以外ではロアーヌ宮殿に入れなくなり、ミカエル・モニカを仲間に加えられなくなる。
ユリアン編・カタリナ編の場合、エンディングの変化条件にも関わる為、倒すタイミングには考慮する必要がある。
配下
- ビューネイ三魔/ビューネイ親衛隊
- タフターン山の中ボスとして登場するモンスター達。ビューネイドッグ、ビューネイバード、ビューネイベビーの3体。倒すと「蒼龍の鎧」を入手できる。しかし戦う事なくグゥェインと協力してビューネイを倒した場合、3体とも消滅してしまい、鎧も入手できなくなる。なおファンブック『練磨の書』では総称が「〜親衛隊」になっている。
- デビルリーダー
- ミカエル編のみ登場することがある。グゥエインもしくは、ビューネイ以外の魔貴族を誰か1人でも倒すと、このデビルリーダーが司令官を務める部隊とのマスコンバットが発生する。通常の戦闘にはならないため、容姿は不明である。
- ビューネイの精
- 同じくミカエル編のみ戦える。上記のマスコンバットに敗北した場合、集団でロアーヌの城下町を襲撃する女性モンスター。能力は低い。練磨の書にはなぜか掲載されていない。没モンスターでさえ載っているのだが……。
ロアーヌが燃える日
「次から次へと沸いて出る…やはり、この人間という種は根絶やしにせねばならぬな」
なんとラスボスとして登場。四魔貴族の中でも最強の実力者であり、原作通りビューネイの巣からロアーヌを狙っていた。
人間を虫けらと見下しているが「幻影とはいえフォルネウスが倒された」としてミカエルたちのことは決して侮ってはいない。だが対面した時は「こうして見ると虫けらとしか思えない」と口にしている。
普段はクールな美女だが三魔たちに対し「これ以上人間を見ていると不愉快のあまりお前たちを殺すかもしれない。その前に人間どもを殺して来い」と言い放つなど恐怖政治を執っている。また感情が昂ると哄笑を上げるシーンもあった。
敵としての登場率はマクシムスや三魔の方が多いもののビューネイの強さは圧倒的であり、終盤ではミカエル、トーマス、カタリナの3人に巣まで乗り込まれるも終始優位に立っていた。ミカエルのサンシャインを浴びてもまったくダメージを受けず、死ぬ気で掛かって来る3人を相手取っても傷一つ付けられることはなかった。
そこへグゥエインを味方につけたユリアン、モニカ、ゆきだるまが第二陣としてビューネイに挑む。ビューネイはドーラのことを思い出して忌々しそうにしながらもグゥエインに乗ったモニカと対峙。空中戦を制したのはビューネイだった。
ユリアンたちもビューネイの配下の物量の前に倒れ、もはやビューネイを倒せる者はいないかと思われた。
だがハリード、シャール、ブラック、エレン、サラが第三陣として駆け付ける。
カムシーンを手にしたハリードと銀の手を持つシャールでもビューネイには歯が立たない。しかしハリードが起こした竜巻とシャールの火炎、そしてミカエル、トーマス、カタリナの協力によって放たれた紅蓮の竜巻クリムゾンフレアによってビューネイは敗北。アビスへと追い返された。
地に伏したユリアンたちが見たのは、燃え盛る炎の向こうにあるロアーヌの街並みだった。