「なにが死のさだめだ!もう聞き飽きたぞ!」
肩書
シノンの開拓民、20歳、男性、宿星:歳星
概要
舞台版演者:村瀬文宣
死食の後、開拓村であるシノンに移住しエレン・カーソンに出会う。大人になっても彼女にしょっちゅうアプローチをかけているがあまり相手にされていない。それどころか冒頭で「そういう関係にはなれないと思う」とはっきりと断られている。
その最中モニカが駆け込んで来たことで、正義感から彼女を守るため協力する。その功績をハリードやモニカに認められ、意見を聞いたミカエルから護衛部隊プリンセスガードに抜擢。ロアーヌ城で仕えることになる。
ちなみに宮殿中の女性から注目の的になっているという話を女中から聞くことが出来る。理由は「今までになかったタイプ」のため。実際にユリアンにどんなタイプの女性がいいか聞いて来る女中もいる。
OPでエレンに明らかに気がある態度を見せていながらED次第でモニカとゴールインしてしまうせいで、浮気者呼ばわりされることが多い。
妹が一人居たが、十数年前の死食で失っている。このことで気落ちしていたが移住後にエレンとの出会いで立ち直り、好意を抱くようになった(ただしリマスター版では死食前からシノン村に住んでおりエレンとも知り合いだった)。
最終決戦ではサラを救うべくアビスに乗り込むこととなる。
死食で妹を喪ったユリアンが、エレンの“妹”をアビスから救うというエモい展開である。
こういった事情からか決戦直前には「なにが死の定めだ! もう聞きあきたぞ!」と宿命の子という生贄を強要するアビスを否定している。
父親からは「自分が正しいと思うことをやれ」と教わっており、今でもそれを守っている。モニカを迷わず助けたのもこれが理由をである。結果、モニカとハリードから護衛部隊プリンセスガードの推薦を受けることとなった。
主人公としての能力
主人公選択時の宿星・得意武器補正無しのステータス
HP | LP | 腕力 | 器用さ | 素早さ |
---|---|---|---|---|
80 | 10 | 19(1位) | 17(3位) | 15(8位) |
体力 | 魔力 | 意志力 | 魅力 | 初期術 |
16(4位) | 15(6位) | 23(1位) | 12(8位) | 太陽 |
腕力と意志力に偏り、素早さや魅力が低い等、1番主人公な風体であるにもかかわらずその実態はコテコテの剛腕戦士タイプ。
宿星の選択次第で体術・術以外の武器は一通りこなせる点がハリードとの差別化点。
デフォルトだと「歳星・剣」という、特色を打ち消すような資質選択がされる為要注意。
初期HPや武器LVこそ低いものの、HP、剣の成長補正が高くすくすくと成長する点や、中々色男なイベントが用意されている点など、初期カスタマイズさえ間違えなければ十分おススメできる主人公。
仲間キャラクターとしての能力
HP | LP | 腕力 | 器用さ | 素早さ | |
---|---|---|---|---|---|
80 | 10 | 18 | 17 | 17 | |
体力 | 魔力 | 意志力 | 魅力 | 初期術 | 閃きタイプ |
15 | 16 | 22 | 14 | なし | 1(剣中心) |
前述の通り長所が相殺されて可もなく不可もない程度の性能に。
HPや剣レベルの成長補正が高くすくすく伸び、意志力も高いので(気休め程度だが)状態異常にも強いので前衛適性自体は高い。
剣技は全てに適正があり、腕力も及第点程度はあるので近接アタッカーとしては悪くないものの、とにかく足が遅い。そして何より仲間にするのが面倒。
更に『いつでも仲間にできる』『ユリアンと同じく剣技全てに閃き適正を持つ』『必要なステータス全てが優っている』という殆ど上位互換のハリードの存在がいる為、最後まで使い続けるにはプレイヤーの愛が必要になる。
(とはいえハリードは武器装備欄1つ目が三日月刀(カムシーン)に固定されるデメリットを持っているのであちらもあちらでかゆいところに手が届かなかったりする)
モニカ編での駆け落ちルートで長く使っていれば、成長補正ですくすく成長し、また装備の制限がないという点で差別化しやすいと言える。
上述したが仲間にする方法もまた面倒で、基本的には普段入れないロアーヌ城の中におり、特定の主人公以外では苦労させられる。
ミカエル編
序盤から仲間にできるが、一度でも仲間から外すとそのまま登場しなくなり、仲間にし直すことが不可能になる。
モニカ編
序盤から仲間となるがモニカが婚約を受け入れてしまうと船上でモニカとはぐれて行方不明になってしまう(当然二度と会えない)。
そして駆け落ちルートでも酒場で別れればやはり仲間に出来なくなる。
上記以外の主人公
ビューネイ討伐イベント進行中の間だけ仲間にできるチャンスがあるが、その為にはビューネイ以外の四魔貴族を最低1人倒す必要がある上、そのイベントを終わらせるとロアーヌ城には入れなくなるので仲間にできない。
そしてやっぱり仲間にした後にパーティから外すと二度と登場しない。
カタリナ編
そもそも仲間にできない。
総評
時期を逃すと手遅れになるため仲間としては入れるかどうか慎重に考える必要がある。仲間に入れるなら最後まで連れ回す覚悟で。
エンディングでは
主人公にした場合のEDは、最終決戦にモニカorエレンが参加しているかいないかで3通りに変化する。
モニカがいる場合は、ミカエルから男爵の地位を与えられ結婚を許される。
エレンがいる場合は、シノン村に帰還しエレンとサラと再会するところで終わる。
どちらもいない場合は、村に戻るだけという呆気ない終わり方となる。
公式イラストでは髪と同じ緑色のジャケットを着ているが、ゲーム画面ではオレンジ色のジャケットを着ている。Vジャンプの増刊号で、イラストレーターに「おならプースケ」呼ばわりされていた(「へたれ」の意味か?)。
ロアーヌが燃える日
「うるさい、うるさい、うるさい! いいから俺とエレンをくっつけろ!」
主要人物として登場。ただし“物語の主人公”としての比率はハリードの方が大きく、ユリアンは脇役に置かれている。
冒頭ではエレンをデートに誘う計画をトーマスに話して協力を持ち掛けるが拒否される。怒ったユリアンは上記の台詞を喚き散らすが、そこへエレンとサラが現れ――
サラ「お姉ちゃんとくっついたら、それからどうするの?」
ユリアン「そりゃあ、若い男女がくっついたら、やることはひとつ! 星空の下、ロマンチックな歌を口ずさんで、そのうちに熱い抱擁を……ってエレン!!」
エレン「ユリアン…ひとつだけ言っておくわ」
ユリアン「…はい」
エレン「あんたとだけは、ぜえったいに、ありえないから」
ユリアン「…ううぅ」
と、ユリアンをがっかりさせた。
直後にエレンから村の見回りに連れ出されそうになるが雷雨を理由に断る。だが斧を振り上げたエレンを見て慌てて支度をするのだった。
中盤ではビューネイ以外の四魔貴族をアビスに追い返すことに成功する。そしてミカエルの下に一同が集い、3つの班に分けられることに。
ユリアンはモニカ、ブラック、ゆきだるまと共にグゥエインを勧誘に向かうこととなった。ここでエレンに「元気でな」と別れを告げ、さっさとモニカと一緒に旅立ってしまう。
この変わり身の早さにエレンは不満を抱くのだった。
ルーブ山では浮浪者にまで落ちぶれたゴドウィン男爵と再会。わずかな配下を率いて現れ、モニカがミカエルに告げ口しなければ今頃王座に座っていたと恨みつらみを語り、モニカを拉致をしてしまう。今度はモニカを人質とすることでミカエルに逆襲しようとしていた。
しかし死角に回っていたゆきだるまにモニカは助け出され、ブラックに配下を蹴散らされたゴドウィンは脇目も振らず逃げ出すのであった。
ドラゴンと対峙する気はないとしてブラックは離脱。復讐のため単独でジャッカルを追い掛ける。
ユリアンは洞窟の中でモニカから「モニカと呼んでください。私もユリアンと呼びます」とお願いされる。ユリアンは敬語を使いながらも「モニカ」と呼んだ。
お互いに手を繋いで薄暗い洞窟を抜けようとするが、実は二人が掴んでいたのはゆきだるまの手だった。妙に冷たいことから気づき、イイ雰囲気はすっかり霧散してしまうのだった。
山頂にてグゥエインと対面。モニカの説得に興味を持たれグゥエインは協力を約束してくれた。
終盤ではミカエル、トーマス、カタリナがビューネイに苦戦する中グゥエインに乗って駆け付ける。ユリアンとゆきだるまはミカエルたちに加勢するが多勢に無勢で倒れてしまい、グゥエインに乗ったモニカもビューネイに敗れる。
しかし最後の味方として駆け付けたハリード、シャール、ブラック、エレン、サラによって形勢を覆し、ハリードとシャールが放った合体技クリムゾンフレアでビューネイをアビスへと追い返したのであった。
倒れたユリアンが見たのは、燃え盛る炎の向こうに見えるロアーヌの街並みだった。
余談
実在する人物として、ユリアン・ノールというオーストリア出身の男子プロテニス選手がいる。
関連イラスト
関連タグ
残念なイケメン:ゲーム的視点で見ると色々と扱いが微妙なため。舞台版ではまさにこれ。