曖昧さ回避
概要
地獄の30の軍団を率いる強壮にして大いなる公爵。フランスの『精霊たちの書(Livre des Esperitz)』では指揮下の軍団数は35とされる。
ビム(Bim)、ビメ(BIMÉ)とも呼ばれる。
『ゴエティア』では26番目、『悪魔の偽王国』では24番目に記載される。
ドラゴンの姿をした悪魔。三つの首があり、『悪魔の偽王国』によるとそのうち一つは人間のようだという。『ゴエティア』では人間に加えグリフォンと犬の顔を持ちドラゴン状の頭を持つ余地がなくなっている。
『ゴエティア』によると、高く美しい声で話すという。
彼は死者の居場所を変え(移動させ)、彼の元に居る精霊たち(Spirits)を召喚者の(用意した)墓のもとに集めることができる。彼はまた対象に富を与え、賢く、雄弁にする。更に、尋ねられたあらゆる質問に真実に答えるという。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はハアイヤ(Haaiah)。
『地獄の辞典』ではブネの配下にはブニ(Bunis)というデーモンがおり、これをタタール人は恐れたと書いている。
が、ブネ自体が西ヨーロッパのグリモワールの産物であり、東方の異民族のタタール人の伝承とくっつけるのはかなり無理がある。
本書でいうブニと同名か、または語感の似た名称の悪霊がタタール人の伝承に居たとしても偶然とみるほうが自然である。
なお、本書ではトルコ語でハゲタカを意味する一般名詞の「アクババ」をハゲタカ型幻想生物として紹介しており、西洋からみた東方に関する情報の正確性についてはお察しな資料である。
関連タグ
ビューネイ:『ロマンシングサガ3』に登場する四魔貴族の一人。