ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

常元虫の編集履歴

2020-09-27 12:58:34 バージョン

常元虫

つねもとむしまたはじょうげんむし

日本の伝承に登場する妖虫の一種。

概要

「浄元虫」とも表記される妖虫の一種。


天正年間に近江国志賀郡別保村(現在の滋賀県大津市)で暮していたと言う、南蛇井源太左衛門なる人物が生まれ変わった姿だとされ、伝承によれば元々侍であった源太左衛門は「天正の兵乱」を切っ掛けに盗賊に身を落とし、数百人の部下を率いて諸国で殺人や強盗と言った、数々の悪事の限りを働いていた。


やがて年老いた源太左衛門は人の勧めで改心し、出家して常元(浄元)と改名すると、故郷の別保村で静かに暮らしていた。


しかし、慶長5年(1600年)過去に行った多数の悪行を問われて捕えられ、見せしめに木に縛り付けられて、見物人達の前で罵詈雑言を吐かれながら斬罪に処され、その遺体は木の根元へと埋葬された。


そして翌年の夏、常元の遺体が埋められた木の根元から、おびただしい数の虫が現れた。まるで人間が後ろ手に縛られたような姿をした不気味な虫の群れは、やがて羽化して飛び去って行ったが、その後も毎年必ず同じ姿の虫が現れるので、村人達は「その虫はきっと処刑された常元が生まれ変わった姿」だと考えて“常元虫”と呼び、因果の恐ろしさを噂しあったと言う。


また、常元が住んでいた土地は「常元屋敷」と呼ばれ、その土地に家を建てた者は必ず災いに遭うといわれ、誰もそこに住もうとする者は居なかったとされている。


関連項目

妖虫 日本妖怪

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました