概要
日の本の遥か西よりやってきた神なる竜。
竜胤の力の根源であり、ある意味では今作の黒幕と言える存在。
常しえの存在であり老いる事も死ぬ事もなく、また風や雷を操る力を持つ。
更に強大すぎる力故に意図せずともその力で周囲に影響を与えるようであり、自然に潜む小さな神々が姿を見せなくなる、葦名を流れる川の水を変若水に変えてしまうなど、大きな影響を与えているようである。
桜竜が流す涙には特別な力があり、竜胤の御子に飲ませることで竜胤の力を失わせることが出来る。しかしその為には不死斬りが必要である。
外観
[pixivimage:https://www.pixiv.net/artworks/77783830]
身体の下にある巨大な桜の木と、青白い巨大な東洋風の竜が融合した印象的な姿。翡翠のごとく輝く、恐ろしいほどに巨な七支刀を携える。
幾対かの腕を生やしており、とりわけ最後尾の一対は大きく発達している。七支刀を握っているのもこちらの腕。
が、左腕は根元から失われ、胸元にも大きくえぐれたような傷跡が確認できる。有志の検証によるとどうやら左目も失っているようだ。
例によって作中には「傷ついた/傷つけられた桜」という匂わせぶりな要素が散在し、プレイヤーたちの想像力をかき立てている。
桜の木と融合した巨大な白い竜という、美しくも衝撃的な姿から人気が高いボスキャラになっている。
戦闘
源の宮の奥地、神域から向かう事が出来る仙郷で闘う事となるボスキャラクター。いきなり戦闘に移行するわけではなく、その前に中ボス的存在である白木の翁たちと闘う事となる。
白木の翁たち
竜と人が混ざった様な姿をした、謎の存在。その名の通り、顔は能面の「翁」のそれによく似ている。
口から咳き込むように毒液を吐く他、数人で祈りを捧げる事によって樹木を生やして攻撃してくる。
枯れたような体色の個体も存在しており、単独で樹木を生やすなどほかの個体より強力。
一体一体は弱いが、やたらと数が多い。しかし樹木に登って落下忍殺を決めると、「捕捉した翁の一体を刀に突き刺し、周囲を翁ごと薙ぎ払う」という特殊な演出とともにまとめて一掃できる。
桜竜戦
白木の翁たちを倒すとムービー演出に移行。
枯れた色の翁たちが一斉に、仙郷奥の枯れた大樹に祈りを捧げる。すると大樹は桜の花を咲かせ、さらに雷が落ちて雲が視界を染める。雲が晴れると、そこには大樹から生えるようにして桜竜が降臨しているのであった。
戦闘においては七支刀で斬撃を飛ばして来る他、近距離では噛みつきも繰り出してくる。
周囲には枯れ木が生え、それにランダムで雷が落ちてくるのだが、それを利用し「雷返し」を行うことでダメージを与えられる。
体力が残り僅かになると第2形態へ移行、七支刀を滅茶苦茶に振り回して大量の斬撃を飛ばしてくる。さらに大技として七支刀を雲に突き刺して風を集め、溜め終わると同時にガード不能、回避不能の衝撃波をエリア全体に放ってくる。
しかしこの段階に入った頃には桜竜の体力は雷返しを1度当てるだけで尽きるようになっている為、普通に戦闘をしていれば当たることは無いだろう。
ちなみに最後の雷返しは特殊な演出となっており、風で上空に舞い上がった後、桜竜が振るおうとする七支刀をもう一度風に乗り、上昇することによって回避。そのまま遥か上空から雷返しを叩き込むという非常にかっこいいものとなっている。
全体を通して儀式めいた戦闘となっており、どちらかと言うとイベントボスに近い存在である。
また、忍殺も殺すのでは無く目元を僅かに斬って涙を手に入れる拝涙となっている。この際に用いる「赤の不死斬り」の銘も『排涙』であり、両者には何らかの関係があると思われる。
余談
雷返しを使わずガチンコで倒す事も一応可能ではある。が、第1形態では噛み付きの隙にちまちま斬るだけとなり、第2形態では衝撃波に耐えつつ手裏剣で攻撃することとなる。おまけに、最後には結局雷返しを決めなければならない
体力も非常に多い為、縛りプレイでもない限りはやらない方が賢明である。
七支刀の特徴的な色や斬撃を飛ばすという攻撃方法から、桜竜の七支刀はフロム作品の定番要素、月光剣であると思しい。
なおゲームシステムの都合上、残念ながら本作の主人公「狼」がこの剣を入手する事はなく、義手忍具になったりもしていない。