概要
Humbucker pickup。
1955年、ギブソン社の技師であったセス・ラヴァー氏が開発したエレキギター用ピックアップで、シングルコイル・ピックアップ二つを逆相で対にし、シングルコイルの弱点だったハムノイズ(電源から空間へ漏れている微弱な電磁波をピックアップが検出した音)を打ち消す事に成功した。
ギブソン社のPAF、ミニハムや、グレッチ社のフィルタートロンなどがある。
音質
二つのシングルコイルを使っているためコイルの巻き数が倍加されている事、弦との物理的間隔に差がある事などから、中音域に暖かみのあり倍音に富んだ音を放つ。
総じて出力が高くアンプにつないだときに歪みやすいため、ロック音楽などで多用されるオーバードライブやディストーション効果を得やすい。