Nightmare!sans
ないとめあさんず
概要
守護者は樹の力を借り、新たな守護者として二つの生命を生み出した。一つ、金色の方はポジティブなエネルギーから、もう一つ、紫色の方はネガティブなエネルギーから。金色は「ドリーム」、紫色は「ナイトメア」と名付けられた。
守護者は二人に人間の身体を与えたが、強すぎたエネルギーは出口の少ない人間の身体を膨張させ、最後には爆発してしまった。守護者はUnderswapのことを思い出し、そのAUの小さなスケルトン「サンズ」という名のスケルトンの身体をコピーし二人に与えた。骨には小さな穴が無数に空いているため、爆発することはなかった。
容姿
弟のドリームと同じくUndertaleのサンズと関わりはない。昔はドリームとよく似た姿をしていたが、ある出来事を境に現在の真っ黒な姿へと変貌してしまった(下記)。この黒い液体状の姿はUndertaleのサンズを意識しているため、服装はもちろん背丈も変わらない。背中から出ている触手は基本四本だが、自由に変形可能な身体のため何本でも出すことが可能。硬度も思いのまま。シアン色の瞳は常に戦闘態勢でいる証拠である。
性格
「サンズ」の中では最も邪悪な存在。AU一つ安々と破壊できる強大なパワーを持ちながら、自ら人を殺めるよりは人々が絶望して自殺する様や殺し合う様を眺めて楽しむサイコパスである。黒くなる前の記憶はほとんど失っている。
能力
彼に物理攻撃は一切効かず、ナイフで刺すなどした場合使った凶器は黒い液体に飲まれて溶けてしまう。触手は戦闘や相手を拘束する他、自分を大きく見せるために使う。黒い水溜りに変形し、誰にも気付かれず影のように移動することができる。話術にも長けており、相手の心の闇を利用して自分の思いのままに動くよう洗脳する。
弱点
光が彼の主な弱点であり、ダメージを与えることができる。ポジティブな感情にも弱く、相手が絶望しないと分かるとナイトメアは去っていく。また、右目を失明しているので右側は彼の死角である。
ドリームとは逆に、ナイトメアはHeaventaleなどのポジティブなAUに入ることができない。
「変貌」について(ストーリーネタバレ)
上記はナイトメアの現在の姿。過去の姿はドリームのように白く、紫の衣装に「NS(Nightmare Sans)」と書かれたベルト、月の形にくり抜かれた金の冠をしている。静かな性格で、本を読むのが大好きだった。
「変貌」の理由はDreamtaleの住人たちによる虐め。「Nightmare(=悪夢)」という不吉な名前、そしてネガティブな感情のガーディアンというその役割から、住人たちに蔑まれ、虐げられていた。
エスカレートする虐めに身も心も疲れきったナイトメアはある日、自分でも金のリンゴを守れると証明するため金のリンゴに触れる。が、相対する存在に触れられた金のリンゴはドリームが持っていた一つを除き全て黒のリンゴになってしまう。
感情の木は枯れ、怒り狂った住人たちはナイトメアを殺そうとする。異変を感じて戻ってきたドリームは住人たちを止めようとするが、一人に対しあまりの数に倒れてしまう。ナイトメアは死を覚悟する。その瞬間、手にしていた黒いリンゴから男の声が聞こえ「黒のリンゴを使え、でなきゃお前は死ぬぞ。」、いけないとわかっていながらもリンゴを食べてしまう。
しかし、リンゴの力はあまりにも強大すぎた。残りの黒のリンゴを全て食べつくしたナイトメアの目、口、鼻から黒い液体が流れ、頭蓋骨は割れ、激痛に泣き叫ぶ声で目を覚ましたドリームの目の前で、彼は現在の黒い姿へと変貌を遂げた。
二人の「ナイトメア」
変貌以前の彼と以後の彼とは、全くの別人である。変貌後の彼はナイトメアではなく、ナイトメアの形を借りただけの純粋なネガティブな感情そのもの。
器が崩壊し黒い液体で覆われたナイトメアの精神世界では、一人泣いていたナイトメアを黒い人影が抱きしめていた。人影はナイトメアに、彼を傷つけようとする全てのものから彼を守ると約束する。ナイトメアはそれを受け入れ、黒い人影ーーネガティブな感情そのものに全てを受け渡すことに同意する。身体の支配権を全て受け渡すこの取引は、元のナイトメアの死を意味する。
変貌後のナイトメアは目覚めたその瞬間に殺戮を開始し、ドリームを石に変え、感情の樹を切り倒してしまった。彼には善の心の欠片もなく、ナイトメアを気にかけ助けたように見えたのも、ただ現実世界で行動するための器にナイトメアの身体が好都合だったからというだけの理由である。
余談
Joku氏とJael氏(XTALEの作者)の合同漫画内で、クロスと一緒にクロメア(クロスとナイトメアのカップリング)イラストを見た際、ふざけたクロスに「センパイ♡」と呼ばれたことがある。
(一部の二次創作で、クロスが他闇AUサンズをセンパイ呼びしているのは、これが発端である)
また、この漫画では、珍しく焦っている(+ひいている)ナイトメアを見ることができる。