概要
称号:丹宮(たんきゅう)
「霹靂布袋戲」シリーズの登場人物。
「霹靂俠影之轟動武林」などの作品で活躍した。
四大奇観の一つである煙都(えんと)出身の異端児。
「血淚之眼(けつるいのめ)」という特殊な体質を持ち、剣術の腕が一流である。
任務を行う時は東洋の怨霊のごとく、人を殺すことに躊躇しない。
プロフィール
人物
赤き異端児
全身に赤い服をまとった煙都の剣士。煙都は男尊女卑な社会で、男性は一定の年齢になると、宮礼(去勢)をして宦官になる風習がある。煙都にいる宦官たちは、ほとんど薄い色調の衣装を着ているのに対し、宮無后のみが鮮やかな赤い衣装を着けていた。
生まれつき「血淚之眼」という特殊な体質を持つ。幼いころから煙都の主・古陵逝煙に厳しい訓練を受け、性格が残虐なものに曲がってしまった。異端児扱いされる宮無后だが、群を抜いた剣術の腕から、古陵逝煙に重用されている。
初登場する時に、疏樓龍宿らが煙都に潜入調査をしに来た。宮無后は赤い旋風と化して、冰樓の王子・百里冰泓を殺害する。その後、朝天驕を殺す任務にて、わざと煙都の武術で痕跡を残した。冰樓に手がかりをくれたことで、古陵逝煙を大きく困らせた。百里冰泓の死により、煙都と冰樓の敵対関係が加速していく。
冰樓の滅亡
冰樓の主・玄冥氏が救援を求めることを予測した古陵逝煙は、宮無后に玄冥氏の妨害を命じる。一方、古陵逝煙は冰樓の公主をさらった。宮無后の剣術は、玄冥氏に勝るはずだが、敗れて人質となってしまう。冰樓と煙都が人質交換を交換する際に、宮無后の不意打ちで、双方の関係がさらに嫌悪になっていく。
その後の闘争で、煙都は計略で冰樓を滅亡させた。そんな中、鬼荒地獄變の介入により、兄弟子の西宮弔影が命を落としてしまう。尊敬していた兄弟子が亡くなり、宮無后は仇を取る思いを心に秘めていた。
父親と再会
西宮弔影の仇を討つべく、宮無后は弱まった鬼荒地獄變とその主・焱無上に襲い掛かる。だが鬼荒地獄變の捨身攻撃により、重傷を負ってしまい、父である別黃昏に救われる。「血淚之眼」を持つことから、別黃昏が息子のことを思い出す。
宮無后は元々、別黃昏の一人息子であり、幼名は賦兒(ふじ)と呼ばれた。生まれてから奇病を患い、父親が様々な医者を探すが、病が収まらずに二歳で死にかけた。その真実は、当時赤子だった賦兒を世話した戚太祖が、仮死状態にさせたためである。「血淚之眼」の力を手に入れたい野心から、戚太祖は死んだ幼児と入れ替えさせ、煙都との取引で賦兒を渡した。
賦兒を手に入れた古陵逝煙は、五歳の時に宮礼(去勢)され、「宮無后」と名付けた。無情塔での苦痛な修行と試練を経て、現在の宮無后に至る。真実を知った別黃昏は、息子を連れて隠居しようとしていた。だが父を守るべく、宮無后は最終的に煙都に戻ってしまう。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(宮無后)※中国語