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事件の概要

※段位・称号は対局当時

2012年、第62回NHK杯1回戦、豊島将之六段対佐藤紳哉六段戦において起こった。NHK杯においては、対局前にそれぞれインタビューを行うのが慣例となっている。そして佐藤伸に対するインタビューのとき、彼はなにかをかぶりつつ

「豊島? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど……俺負けないよ。え〜、こまだっ、駒たちが躍動する俺の将棋を、皆さんに見せたいね。」

ゆらゆらと揺れながらプロレス風にコメントをした。

    

実際の対局では豊島が、コテンパンに佐藤伸を破り、視聴者はまさに「豊島? 強いよね」状態になった。この出来事がきっかけで豊島が勝つと「豊島? 強いよね」、負けると「豊島? 弱いよね……」とネット上で書かれるのがお約束になっており、本人が言ったわけでもないのにネタにされている。ちなみに佐藤伸は豊島にカツラをつけて対局することを事前に話していたようで、豊島は「事前に教えてくれるとはいい人だ」と思ったとのこと。ちなみに、言われた感想としては「ふざけたコメントに見えるけど、プロとして弱点をなくすことを意識してやってきていたので、隙がないというのはそこを評価されたようでうれしかった」とのこと。まじか・・・。

当人も翌年度のNHK杯の解説で「序盤、中盤、終盤」のフレーズをぶち込むなど、意外と楽しんでいるようである。

その影響力

同年に行われた第62回NHK杯2回戦、橋本崇載八段―羽生善治NHK杯戦では対局前インタビューにおいて

「羽生さん(have san)?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけどオイラ負けないよ」「えー駒たっ・・・駒たちが躍動するオイラの将棋を皆さんに見せたいね」

と発言。このとき解説の阿久津主税八段も思わず苦笑いだった。

その後も多くの棋士が(さりげなく)このセリフの一部を使用するなど、このフレーズは強烈なものであった。

pixivにおいて

pixivにおいても、セリフの言い回しの良さから多くのイラストが描かれている。

余談

この「序盤、中盤、終盤、隙がない」という言い回しはそれ以前からある一種の常套句であり、別に佐藤伸が発案したネタではない。佐藤伸が受けたのは、その言い方と小刻みに揺れる不穏な挙動、そして何よりそれを格調の高いNHK杯でやったことにあるのだ。

関連動画

関連タグ

将棋 棋士 悪ノリ インタビュー

佐藤紳哉 橋本崇載 ・・・本事件の張本人

豊島将之 羽生善治 矢内理絵子 ・・・本事件の被害者(?)

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