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CR110の編集履歴

2020-11-27 14:28:27 バージョン

CR110

かぶれーしんぐしーあーるひゃくじゅう

ホンダが1962年に発表した競技用オートバイ。

カブレーシングCR110は、本田技研工業が1962年に発表した排気量50ccの競技用オートバイである。

自社チーム(ワークス)向けのRCとは違い、こちらは一般向けに販売された。

概要

ベースとなったのはロードレース世界選手権(WGP)の50ccクラス向けのワークスマシン『RC110』である。

カブレーシングのペットネームは、販売戦略として当時ホンダの50cc車の中で人気を博していた「スポーツカブ」からとったとも、実際にエンジンの部品が設計ベースに使われているからだとも言われている。


メカニズムは、ベースとなったRC110をほぼ踏襲している。

エンジンは49.99ccDOHC単気筒エンジンで、名刺の半分程度の小さな燃焼室に吸気・排気バルブがそれぞれ2本の計4本とスパークプラグが収められるなど、50cc車ながらエンジンの各部は精緻を極めた造りであった。その4本のバルブを稼働させる2本のカムシャフトも、バルブタイミングが極力狂わないよう歯車で駆動(カムギアトレーン)された。

ホンダの公式サイトに拠れば、8.5PS/13,500rpmを発揮し、最高速度は130km/h以上とある。

ミッションは8段であった。


当然レースであれば2ストロークエンジンのほうが有利で、他のメーカーはほとんどがそうだったが、4ストロークエンジンは社長が堅持した方針であった。

登場した年のマン島TTでは9位入賞、国内レースでのデビュー戦では優勝を飾った。

公道仕様車

CR110は、基本的にはサーキット専用モデルとして開発されたが、国内レース参戦に向けた型式公認取得のための公道仕様車(ホモロゲーションモデル)が存在した。

公道仕様車はCR110としては最初に登場したモデルで、こちらは保安部品を装備したうえで、ダート向け(スクランブラー)スタイルとされた。

ハンドルとマフラーはそれぞれアップハンドルとアップマフラーに、またシートや燃料タンクが変更されているほか、ミンションは通常のバイクと同じ5段であった。

製造数は規定の最低値、50台程度とされるが、実際に販売されたのは49台だったそうである。

その他

  • 本車のみならずこの頃のホンダのレース用エンジンは「精密機械」「(スイス製の)時計のようだ」と評されている。
  • ホンダ創業50周年に当たる1997年には復刻版の「ドリーム50」が登場した。

関連項目

本田技研工業 モータースポーツ

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