概要
この説によれば、地球は球体ではなく、周囲を氷の壁に囲まれた円盤であり、南極大陸や重力、宇宙空間は存在せず、星空は地球を覆う巨大なスクリーンに映し出された映像で、月と太陽は直径数十キロくらいで、大気中に浮いているというもの。
天文学が未発達だった古代や中世では、地域や宗教などで、これとはどこか違うものの一般的な考えだったが、技術が発達した現在では否定されている。
しかし、アメリカを中心に、信じている人が増えているという。
そもそも…
- もし地球が平面だったら、自転しないため重力が発生せず、大気を保持できない。また、マントルが無いためプレート運動が起きず、金属のコアが無いため磁場も発生しない。
- 月と太陽が直径数十キロだったら、月は球体にはならず、太陽も存在を保てず、水素とヘリウムのガスとなって散らばってしまう。季節の変化や月の満ち欠け、日食や月食も起こらず、潮の満ち干も起きないばかりか、昼夜のサイクルも無くなる。
- 宇宙空間が存在せず、星空は地球を覆う巨大なスクリーンに映し出された映像というのも、そんな巨大なスクリーンは現実的に存在しえない。そもそも宇宙自体が存在しなかったら、地球に落ちてくる隕石がどこからやって来るのかが証明できなくなる。
…といった感じで、ツッコミどころだらけである。
それでも地球平面説を信じている人がじわじわと増えているのは事実である。