概要
後にPUIPUIモルカーを手掛けることとなるアニメ監督・見里朝希が大学終了製作作品として発表したフェルトを使用したストップモーションアニメ。
童話「狼と七ひきの子山羊」を題材に、児童虐待や育児放棄、過保護から来る洗脳教育といったテーマをグロテスクな描写とともに訴えかける。
2018年・新千歳空港国際アニメーション映画祭の審査員特別賞や第22回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の審査員推薦作品選出など国内外で多数受賞を重ねる高い評価を獲得した。
あらすじ
あるところに、七ひきの子供を持つ母ヤギがいた。母の留守中、子山羊たちは母の言いつけを守らず、家に狼を招き入れ、全員食べられてしまった。
このことに気づいた母山羊は狼が寝ているすきに腹を裂いて中から子山羊たちを助け出す。
ところが、一番最初に食べられた子山羊は完全に消化されていなくなり、助かった6匹も胃液で体毛がはげ、焼けただれた見るも無残な姿になってしまう。
そんな中、母山羊はある一匹の山羊を連れてくる。それは、山羊の被り物をした人間の少年だった…