概要
時行の腹違いの兄である邦時の叔父で、同時に彼の護衛役も任せられていた武将。
足利高氏の起こした反乱の際に邦時を連れて鎌倉からの逃亡を図ったが、直後に邦時をその高氏に与する新田の軍に売り渡し、結果的に彼を刑死に追いやった忘恩の徒で、劇中の解説でも1333年（元弘3年）における“鬼畜武将1333”と認定されてしまっている。
どうしようもない卑劣漢ながら「自分が邦時の護衛に選ばれたのは親戚筋だからというだけではない」と豪語するちょっとした樹木であれば刀一本で切り倒すことができるほどの剣の腕、単純な不意打ちなら難なく躱せる鋭い勘の持ち主でもある。
しかし、この裏切り行為は当の新田側からも“評価に値しない不忠”と見なされ、これといった恩賞も地位も与えられないまま追放されることになり、その後は乞食同然の身分にまで落ちぶれてしまった。それでも恥じることは一切なく、自分が返り咲くためには北条の嫡子である時行の身柄が必要と考えて諏訪頼重に匿われた時行を殺害するべく行動を開始。時行を見つけるや味方を装って近づいた所を既に宗繁の背信行為を知っていた時行の罠に嵌められかけるが、それもすぐに破って見せ、今度は実力行使で時行を捕らえようと襲いかかった。
