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リンフォンの編集履歴

2021-02-24 00:57:05 バージョン

リンフォン

じごくのもん

「リンフォン」とは、2chオカルト板にて紹介された「怖い話」である。または、その話に登場する怪異の原因となった呪物を指す。

あらすじ

アンティーク店巡りが趣味の投降者は、彼女とともにあるアンティークショップに赴き、ある置物めいたものを発見する。

それは、正20面体のオブジェらしきもの。

それを購入しようと、店の老主人の元に持って行くが、態度がややおかしい。

奥に引っ込み、妻と思しき老女と言い争う声が聞こえた後、黄ばんだ説明書を手にして戻ってくる。

説明書によると、それは「リンフォン」という玩具。おにぎりを握るように撫でまわす事で、その立体の一か所が飛び出してきた。それを押したり引いたりする事で、全体の形が徐々に変形していき、色々な形になる、いわば立体パズルのような玩具なのだという。紙には見つけた時の正20面体の絵に『RINFONE(リンフォン)』と書かれており、『熊』への変形、次に『鷹』に、最後に『魚』に変形する経緯が、イラストで描かれていた。

一万円を6500円にまけさせて購入。


後日、彼女が興奮しつつ『熊』の半身ができたと写メールで伝えてくる。写真には、リンフォンが『熊』の頭部と腕を形作っているのが映っていた。

次の日の写メールには、彼女は徹夜して『熊』を完成させたとの事。彼女の元に向かうと、確かに見事な熊がそこにはあった。

そして次の日の深夜。今度は彼女は『鷹』を完成させていた。写メールの『鷹』も、それは見事なもの。


残るは『魚』のみ。しかし、次の日の夜。

投降者が自宅で風呂に入っていると、彼女から連絡が。

5分ほど前から、30秒感覚くらいで着信が来る

通話押しても、何か街の雑踏のザワザワみたいな、大勢の話し声みたいなのが聞こえて、すぐ切れる

着信見たら、普通なら番号が表示されるか、『非通知』か、『公衆』とか出るが、それらの着信見たら、『彼方(かなた)』としか出ない

混線か何かだろうと、その場は返答する投稿者。彼女も電源を切って今日は寝るという。

ちなみにリンフォンの『魚』は、大体出来上がっていた。


次の日、投稿者は昨日の事が気になって、彼女の元に向かった。

彼女が言うには、会社の昼休憩時に電話が入り、今度は普通に『非通知』だったので出たところ、

『出して』って大勢の男女の声が聞こえて、それで切れた

との事。

リンフォンの『魚』は難しく、あとは背びれや尾が形作られれば完成だが、今回は中々完成しなかった。


その日は、彼女の家に泊った投稿者。

その日に嫌な夢を見た。

暗い谷底から、大勢の裸の男女が這い登ってくるので、投稿者は必死に崖を登って逃げる。後少し、後少しで頂上に辿り着くその時、女に足を捕まれた。


連 れ て っ て よ ぉ ! !


そこで目が覚めた。


次の日は土曜だったので、彼女の携帯を見てもらいに行ったが、異常は無し。

気晴らしにと占い師に占ってもらおうとアポを取ると、明日の日曜に予定が取れた。

が、日曜になって行ってみると、玄関先で「帰って下さい」と追い返される。占い師の飼っている猫たちも、警戒している。


抗議した投稿者と彼女だが、気になって、玄関先で彼女の元に届いた妙な電話と、自身が見た夢を語ると、


「彼女さんの後ろに、、動物のオブジェの様な物が見えます。今すぐ捨てなさい」

「お願いですから帰って下さい、それ以上は言いたくもないし見たくもありません」


食い下がり、あれは何かと尋ねると、


「あれは凝縮された極小サイズの地獄です!!地獄の門です、捨てなさい!!帰りなさい!!」


そう言って、占いの料金も取らず、そのまま玄関から追い返された。


彼女の家に戻った投稿者は、そのままリンフォンを説明書ごとガムテープで巻いて、ゴミ捨て場に捨てた。


以後、何もおかしなことは起こっていない。


しかし彼女は、数週間後に気付き、言った。


「リンフォンって、『RINFONE』の綴りだよね。これを並べ替えると『INFERNO(地獄)』とも読めるんだけど…」



呪物としてのリンフォン

大きさはソフトボール大の、正20面体の置物。

複雑な仕掛けが施され、おにぎりをにぎるように両手で包んで撫でまわす事で、面の一部が隆起。それを押したり引いたりする事で、全体を様々な形に変形させていく……という玩具。

その変形は、一度行ったら夢中になってしまい、徹夜してまでも完成させたいと思ってしまう。

付属の説明書には、『熊』『鷹』『魚』への変形の仕方が記され、その完成図イラストも一緒に描かれていた。

また、それと同時に、投稿者たちには読めない文字も書かれていた(ラテン語らしい)。


しかし、『魚』への変形は難しく、簡単には完成できない。

さらに『魚』の完成に近づくと、所有していた投稿者の彼女、ないしはその携帯電話へ、奇妙な電話がかかってくるようになる。


概要

呪物を手に入れ、奇怪な体験をした、というタイプの怪談。

投降者とその彼女は、最後に捨ててしまい、それ以後何も起こらない……というオチになっているが、『RINFONE』が『INFERNO(地獄)』のアナグラムで、下手をしたら地獄の門を開けてしまっていたのでは……と思わせ、事態が解明されずに終わっている。そのため、後を引く読後感をかもしている。


考察では、『魚』はイエス・キリストを表し、ローマ時代に弾圧されていたキリスト教徒が、弾圧者たちを地獄に送るため、リンフォンを作ったのではないか……という書込みも為されていた。


なお、一部ブログなどでは、「占い師は投稿者の彼女からリンフォンの事を聞き、『それが原因だ』と教えてくれた」「投稿者、またはその彼女は、この事件後。旅行先の古びた土産物屋で、別のリンフォンを見かける」という記述も見られる(ネット怪談のバージョン違いと呼ぶべきか)。


関連タグ

ヘルレイザー:物語の発端が、立方体のパズル『ルマルシャンの箱』であり、それが重要なアイテムとなる点が共通している。解くと、「地獄を開く」点も似ている。

コトリバコ:ネット怪談、またはその怪談内に登場する呪物の小箱。地獄の門ではないが、強力な呪物である点は同じ。開けずとも、存在し所有しているだけで強力な呪いが発生するため、こちらの方が厄介とも言える。

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