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コヴナントの編集履歴

2021-03-26 22:18:49 バージョン

コヴナント

こゔなんと

ゲーム「HALO」シリーズに登場する組織で、宗教的な同盟。

概要

フォアランナーを崇拝するさまざまな種族から構成される軍事的・宗教的同盟で、サンヘイリ以外はほとんど征服された種族である。

元々はサンヘイリとサンシューム間での戦争終結後に出来た同盟で、軍事はサンヘイリ・政治はサンシュームだった。

大祭司と呼ばれる三名のサンシューム族を最高権力者とし、高等評議会はサンシューム族とサンヘイリ族が主の代表者によって統治されていたが、ジラルハネイ族の台頭から同盟の不安定化が始まり、2552年人類とパニッシュドに対する二正面の戦争を抱えた状況で予言者らの思惑からジラルハネイを用いたサンヘイリ排斥を目的に粛清を実行される。

しかし聖都ハイチャリティのフラッド汚染、HALO(インストレーション05)を巡る戦いにも敗北し、サンヘイリ艦隊とジラルハネイ艦隊の交戦とアークにおける戦いにおいて最後の預言者が死亡するなどして敗北、2552年末に崩壊した。

テクノロジー

2525年に人類と遭遇し戦争になったころには技術レベル2(正確な星間航行が可能)に達しており、またレベル3相当だった当時の人類を圧倒。

技術的な格差は一部を除くと戦争終結まで埋まることがなく、人類の数世紀先を行く物だったが、それらの技術はフォアランナーのテクノロジーのデッドコピーから脱却出来ず、模倣すら完全に出来ておらず、非効率的で動作原理や有効な運用を完璧に理解していると言い難い状況だった。

そういった意味で、戦中戦後通してテクノロジーを効率化して再現する事については人類に劣る面が強いと評価されている。

プラズマ兵器

ジラルハネイのType-25 Carbine等独自兵装を除外すると、フォアランナーの技術を解析した指向性のプラズマ兵器が主力となっており、歩兵用から戦闘艦艇用まで広く利用される。

が、やはり非効率的な面があり、艦載兵器のタレットを人類のAIが実験的にプラズマの効率化を行い照射したところ、本来なら耐えるであろうシールドをあっさり破ったうえ、標的になった戦闘艦艇は撃破された。

歩兵用では、小型かつ普及していたType-25 Pistol(プラズマガン)でも、集中的に狙えばスパルタン達のエネルギーシールドやプラズマ対策済みの装甲を破壊・殺害することが可能で、通常の兵士ならば掠っただけでも三度の火傷、直撃なら即死で、場所によっては熱により破片等が発生する程の威力を持つ。

大量のフラッドと戦闘中、UNSC製銃器が弾切れになり転がっていたコヴナント兵器を使用していたSPARTAN-117曰く、「コヴナントの銃(一部を除く)は精密射撃に向かない」

プラズマグレネード

コヴナントで多く利用される手榴弾だが、人類やジラルハネイの物と異なり破片が形成されないため、加害範囲は余り広くないが、破片が発生しないのを逆手に取り、人類がフラッドの侵入口をふさぐ作業中、周囲のフラッドを焼き払うのに利用している。

特徴としては起動後、標的に吸着する点で、吸着した場合逃れる術が無く、アンゴイが自身の体に吸着して突撃してくる場合もある。

欠点としては、プラズマグレネードやプラズマの爆発自体が放射線を放つため、大量使用した場合は悪影響がある可能性があり、人類に限るとボーレン症候群という病気を発症、神経に異常が発生する可能性がある。

Type-25DEP

ピストル型の指向性エネルギー兵器の一種で、コヴナントのカーストで最下層種族のアンゴイから軍事的に最上位に位置するサンヘイリまで利用している。

所謂溜め撃ちが可能で、直撃した場合、車両であればEMPの影響で一時停止し、サンヘイリ等のコンバットハーネス等が採用しているエネルギーシールドが無効または、防御力が極端に落ち、非装甲目標の場合は死に至る。

マイナーチェンジが繰り返されて生産数が非常に多い為、コヴナント系軍事組織のピストルとして普及している。

そのため戦中から戦後にかけて鹵獲されやすく、人類ではプラズマガンと呼ばれている。

Typeー25DER

コヴナント軍が採用しているプラズマ兵器で、人類で言うアサルトライフルのような存在だが、ストック類が無く、サンヘイリやジラルハネイは片手で扱う。

威力はType-25DEP同様極めて高く、エネルギーシールドやプラズマ反射プレート等で対策を施していない場合、標的を簡単に殺害できる。

サンヘイリが採用しているモデルは青色、ジラルハネイが採用している物は赤色に塗装されており、若干性能に違いがある。

ジラルハネイが採用している物はサンヘイリの物より連射する速度が速く、瞬間火力が高いがオーバーヒートしやすい。

コヴナント戦争が終結後のサンヘイリは、後継モデルとして改良型のT-55を採用し、サンヘリオス内戦やレクイエムでの戦いに用いているが、全数更新する程の数を調達できず、旧型のType-25DERと並行運用されており、T-55は前線に集中配備されType-25DERは後方支援部隊へ配備されている。

エネルギーシールド技術

他のテクノロジー同様にフォアランナー由来の技術で、戦闘艦艇と比較的高い階級に属する歩兵が装備している。

遭遇当初、人類の実弾に対し非常に高い防御力を示しており、戦闘艦艇のシールドは元来宇宙では効力が落ちるとは言え、核兵器の爆発から船体を守りきった。

しかし同時に発生するEMP効果によりシールドが破損するため、その後は通常のミサイル等でもダメージが発生するため無敵ではない。

またM.A.C.ガンのような光速の30%〜40%に加速する大質量の弾芯のに対しても弱い面があり、4隻の人類艦艇が1隻に集中して砲撃すると3発〜4発で破壊される恐れがある。

特に軌道防衛のために配備されていた大口径高初速のスーパーM.A.C.ガンによる砲撃には大型艦艇すら耐えられ無い。

またコピーの限界なのか、プラズマ魚雷やエネルギープロジェクターを使用する場合にはシールドを落とさねばならず、その隙に地上からの砲撃で破壊される場合もある(フォアランナーのセンチネルはシールドを落とさずビームを撃てる)。

戦中末期から人類がリバースエンジニアリングで再開発したエネルギーシールドと比較すると高度ではあるが、効率とコスト面で劣る。

歩兵用装備としては、サンヘイリ族のコンバットハーネスや、ジラルハネイ族のパワーアーマー等も人類の小型携帯火器に対して高い防御力があったが、MA5等の標準的なライフルのAP弾でシールドが落ち射殺されたりジラルハネイの一部のパワーアーマーは一度シールド機能が落ちるとアーマー自体が破損してしまう。

またサンヘイリのコンバットハーネスは一部を除くと隙間があり、宇宙船等に乗り込んだ場合人類側の減圧等で簡単に無力化される恐れがあった。

ギグヤー達は小型のシールドガントレットを装備しており、このシールドは銃弾をほとんど受け付けないが、ギグヤー自身にシールドが無く元々タフな種族でないのもあり、隙間や横から撃たれたり、シールドを打撃でそらして銃撃される事が多く、使い勝手が良いためか人類に鹵獲されやすい。

オニキス攻防戦では、指揮官が同士討ちやフラッドといった悪夢を見たせいもあり、カーストや差別感情を一時忘れ、SPARTAN達と戦う部隊にジャッカルのシールドをかき集め使い捨ての盾として装備させていた。

戦闘車両

 コヴナント軍が保有する戦闘車両は、ジラルハネイの物を除くとほとんどがエネルギー兵器を搭載し、高度な反重力テクノロジーを使って浮遊しているように見える。

Type-32

 人類にゴーストと呼ばれる小型の一人乗り車両で、ブースト機能で一時的に加速が可能。

 武装はプラズマ砲を装備し、連射が可能で火力にも優れるが車両自体の防御力は余り高くなく、人類が保有する対車両用の兵器はもちろんだが、携帯火器で対処可能な場合もある。

 カースト上最下位のアンゴイから比較的高位のサンヘイリまで搭乗するケースがある。

 人類(特にSPARTAN)に鹵獲される恐れが高い。

 降下艇に複数搭載して前線に運ぶという運用する場合もある。

Type-25

 人類からレイスと呼ばれる戦闘車両。

大分裂前はAssembly Forgesで製造され、戦後はLodam Armoryが主な製造メーカーになっている。

車両と砲の操作は1名が担当し、ガンナー席が取り付けられているモデルは1名がType-52プラズマタレットを担当する。

ジラルハネイとサンヘイリが主にこの車両を運用した。

 Type-32同様降下艇で、1機につき1台戦場へ運ぶ事が可能。

 装備されているプラズマ砲は非常に強力で、歩兵部隊にとっては脅威となる。

少数のマイナーチェンジモデルが存在し、こちらは機体フレーム側に複数のプラズマタレットを装備し、ガンナー席は廃止されている。

 装甲はナノラミネート加工済みだがあまり頑丈ではなく、人類側が運用するスコーピオン戦車の主砲で容易に破壊が可能。

 バリエーションとしては対空仕様のプラズマ砲を搭載したType-52が存在する。

Type-47B

 スカラベと呼ばれコヴナントでは珍しく反重力技術を使わず4、足で移動する兵器で、非常に大型で様々な戦場に直接投下される。

 武装は強力で、対地対空に使用可能な頭部主砲と連射が可能なプラズマ砲を備え両サイドにはプラズマタレットが装備されている。

主砲はペリカンや重装甲のスコーピオンを一撃で破壊する。

ただこのスカラベは機械的な兵器ではなく、レグゴロを融合させて生産する言わば生物兵器で、過剰に武装させた場合、内部のレグゴロに負荷がかかる事から武装について搭載数と出力に制限が存在する。

しかし制限があっでもこの種の兵器が非常に強力なことに変わりはなく、排除する事が難しい。

なおスカラベはレグゴロにより構築されているが、肝心のコントロールは搭乗員に依存する為に鹵獲されるリスクが存在し、機体後部のコアを保護する装甲が弱く、対空兵器が少ない事から航空機による爆撃に脆い面がある。


航空機

 戦闘車両同様推進には反重力テクノロジーを利用する物が多く、ファントムには反重力エレベーターが搭載されている。

Type-25

スピリット降下艇と呼ばれるUの字型の輸送機で、兵員だけでなくレイスやゴースト等の輸送も可能。

ホバリングも可能でホバリング中に兵員室から歩兵を地上へと降ろす。

 武装は艇部下にプラズマキャノンを搭載しており、降下前と降下後に対地支援を行う。

 また宇宙空間での使用も可能だが改造しない限りスリップスペースに突入する事は不可能で、突入自体も安全でなく、機体に様々な悪影響を与える。

Type-52

 ファントムと呼ばれType-25同様兵員輸送や戦闘車両の輸送に用いられるが、Type-25と比較するとより重武装になっている。

機首にプラズマキャノン1門と兵員室両サイドに左右1機ずつタレットが装備されており、射界は広くなっている。

 この輸送機も宇宙空間で使用する事が可能だが、スリップスペースへの突入が可能かは不明。

 ヤンミーはこの輸送機を使い、機体の高度を落とす事なく強襲するといった運用が見られる。

また重力エレベーターを装備しており、ヤンミー程ではないがある程度高度を保って兵員を展開させることが可能。

Type-26

 バンシーと呼ばれる対地攻撃を主任務とする運動性に優れる軽戦闘機。

翼の両サイドに反重力テクノロジーを用いた推進装置が装備されている。

 機体の操作はサンヘイリかジラルハネイのみが行っているが、操作さえ分かれば人類でも運用が可能で鹵獲運用されたケースがある。

 武装はプラズマキャノンと燃料ロッドガンで、軽装甲目標や非装甲目標を主に攻撃し無力化するまで襲撃を続ける。

 ただし装甲が非常に脆く、対空機関砲から通常の携帯火器での集中攻撃を受けると比較的容易に撃墜されてしまう。

 宇宙空間で使用可能なモデルも存在する。

Seraph級戦闘機

 シールドが装備され対艦戦闘や制空戦闘に加えて、宇宙だけでなく大気圏内でも運用できるので対地支援にも用いられる。

ただし、あくまでスターファイターの為、大気圏内では性能面に多少の悪影響が発生する。

通常10機編成の飛行隊で運用される。

 武装はプラズマキャノンとパルスレーザーで、エネルギーシールドも装備されている点で人類側が運用する戦闘機に対して互角以上の戦闘が可能となっている。

 対地支援能力も高く、ペガシ・デルタがSPARTAN-Ⅲベータ中隊に襲撃された時は、手の空いていたSeraphが、その強力な火力でSPARTAN-Ⅲ達を焼き払っている。

 コヴナントが分裂する少し前まではこの戦闘機はサンヘイリのみが運用が許されていたが、ジラルハネイの台頭でジラルハネイも運用が許された。

ジラルハネイ製兵器

ジラルハネイはコヴナント制式の装備だけではなく、種族固有の兵器を好んで使う者も多く、また同時に使うことも許可もされている。

概ね構造的にはコヴナント製兵器に比べて旧式である点は否めないが、コヴナントの技術でアップグレードされたそれらは決して性能で劣らないものとなっている。

共通する特徴として、とっさの接近戦に対応できるよう刃などが取り付けられている。

Type-25 スパイカー

 赤熱化されたタングステンカーバイトから作られたスパイクを全自動で発射可能にした、ジラルハネイの故郷ドイサックにて設計された銃器でジラルハネイ向けに大規模配備されており、コヴナントの携帯火器類としては人類製のSMG等に最も近い。

ドイサックにある兵器工廠かハイチャリティの兵器メーカーSacred Promissoryにて製造されている。

銃本体は重く、タングステン合金のバヨネットが標準装備されており、ジラルハネイやSPARTANは片手で扱えるがその他種族は概ね両手でなければ運用しにくく、非常に扱いにくい作りになっている。

40連発のマガジン式でRPMは毎分480発と比較的遅い。

この銃器のスパイクはドイサック独自の化合物により、酸素に触れると瞬時に赤熱化する程の熱を発生させるコーティングが施され、発射と同時に驚異的な貫通力を持たせることに成功している。

そのためエネルギーシールドに対しても一定の効力を発揮する。

 欠点として、このコーティングが原因でマガジン内のスパイクは非常に危険な物となり、万が一マガジンが破損した場合は瞬時にスパイクが危険なほどの熱を帯びる点と、それが原因で安全に保管することがほとんど不可能である点。

Type-52 モーラー

Sacred Promissoryにて生産される7.9㎜メタルボルトを過熱した状態で同時5発射出する。

マガジンには5回分のボルトが合計25発装填される。

ガス圧作動方式を採用し、人類でいうショットガンのように見えるがType-52はジラルハネイにおいてのピストルとしてカテゴライズされる。

ジラルハネイが一度ドイサックを滅ぼし、その後の戦争にて実戦投入され、ジラルハネイの治安維持部隊で運用されるようになった。

人類のM90ショットガンと比較しても射程が極端に短いが、重さを除くと携帯性に優れている。

Type-25 GL ブルートショット

Sacred Promissoryが生産を担当するグレネードランチャー。

炸薬が装填されたType-25グレネード弾を採用し、対人及び軽装甲目標に対して非常に効果がある。近接戦闘時は独特なデザインかつユニークなバヨネットを用いる。

この銃器はジラルハネイにより設計され、配備先もジラルハネイに限られている。

4発または6発のベルトフィード式を採用し、セミオートマチックで弾薬を射出することができ制圧力も高い。

ただこのグレネードランチャーは非常に重く、本体重量が19㎏に達している。

Type-2 グラビティハンマー

 ジラルハネイにとって権力や力の象徴とされ、高位のジラルハネイ以外運用が許されない装備。

サンヘイリのソードとやや似た所があり、部族内で首長に尽くす者に与えられる儀式的な武器でコヴナント加盟後、反重力テクノロジーを用いてアップデートされた比較的珍しい装備で標準仕様はType-2 EW / Hと呼称される。

また、このハンマーは非常に多くのカスタムメイド品を生み出しており、使用者の要求に対し柔軟に対応している。

特に卓越した戦士は、反重力テクノロジーを駆使し標的を引き寄せたり逆に遠ざけるといった、たたきつける以上に効果的かつ致命的にハンマーの力を行使することができる。

ブルートチョッパー

 ジラルハネイ族が独自運用している突撃強襲車両。敵目標に体当たりによる特攻を仕掛けて破壊することに特化しており、ブーストによる加速も加味した突撃は軽戦闘車両程度であれば容易く粉砕してしまう威力がある。頑丈でパワーも機動力もあるが、固定式である搭載火器の火力の低さと取り回しの悪さはゴースト以上という欠点もある。


艦艇

ハイチャリティ

コヴナント同盟の首都機能が集約された首都であり、航行能力を持つ宇宙ステーション。

元々はJanjur Qomと呼ばれる惑星の一部で、Janjur Qomはサンシュームのかつての故郷で恒星崩壊に巻き込まれ崩壊したといわれていたが、実際には改革派がドレッドノートで惑星から脱出した際に文字通り惑星から引き抜いた全長348kmの岩の塊で、これを元に建築が開始された。

総人口は約2380万。

ステーション内で消費されるエネルギーの大半は退役させたドレッドノートより供給され、ドレッドノートからのエネルギー供給は数千年に及ぶ。

コヴナントに参加している種族の一部がハイチャリティに居住しており、人工重力と人口的な日照のサイクルがあり、気温等を含め地球に近い環境を維持している。

またある程度の電力はドレッドノート無しでも供給されており、スリップスペースドライブはドレッドノートの有無に関係なく利用可能。(生命維持装置の維持は保証されない。)

各種族が持ち寄る品を売買するマーケットや宗教施設に居住スペース等が存在し、コヴナントにおける最高の製造メーカーのAssembly Forgesの巨大工場があり、民間から軍に至るまで多くの製品を生産していた。

フラッドによって陥落後Assembly Forges等の製造業が集中しすぎていた事から戦後、特に造船業が不調となり、武器や艦艇の維持や補充が難しい状態に陥った。

フォアランナー・ドレッドノート(Anodyne Spirit)

ハイチャリティの中心部で主に発電所として機能しているフォアランナーシップの一つで、設計開発に至るまですべてフォアランナーが行っている事から、コヴナント保有の遺跡の中で特に重要な物で、多くの技術をコヴナントにもたらしたのもこの船によるところが大きい。

本来はフォアランナーの造船所Ingens Assembler Vatsが設計開発したKey Ship級と呼ばれるインデックス化した種族を故郷へ帰すことを目的に建造された艦艇で、コヴナントが保有しているものを除いて現物が発見された例が無い。

任務の性質上、フォアランナーの戦闘艦艇と比較して目立った武装が無く、コヴナント同盟が成立した段階で条約に基づき武装解除が行われており、戦闘力はほぼ喪失したといって差し支えない。

なお、この艦艇内部にオラクルが搭載された状態でコヴナントの指導者層が2種のエンブレムを照合した結果、フォアランナーの継承者が実在し、リクレイマー達が生存していることを意味するメッセージを受け取り、ドレッドノートはリクレイマーをアークへと導く為、ハイチャリティの破壊を意味する打ち上げシーケンスを開始するが、このオラクルの試みは失敗に終わる。

この事件は隠ぺいされたが、この事実はフォアランナーを崇拝するコヴナントを維持する基盤が崩れ去ったことを意味する。

コヴナント戦争終結時行方不明となるが、戦後アークポータルの再起動やスリップスペースドライブのコア技術をめぐる戦いが発生している。

CSO級スーパーキャリア

全長28000mにも達するコヴナントのスーパーキャリアーの1つで乱立する海軍をまとめるフラッグシップ。

艦級にOの分類ナンバーが入っている事から本艦はコヴナントでも貴重なフォアランナーテクノロジーそのものを利用しており通常よりも高度に仕上がっている。

同じくフォアランナーテクノロジーを使用するORS級重巡洋艦は制御が難しく高度化した設備(特にコア)の維持や使用状況に細心の注意を払う必要がありクルーの数と練度の要求が極めて高くバラゴックも多数必要とした。

基本的にCSO級はハイチャリティ防衛にあたるが、拠点化された戦略的価値の高い惑星を制圧する際運用され指揮管制及び地上軍への支援が主任務となる。

人類により要塞化された惑星リーチ攻略に派遣され航空支配を維持し続けるも鹵獲された自軍のコルベット内に仕掛けられたFTLドライブを意図的に暴走させる戦術により惑星攻略半ばで戦没。

その直後後発の艦隊が到着し任務は引き継がれるが本艦の特殊さから再建造は困難でリーチ攻略から数ヶ月でコヴナント帝国が崩壊し造船その物が困難となった。


CAS級

主にコヴナント艦隊の旗艦として運用される全長5300mの艦艇。

戦艦級の火力を誇りながら、空母のように艦載機や地上部隊の積載・運用も可能であるなど、様々な任務に単艦で対応できる高性能な万能艦艇。

主砲として惑星の焦土化作戦にも使用されるエネルギープロジェクターも備えている。

アールタス・ヴァダムが指揮するシャドウ・オブ・インテントもこのクラスに該当する。


CCS級

コヴナント艦隊の主要戦力を担う艦種の一つで、全長1800mの艦艇。

大きさ・対艦戦能力共に人類側のハルシオン級やマラソン級を圧倒し、強襲揚陸性能にも優れ、エネルギープロジェクターも備えた強力な艦艇。

コヴナントが地上に侵攻して来たら、その場所には大抵こいつが座しているぐらいには出番が多く、特にオリジナル・トリロジーは初代から皆勤している。


コヴナントは宗教同盟であり軍事同盟でもある。

また社会的には種族によりカーストが定められており種族により装備や階級に制限が存在する。

また宗教的なルールが軍規に絡む上、戦闘艦艇等に必ずサンシュームが乗り込んでおり、艦長や実戦部隊の士官といった本来指揮権があってしかるべき役職につく者より権限が上位である為、緊急であってもサンシュームの同意を必要とし、失敗した場合作戦の責任者が処刑されるケースがある。

非常に優れたテクノロジーを持ちつつも、指揮系統や軍規より宗教的権力者の決定が優先される非合理的な側面を持つ。

基本的な活動はフォアランナーの遺跡の確保や回収で、HALOの捜索は長年の悲願としている点は預言者 高等評議会 軍では一致している。

銀河系内の広範囲を手がかりも無い状態で捜索を開始した事もあり、同盟創設から長い年月といくつもの戦争とその後の同盟への新規加盟が行われた結果、軍の規模と要求されるインフラが複雑化しており、コミュニケーション手段が羽音の周波数で行われるヤンミーや呼吸できる空気にメタンが無ければ窒息死するアンゴイ専用の居住スペースを用意する必要があり、装備についても軍全体で共通化できる物がカースト制度の制限を含めると小火器程度しかない。

例え緊急や有効な物でも下位のカーストの装備を使用する事に抵抗感を持つ物が大多数で、人類との戦争では自身の武器が使用不可の状態になり、足元に人類の銃があってもまず使う事が無いが、稀に現実的に使用する必要があると判断できる柔軟性を持つ兵士が居ないわけではない。

ただし、人類製兵器は宗教的に忌避され、鹵獲兵器の使用は軍規により禁止されている。


艦隊

政府関係機関がそれぞれ保有する形の為、艦隊の指揮系統は分散しており、統一された海軍という組織は存在せずに複数の海軍が乱立した状態で、中には預言者が私的に動かせる艦隊まである。

艦艇の基本設計自体は共有されるが、配備先が限定された少数生産の超大型戦闘艦艇や支援船等も存在する。

またコヴナント同盟の戦闘艦艇は、人類の艦艇と比較して大型である傾向が強く、一部を除けば1隻あたりに非常に多くの地上部隊を輸送する事が可能で、CAS級空母では約4000の兵員を搭載可能な上、地上軍の関連機材も充実している。

所属する機関の任務によって艦隊の任務は固定化されており、積極的に人類と交戦した艦隊は実の所多く無かった。

ただし1個艦隊に所属する空母を含めた戦闘艦艇の数は100隻を超え、ハイチャリティの防衛に従事する艦隊は最盛期で1000隻の戦闘艦艇で編成されていたと言われている。

人類との戦争は技術的に優位だったもの、戦術的な柔軟性の欠如から軍の損失が無視できない程に膨れ上がった為、他のパトロール艦隊から補填したり統合や連合艦隊の編成を行っている。

人類との戦争末期には短期間で1000隻近い主力艦を含む艦隊を失っており、大分裂ではハイチャリティの周囲で艦隊戦が発生しフラッド汚染の検疫でサンヘリオスの剣はハイチャリティから離れる民間船舶を含め全て破壊する事で封じ込めを試みている。

最終的に預言者指揮下の艦隊も残存艦艇が30隻か40隻程度にまで減り追撃したサンヘリオスの剣との艦隊戦に敗北しコヴナント艦隊は壊滅している。

そして戦後は様々な派閥により分散していたコヴナント軍の艦艇は新旧型式を問わず回収され、そのまま回収した派閥が運用を継続している。

ただ回収しても艦艇その物がコヴナント帝国時代と違い大規模な整備維持が可能な造船所がほとんど無く大型艦艇や艦載機の絶対的な不足からサンヘイリは退役していたブリガンティン級空母 キャラック級巡洋艦の再就役とアップグレードに加え前コヴナント時代にサンヘイリが独自に設計した軍艦もアップグレードの末再就役させているが艦隊の能力低下は否めない状態にある。


 

構成種族・階級

プロフェット(サンシューム)

最上位の階級に位置し、コヴナントにおける政治的・宗教的指導者層を務める。

サンシューム族の中でも真実・慈悲・悔恨の三預言者は大祭司と呼ばれ、最高位の存在となっている。

真実の預言者が「最高評議会の決定はどうとでもなる」とアービターに勧誘したゼル・ヴァダムに対し言い放った辺り、実質的にこの種族が政治面を完全に支配しているのが分かる。

身体的には弱いが、寿命に関しては異常なほど長いが個体数が少ないため、近親交配が進み、近年では交配は完全な統制下にある。

過去フォアランナー遺跡の扱いに関して対立があり、内戦が発生しフォアランナードレッドノートで故郷を脱出した改革派である。

改革派の脱出から数世紀経過した頃サンシュームの故郷は恒星の崩壊によって消滅したとされている。

サンヘイリとは当初対立関係にあったが、フォアランナードレッドノートを使ったヒットエンドランでサンヘイリの艦隊に甚大な被害を与え、最終的に条件付きの終戦と同盟締結に向かった(陸戦ではまず勝てないのもあったが)

フォアランナードレッドノートは、同盟締結の条件として退役し、以後徹底的に研究される。

ただ運用可能な状態を維持していたようで、ハイチャリティをフラッドが襲撃した際、預言者は離脱に使用した上で地球への侵攻にも用いた。

なお通常サンシュームは戦闘に向いた種族ではないが、例外として遺伝子操作と強化に加えパワーアーマーを装備する聖職者と呼ばれる戦士階級が存在し、サンヘイリと比較しても精強だが数は少なく、生き残った聖職者はジラルハネイを率いてサンヘイリ艦隊を強襲し、家族の仇でもあるアールタス・ヴァダムへの復讐を果たそうとした。

HALO起動前(即ちフォアランナーが健在の古代)は人類と同盟関係にあり、経済的な関係も深かった。

旧人類の敗北時、フォアランナーに対して降伏後、宇宙開発の制限と居住惑星を限定され、さらにHALO起動前に行われた種のインデックス化に関する誤解から発生した暴動が発生、試作HALOアレイによるパルス照射で鎮圧される等虐げられるが、フォアランナーが去った後、逆にフォアランナー崇拝に走ったのは皮肉である。


悔恨の予言者

2531年アービターを伴い、ハーベストに存在する本来であれば保護すべきフォアランナーの遺跡を爆破させようとしたり、APEXに存在するフォアランナー艦隊を蘇らせる為に人類を利用する等、通常であれば考えられない行為の数々を行ってきた最年少の予言者。

人類殲滅に固執している。

固執する理由は悔恨の予言者が独自に手に入れたオラクル(フォアランナー施設のモニター)から得た、『人類がフォアランナーの後継者である』という情報が原因。

万が一この情報がコヴナントに知れ渡れば、コヴナントは瓦解する可能性が高く、危険視していた。

2552年、地球を少数の艦隊で襲撃するも、軌道防衛グリッドや人類の艦隊の抵抗でデルタヘイローへ逃走。

そこへ追跡してきた人類により致命傷を負わされた挙句、フラッドに喰われて、グレイブマインドに取り込まれる形で死亡した。

またデルタヘイローへ現れたコヴナント海軍は悔恨の予言者が生存している可能性があったはずのライブラリーに向けプラズマ爆撃を行っている事から他の予言者から用済みと判断された可能性がある。

なお上記の地球強襲作戦の意図について、悔恨の預言者は、人類のコロニーがあったメリディアンの地下で回収した遺物から入手した惑星の座標に向けて艦隊を動かしただけで、その惑星が人類の本拠地かつ故郷で、徹底的に要塞化されているなど全く予想していなかった(そもそもリーチが人類の本拠地と誤解していた節がある。)ため、手持ちの戦力の大半を失っている。


エリート(サンヘイリ)

エリート

サンシューム族とともにコヴナントを構成する最古の種族で、独自に宇宙船を作れるほどの技術を、地球人類で言う紀元前には確立していた。

コヴナントの軍事力の中心であるとともに、サンシューム族の護衛や艦隊の指揮を任されてきたため政治的発言力も強い。

コヴナント加盟以前から武を重んじる軍事色の強い体制であり、国民は一般人ですら必ず何らかの戦闘技術を習得しているほど。実力を認めた相手には敵であっても敬意を表することがあり、人類に対しても概ねは手強い相手として認めている。

しかしデルタヘイローにおいて、悔恨の預言者をチーフとUNSCが襲撃。衛兵達の奮戦むなしく悔恨の預言者は殴り殺された(正確には瀕死の所をグレイブマインドに捕まり喰われた)。

護衛に失敗したことを理由に護衛の任をはじめ、これまでサンヘイリ族が担ってきた多くの役割をジラルハネイ族に奪われた。

事態の是正を高等評議会に訴えるが聞き入れられず、逆に預言者の命を受けたジラルハネイ族によってサンヘイリ族の評議員が全員暗殺されてしまう。

この事態を受け、サンヘイリ族は親交のあったムガ・レグゴロと指揮下にいた一部のアンゴイ族を率いてジラルハネイ族に対抗した。

その結果首都ハイチャリティ周辺は艦隊戦になり、ハイチャリティ内部は激しい戦闘に巻き込まれた挙句、アンバークラッドに満載されたフラッドがハイチャリティを占拠する大混乱となる(人口100万人ほどの街もある)。

艦隊戦中一人のサンヘイリが発狂した艦長を射殺し、汚染された聖遺物から這い出してきたフラッド制御下の小型船舶や戦闘艦艇の破壊と感染拡大の阻止を訴え、短時間だがジラルハネイと共闘したが、再び同士討ちが始まった。

その頃デルタヘイローのコントロールルームでギルティスパークから「大いなる旅」の真の意味を聞かされ、フラッドとヘイローの危険に対抗するためにコヴナントを離脱し、完全な内戦状態に突入した。

その後腕利きのサンヘイリ兵士とアービターが先発として人類側と合流し、一時的な同盟を組むが、(時期としてはHALO3における地球攻防戦の最中)彼らが保有する強力な艦隊はフラッドの検疫に集中していた。

戦後は人類との関係や内政をどうすべきかで議会が紛糾し、アービター率いる多種族連合『サンヘリオスの剣』とコブナント派との内戦にまで発展した。


エナジーソード

 サンヘイリの貴族が使う接近戦用の武器であり、魂ともいえる伝統的武器。

 この武器を使う者はソードマンとして扱われ婚姻が出来ないという制約を受けるが、任意のメスとの間に子を作る事が許されその遺伝子は受け継がれていく。

プラズマエネルギーを固定化させて刃とする非実体剣であり、未使用時にはコンパクトにまとまる。

プラズマ刃ゆえ、血液を流すことなく殺傷できるため、血液そのものに特別な意味を見出しているサンヘイリにとっては重要な要素。

武を重んじ、剣を伝統的な武器として扱ってきたサンヘイリの戦士にとっては名誉と誇りの象徴でもあり、わざわざこれを使って相手に止めを刺す場合、その相手の実力を認め敬意を表しているという証でもある。


希少金属を用いた独自の兵器技術

サンヘイリがコヴナント加盟前に開発した兵器としてType-31ニードルライフルとType-33 ニードラーの兵器体系がある。

これらはエネルギー貯蔵特性を持つ希少金属を射出する兵器でプラズマ兵器が普及して以降もコヴナント全軍で使用されジラルハネイ向け兵器も多く製造するハイチャリティのメーカーが製造していたがコヴナント戦争以降はメーカーが変更されている。

この希少金属を産出する鉱山はサンヘイリの支配領域にありサンヘリオスの剣が確保しているが希少性と需要の高さから金さえ出せば所属を問わず販売しており商品の希少性から武力行使されてもおかしくない行為がまかり通っている。

このクリスタルのような金属は数千年間にわたり研究されてきたが未だ謎が多く、過去の研究資料やサンヘイリの古書等が失われている。

戦後、サンヘイリの武器職人らが再度この金属について注目し、研究が再開され、人類も研究を始めたが、失われた資料が膨大な為、原理が不明な状態で兵器として運用する形となっている。


ハンター(レクゴロ)

ハンター

独自の宗教を持つコヴナントの種族。

ワーム状の生物が装甲の中に複数集まり、有機的に結合することにより1体を形作っている。状況に応じて様々な結合形態を取り、戦闘用のこの形態は「ムガレクゴロ」と呼ばれる。兵員というよりむしろ兵器として扱われ、必ず二体セットで戦闘に投入される。

ムガレクゴロが装備しているロッドガンと鎧はサンヘイリ族が作ったもので、エネルギーシールドこそないが人類、コヴナント問わず小火器程度では彼らを止められない。

装備している盾は艦船の装甲を加工して造られた特別製であり、対人火器では実質破壊不可能なほどの強度を誇り、ムガレクゴロの怪力も相俟って接近戦用の武器にもなる。

攻防両面で圧倒的だが、アーマーに隙間が多いためそこを狙われると意外に脆い面もある。また、友軍への配慮が今一つなため、乱戦時にはその大火力攻撃に味方を巻き込むことも少なくない。

彼らの故郷は豊富な資源が存在しフォアランナーの遺跡が多数存在したことから初期のコヴナント軍が侵攻した。

しかし4Gという高重力下でのレグゴロとの戦闘はサンヘイリですら手を焼き、最終的に艦隊からの爆撃に頼るがレグゴロは遺跡で生活しており(フォアランナー由来の遺跡だったため、破壊するのは論外だった。)、双方手詰まりとなり条件付きでの従属となった。コヴナント同盟所属ではあるが、力を認めたサンヘイリ以外との交流を持たない。

その経緯ゆえ、オニキスのシールドワールドでは、この殺人兵器を相手に素手で立ち回っていたSPARTANを見たサンヘイリが凍りつくほどの衝撃を受けた。

ワーム単体との交戦のケースは1件だけ確認されている。

当時ONIエージェントだったジェイムソンロックがテロに使われた物質の調査にアルファ・ヘイローの残骸を調査中遭遇。

テクノロジーに反応し圧倒的な数で襲い掛かってくる上にアルファ・ヘイローでは彼らの食料となりうるものが存在しなかった事もあり同行していたエージェントを一名喰い殺している。


グラント(アンゴイ)

よくもぼくの親友(ry

最下層に位置する種族。コヴナントの主要歩兵部隊。

信心深く、妄信的かつ狂信的。一人称は「ぼく」が多い。

極端に統率に欠け、戦闘にヤル気がないため居眠りをすることが多いのだが、言語についての学習能力が非常に高く人類の言語も英語はどの種族よりも早く習得可能で2か3の人類言語を使いこなすことができる。

その為艦隊勤務のアンゴイは通信監視や電子戦に従事することが多い

知能自体は人類の子供かチンパンジーと同程度とされるが、これは支配種族に当たるサンシュームからの差別により適切な教育インフラが未整備である事に起因する為、長く生存する事が出来た古参のヤヤップはサンヘイリ対していくつかの助言や駆け引きすら出来た。

種族全体の傾向としては強力なリーダーに追従するが、肝心のリーダーが死亡した状態では著しく士気が低下し、パニックに陥り場合によっては敵味方かまわずプラズマをばら撒く。

一方で「戦う明確な動機がある」場合は非常に勇敢な戦士となりうる素質がある。

過去にコヴナント内でキグ・ヤーとの諍いからアンゴイによる反乱が起こった際、当時武装が許されていなかったにも関わらず独自に入手した武器で武装し、全種族に対し一斉に攻撃をしかけキグ・ヤーとサンヘイリを含む鎮圧部隊をほぼ一方的に撃退している。

アンゴイは元々多かった人数を生かし粘り強く抵抗し続け、ハイチャリティの最下層を完全に紛争地域へ変えてしまった。

最終的な解決の為、選出されたアービターの艦隊指揮によりアンゴイの故郷バラホのガラス化をライブ映像で中継する事により終息した。

この事件は担当の大臣が、当時スタッフだった真実の予言者の申し立てを軽く見て、無視した結果起きた、政治的な怠慢とされている。

その勇敢な戦いぶりは高く評価され生存したアンゴイは、アービターから銃を渡され軍においてきちんと武装した歩兵となるよう高度な訓練と特殊部隊の訓練と入隊許可が与えられた。

ただしカースト上の変動は無い為、最下層に位置づけられる事に変わりはなく、高等評議会に議席を持っていない。

背中には呼吸に必要なメタンが入っており、引火の危険がある他タンク内の容量は数日分とされ長期間の遠征に適していない。

ゴーストやシェイドタレットが使えるが、バンシー等はカーストの都合で使用できない。

自爆部隊

 プラズマグレネードによる自爆のみを担当するアンゴイのみの部隊。

コヴナント軍において消耗品として使い捨てられるアンゴイの中で、自爆する為だけに育成された部隊。

通常部隊でも、分隊長が死亡した場合に自暴自棄になり、自爆を行うアンゴイも少なくないが、この自爆部隊の場合は狂信的か凶暴化しているかのいずれかが原因で、喜んで自爆する程で装備も一部が専用の物になっている。

メタンタンクはプラズマで発火する高引火性で、アンゴイ自体が爆弾になるよう設計し直されている。

当然被弾した場合の発火リスクは高い。

この自爆部隊はコヴナントやパニッシュドで編成され運用される。


ブルート(ジラルハネイ)

ブルート(落書き)

最も新しくコヴナントに組み込まれた、非常に暴力的な種族。

サンヘイリ曰くケダモノ。

人類曰くブルートと奇妙な所で認識が一致しており、特に人類側はブルートは肉食で人を喰うとさえ噂されている。

食事のステーキのソースが事前に指定した量よりも少ないという理由で怒り狂い給仕を殺害、セキュリティが駆けつけると現場には原型が不明な程損壊したアンゴイと思われる遺体が見つかった事件があり、この事件を起こしたのは地方の基地司令で後の取り調べでは冷静に事件について説明したという逸話が残されている。(とばっちり給仕が気の毒すぎる)

コヴナント戦争の最初期にハーベストで虐殺行為を行った主犯で、その暴力的傾向から常に人口密集地に投入される。

コヴナント加盟以前には、その歴史の中で大規模な戦争を繰り返し、技術の発展と共に苛烈となったそれらは、ジラルハネイという種族を幾度となく絶滅の危機に陥れていた。

もう少し彼らに理性があれば、技術レベル3程度まで発展できるだけの素養があったらしく、大戦争で何もかも崩壊して原始時代に逆戻りしたような状態になっても、失われた技術を復元し、見事に文明を復興・再建してみせたりもしているが、その都度大量破壊兵器の開発に辿り着いた時点で再び滅亡に向かうということを延々と繰り返してきた。

コヴナントとの遭遇時点では、丁度「復興」の段階にある期間だったようで、ようやくラジオ放送の技術の復元に漕ぎつけたような有り様だったという。

コヴナント製の武器以外にジラルハネイが独自に開発した小火器の使用を許されているが、どの武器も非常に重たく、プラズマではなく実弾を使う。

本来禁止されているはずの人類製兵器(特に大量破壊兵器)の鹵獲を行う場合があり、フェンリス核弾頭を回収中、それを阻止しにきたSPARTAN達の襲撃を受け、逆に駆逐艦を強奪されている。

軍で常にトップにいるサンヘイリを目の敵にしており、事あるごとに衝突し、同盟末期では寺院の前で殺人事件が発生している。

『悔恨の預言者』の護衛に失敗したサンヘイリ族に代わり、預言者やその他のサンシューム族の護衛の任に就いた。

非常にタフで、多少の被弾をものともせず戦い、戦闘重量が0.5t程度あるSPARTANを持ち上げるほどの力があり格闘戦に強いが、戦術的に洗練されたサンヘイリの戦士と比べると、若干力任せで往生際が悪く、武器を捨てて殴りかかってくる事も多い。

一方で、高い戦闘技術を駆使して戦う、サンヘイリのような優れた戦士も存在する。

もともとシールド装備のジラルハネイは少なかったが、2552年頃『真実の預言者』が引き連れていた軍団にはパワーアーマーが行き渡り、高位のジラルハネイ向けにニードラーとプラズマグレネードの吸着に対する対策を施したアーマーがある。

内戦中〜戦後にかけてサンヘイリの指揮下に残っていた者もおり、反乱軍の為に兵器調達を行う下働きをこなすグループや反コヴナント勢力のパニッシュトに参加する者等、様々に散っていたが、コヴナント崩壊直後、保護を求めたサンシューム達がそれまで開示していなかった技術情報を開示してしまい、その技術を使った内戦やサンヘリオスの剣との戦争等がより苛烈なものになる結果となる。


ドローン(ヤンミー)

飛行能力を持った昆虫型の種族。コヴナント社会における序列は不明。

コミュニケーションが非常に難しく、遭遇当初も講和は絶望的だったが、奇跡的に講和に成功しコヴナント軍に参加した。

ただ羽音を使うコミュニケーション能力が他の種族と比べて特殊すぎるため、ファントム等からヤンミー単独で降下し攻撃するのが基本運用になっている模様。


ジャッカル(キグ・ヤー)

サンシューム族への宗教的忠誠心が薄く傭兵に近い(最低限のルールは守っている)ためか、下層に位置している種族だが、アンゴイと違って自力で宇宙へ進出することに成功している。

優れた視覚・聴覚・嗅覚を有しており、それらを活かした偵察兵やスナイパーとして運用されType-50やType-51といった中距離〜遠距離向けの装備を使いこなすが、エネルギーシールドを発生させるガントレットとType-25DEP等軽量な銃で武装し接近戦を行うときもある。

他にも占領地域での治安維持を行っているらしいが、実際のところ虐殺行為を行っており、コートダジュールでは何かの肉を奪い合うのが目撃された。

ただ情報屋をしたり、人類の反乱軍との接触や交渉と武器取引を行う等、気性こそ荒いがきちんと知性は持ち合わせている。


エンジニア(ハラゴック)

コヴナントに使役されているフォアランナーの人工生命体。

壊れた物の修理、戦闘の補助、設備の設置、自爆兵器等に使われる。

コヴナント製でも人類製でも特に問題なく修理してしまい、その情報が蓄積されるらしく、繁殖は通常の生殖と呼ぶより自身のコピーを2体〜3体で製造しているようで、親の知識は全て子に引き継がれる。

アンゴイでさえ危険物と判断し、修理をやめさせようとしたNOVA核爆弾の起爆装置をうっかり修理してしまい、搭乗していた船と拠点の惑星に壊滅的な被害が発生し、月にいたっては粉々になってしまうという事件を引き起こした。

この事件の影響で避難した艦隊がオニキスに移動し、人類とセンチネル相手に敗北寸前だったサンヘイリの艦隊が勝利した。


コヴナント内戦

 コヴナントはかつていくつかの内戦を経験していたが、どれもコヴナントの支配を揺るがす程ではなかった。

しかし2552年に起こった内戦では、預言者が主導してジラルハネイによるサンヘイリ排斥をきっかけに大きな内戦に発展していった。


Installation 05での戦い

 コヴナントは遂に大いなる旅立ちに必要なヘイローと起動インデックスをアービターの活躍により確保する事が出来たが、タルタロスと預言者による陰謀でアービターはライブラリーの奈落へと突き落とされてしまう。

 そして大いなる旅立ちに立ち会うため集まっていた評議員達をジラルハネイが攻撃し、その報復を切っ掛けにハイチャリティ近辺では、既に展開していた艦隊において、サンヘイリとジラルハネイの大規模な戦闘に発展する。

一部では、デルタ・ヘイローから拡散しようとするフラッドに対してあるサンヘイリが共同して対処するよう必死に訴え、一時的な協力を見せたが、再び同士討ちが発生してしまう。

この内戦の発生を知らせるため、アービターはサンヘイリの拠点へ向かう事にした。

 またこの戦闘やフラッドの大繁殖は人類のステルス船ダスクによって確認され人類の艦隊へ報告されている。

人類との同盟

 HALOの本来の機能を知らされたアービターはすぐに行動を起こすと同時に、コヴナントと縁を切るため、新しく自身の名を変えている。

コヴナントからの離脱をはっきりさせるための行為だったが、他のサンヘイリ達も同様名を改める。

一応軍事同盟という体裁ではあったが、コヴナント戦争中は人類・サンヘイリ共に散々相手を殺戮した種族との同盟ゆえ、難色を占める者も多かった。

最終的に同盟は締結されるが、サンヘイリが持つ強力な艦隊はフラッド対策に奔走しており、艦艇を割く余裕が無く、地球での戦闘には結局腕が確かな少数のサンヘイリが派遣されるのみだった。

第二次地球攻防戦

 既に人類側の防空能力の大半が失われ、コヴナントはボイ近辺を制圧し採掘作業を開始していた。

その間地球へ舞い戻ったSPARTAN-117と、彼と合流したアービターらはボイ奪還作戦へ参加した。

フォアランナードレッドノートが鎮座するフォアランナーの遺跡近辺までUNSCの部隊と共に侵攻し、現状で動かせる艦艇3隻とロングソードによる爆撃を開始するが、ほぼ同時刻に遺跡が稼働、アークへのポータルが起動してしまい、コヴナント軍の残存兵力は全てアークへ移動した。

それを眺めているしかなかったUNSCとアービターらに追い打ちをかけるかのようにフラッド汚染された一隻のCCS級巡洋艦がスリップスペースを抜け、ボイ近郊へ墜落。

周囲に大規模な汚染が始まり、人類もコヴナントも関係なく寄生されはじめCCS級の動力炉を破壊する計画を実行する。

その最中、10隻の艦艇で編成されたサンヘリオスの剣が増援として到着し、シャドウ・オブ・インテントから地上部隊が展開する。

エネルギーシールドが装備されたコンバットハーネスを装備するサンヘイリの降下部隊の方が、UNSCより装備面ではマシとはいえ、少なくない犠牲を出した。

その後、CCS級にコルタナが存在する事が発覚し、CCS級内部へSPARTAN-117らが突入、コルタナと思われる物を確保した後、ファントムにより突入部隊は回収される。

しかし、ボイ周辺のフラッド汚染は深刻なレベルにまで進んでおり、それを喰いとめる為とは言え、サンヘリオスの剣による限定的なガラス化戦術が行われることになった。

仕方がないこととはいえ、人類側はそれを苦々しく思う事しかできなかった。

第一次アーク攻防戦(2552年)

 回収したコルタナからのメッセージにより、フラッドがハイチャリティを用いて地球へ侵攻する予定である事を知ったフッド卿だったが、アールタス・ヴァダムは地球を含めて焼き払う戦略を提案した。

フラッドの胞子一つでも残れば銀河が壊滅する可能性すらあり得る為、一網打尽にするには考慮に値する計画だが、人類側はそれを拒否。

残存部隊のみで地球を防衛すると伝え、アークへの派遣部隊はサンヘリオスの剣を中心とし、人類はSPARTAN-117とODSTや海兵隊に戦闘車両と航空機に、虎の子となったパリ級重フリゲートとカロン級フリゲートの2隻を派遣する事になった。

ポータルをくぐり抜けた先で遭遇したコヴナント軍の艦艇の総数は、サンヘリオスの剣の3倍と報告されたが、アールタス・ヴァダムはだったら対等だと艦隊戦に自信を見せた。

サンヘイリは人類で言う紀元前には宇宙艦艇を保有し、艦隊を編成するほどの長い運用経験を持っているが、対するジラルハネイは宇宙へ出る段階までに、開発される大量破壊兵器で何度も自滅し、コヴナントからもらった戦闘艦艇も運用開始から30年も経過していないうえ、元々コブナント軍の主力として長年活躍していたサンヘリオスとは、練度も運用能力は雲泥の差があった。

熾烈な艦隊戦の間、人類側は地上部隊を展開させるため、降下艇を用いて周囲を制圧、戦闘車両を降ろし進軍を再開。

この際、ジラルハネイが強引にフォアランナーの遺跡をこじ開けようとしたせいで、センチネルと敵対している事が目撃される。(センチネルはそもそも人類に対しては余程の事が無い限り手出ししないよう設定されている。ただ他の種族に対しては容赦がなく、条件が揃えばあらゆる知的生命体を制圧する。ただアークに配備されているセンチネルの中でも強力なレトリバー・センチネルは、アーク自体に被害が出るような戦い方をしなかったためか、この戦いには参加していない。)

 この後、複数のスカラベを投入し足止めを行うコヴナントだったが、人類とサンヘイリを止められず、次々に要所を制圧され、シールド機能が破壊される。

ついにサンヘイリによるコントロールルームへのプラズマ爆撃による殲滅が行われようとしたが、その刹那、地球へ向かったはずのハイチャリティがアークへ突如出現、その時の余波でシャドウ・オブ・インテントは火器管制関係が破壊され、攻撃不能となりコントロールルーム制圧はUNSCとサンヘイリが共同して行う事になった。(ただ、もしハイチャリティが突入してくるタイミングが遅く、プラズマ爆撃を実行されていた場合、2559年パニッシュトのCAS級空母が襲われたようにレトリバー・センチネルや、小型だが圧倒的な物量でコヴナントの艦艇すら引き裂く大量のセンチネルが人類とサンヘイリを攻撃対象にする可能性が存在した。)

予言者側はスカラベ2機を同時に投入するが、全機撃破されてしまい、アービターとSPARTAN-117の侵入を許してしまう。

いよいよ追い詰められ最後の防衛線を展開するも、今度はHALO起動阻止の一点においてのみ利害の一致したフラッドが露払いを行い、預言者諸共、HALOのコントロールルームにいた部隊は壊滅する。

なお人類側は降下艇でHALO起動を阻止しようとして、単身乗り込んだミランダ・キースが死亡している。

HALO起動(2552年)

 預言者の軍との戦闘中に現れたフラッドを殲滅する為、全HALOの射程範囲外という事を利用し、ファウンドリーにて再建造中だった二代目アルファ・ヘイローを起動する事をSPARTAN-117が決める。

サンヘイリは生存している全兵員をシャドウ・オブ・インテント等の艦艇へ避難させる事にした。

ただHALO起動に必要なインデックスは、ハイチャリティに幽閉されているコルタナが保有した状態であり、彼女を救い出す事がHALO起動の為の絶対条件と言え、SPARTAN-117はバンシーを借りてハイチャリティへと向かう。

フラッド満載のハイチャリティ内部は危険だったが、SPARTAN-117は無事コルタナを確保し、脱出経路ではアービターが人類の火炎放射器を使用してフラッドと交戦、なんとか動くペリカン降下艇を使いハイチャリティから離脱し、強引にHALOへと着陸する。

 その後、グレイブマインドは彼らを阻止するために上空から大量のフラッドを降下させたが、ジョンソンによる遠距離狙撃の援護等もあり、コントロールルームへの到達を阻止できなかった。

SPARTAN-117はコルタナをジョンソンへ渡し、起動インデックスを入力しようとするも、後二日で完成するHALOを無理矢理起動させようとする事に反発した343スパークがビームでジョンソンに致命傷を負わせた上、警戒中のアービターやSPARTAN-117も撃たれたが、最終的にジョンソンから渡されたW/AV M6 G/GNRの集中攻撃を浴びて343スパークは全損。

ジョンソンはコルタナを渡した後、戦死した。その様子をみたアービターは、彼の事を戦士として敬意を払った。

その後、元々完成していない代物を無理に起動するため、あちらこちらで爆発が起き、ジョンソンが乗ってきたワートホグに乗り込み全速力でフォワード・オン・トゥ・ドーンへと逃げ込む。

逃げ込んだ後、アービターは艦橋にて船のコントロールを行い、ポータルへ向かって離脱するが、SPARTAN-117はカーゴベイから動けず、それが二人の運命を分けてしまう。

最終的にアービターは無事地球へ戻る事が出来たが、SPARTAN-117はM.I.Aとなる。

コヴナント戦争終結(2553年)

 30年の長きにわたる戦争も、アーク攻防戦での戦闘によりサンヘイリと人類の同盟軍が勝利し、コヴナントは組織として瓦解したため、加入していた種族はそれぞれ新しい生活を始める事となる。

シャドウ・オブ・インテントは生存している兵員達を乗せ、サンヘイリ達の故郷であるサンヘリオスへと帰還した。

 しかし戦争が終結してもまだ多くの問題が残されていた。

人類は個体数の激減に加え、コロニーの大半がガラス化等で使い物にならなくなり、軍民問わず疲弊しきっていた。

しかし、戦争中も秘密裡に建造が進んでいたインフィニティ級や、戦後に新しく研究されたSPARTAN-Ⅳの編制等、軍事の強化路線を取る。

一方のサンヘイリは、HALOと予言者の欺瞞による破滅を止める為とは言え、それまでにも多大な損害を出していたため、アービターが政治活動に専念し始めた頃には、対人類戦争再開の為の再武装を主張するグループが現れ、アービターが主張する平和路線は完全に受け入れられたとは言い難い状況に陥る。

 その間戦争終結の立役者の一人であるSPARTAN-117は生存し、4年以上の漂流の後フォアランナーの人工惑星レクイエムへ到達する。

戦後のコヴナント

 戦後、コヴナント同盟は上記の通り瓦解こそしたものの、それなりの軍事力を保有する残存勢力がいくつも存在した。

中には秘密裡に人類と取引を行う種族や派閥も存在しており、これらが後々人類を含んだ多くの種族に対してトラブルの元となってしまう。

サンヘイリに至っては、アービターの平和路線とジュール・ムダマが所属していた反乱軍との間で内戦が発生してしまい、せっかくの終戦も新たな戦争の呼び水となってしまう。

サンシューム絶滅の危機

サンヘイリの排除に失敗した上、人類とサンヘイリが手を結ぶというイレギュラーな状況に陥り、ハイチャリティを失った結果、種族としての個体数が短期間で激減した上、敗戦が原因で戦争犯罪者の捜索を名目にしたサンシューム狩りが発生、大量虐殺が発生した。

逃亡中のサンシュームらはテクノロジーの供与を見返りにジラルハネイに保護を求めたが、提供したテクノロジーがむしろジラルハネイ間の紛争に用いられてしまう。

サンヘイリの捜索では、他に十分な居住スペースを持つ艦隊が密かにサンシュームらの逃亡を幇助しているとまでは掴んでいるが、艦隊の動きが全く読めず、捜索は続いている。

サンヘリオス内乱

 戦争終結直後に起きたサンヘイリの派閥間抗争から発展した長期に及ぶサンヘイリの内戦。

2553年2月にはサンヘリオスに招かれたテレンス・フッド提督とアービターとの間で行われた会談により人類との対立は終結したと宣言された。

これに不満を持ったサンヘイリの派閥が存在し、人類は現状戦力も乏しく再軍備して叩くべきとと主張するも、和平合意が行われせっかく安定しつつある情勢を崩すのは愚策であるとアービター政権は議会にて発言し、それがきっかけでジュール・ムダマ等が参加した反乱軍が結成されてしまう。

 当初こそアービター陣営有利の戦況だったが、突如として反乱軍は重武装化し、各種プラズマ兵器や戦闘車両に戦闘艦艇まで手にしてしまい、さらには多くの戦士が反乱軍に参加してしまい、一転して不利なり首都を包囲されるという事態が発生する。

 しかし同時期、再びサンヘリオスへ到着した人類側の最新鋭かつ最強クラスの戦闘艦艇インフィニティによる支援を受け、反乱軍の戦闘艦艇は全て破壊され、さらに近接航空支援を開始したため、戦闘艦艇を失った反乱軍は優位性を失い敗走する。

だが、その後もサンヘリオスでの内戦は続き、泥沼化した。

 この内戦の影響でフォアランナーの崇拝を捨て、パニッシュトへ参加したサンヘイリの戦士も少なくなく、ジュール・ムダマは逃走先で再軍備を行い、自分を予言者とする新生コヴナントのストーム派(コヴナント・レムナント)を設立、小型のRCS級が多いが艦隊を保有する程の勢力を作り上げた。

泥沼化の裏側

 サンヘリオスの内乱は不自然な長期化と泥沼化が起きている。

まず個人兵装から戦闘車両や戦闘艦艇等をどこから手に入れたのかである。

当初弱小勢力でしかなかった反乱軍の戦闘力を引き上げ、正規軍であるアービターの軍勢を包囲するまでに追い込んだ程の戦力は、実のところONIのマーガレット・パラゴンスキーが主導した地球側のサンヘイリの勢力弱体化を目的とした軍事援助が存在したためである。

この機密性の高い作戦は、SPARTAN-Ⅱを含む新規に編成された特殊工作部隊キロ・ファイブにより遂行され、目論見通りの結果を残している。

 ただし、誤算だったのは彼らが崇拝するフォアランナーの生き残りがおり、そのストーム派により完全に復活した上、彼によって地球が襲撃され、SPARTAN-117とコルタナによって爆破されるまでの間にコンポーザーが照射されてしまい、ニューフェニックスに住む住民は全滅するという大惨事を招いている。

コヴナント・レムナント

 反乱軍に参加した後、元ゼロットのジュール・ムダマが結成した新たなコヴナントでフォアランナーを崇拝しているが、主神はウル・ダイダクト個人となっている。

装備面はコヴナント同盟時代から多少更新されているが、規律の乱れかラフな装備になっている。

あくまで残党なのだが、それでも宇宙戦闘艦艇を多数保有している大勢力である。

もっとも大半が小型かつエネルギープロジェクターを装備しない300m程度のRCS級が主力で、かつてUNSCを苦戦させたCAS級やCCS級といったコヴナント艦艇の代名詞と言える艦艇はほとんど保有しておらず、戦後の研究で人類側のフォアランナーやコヴナントのテクノロジーを用いることで、より効率化させた強力な旗艦とその護衛艦隊のせいで、戦前と異なり宇宙での艦隊戦の結果は芳しくない。

構成種族はサンヘイリ アンゴイ ギグヤー レグゴロとやや少なく、基本的に強い種族についていくアンゴイと傭兵気質の強いギグヤーは本心から付いてきているのか怪しく、信頼できそうなのはレグゴロ位の物だろう。(そもそもレグゴロはサンヘイリ以外には交流がない)

フォアランナーテクノロジーを得る事に執着している節があり、その為であれば、本来なら許されない、崇拝しているフォアランナー遺跡の破壊すら厭わない。

ウル・ダイダクト復活後、彼に従属し、プロメシアン部隊との共同作戦を取って人類の艦艇への総攻撃を行う。

ウル・ダイダクトがコンポーザーをガンマヘイローにて入手した後、地球へ侵攻するが、ウル・ダイダクトのマントルズアプローチが破壊され、コンポーザーも全損してしまい、撤退する。

その半年後、レクイエムで再び人類と戦うが、万全のインフィニティ級とストライデント級との艦隊戦で少なくない犠牲を出し、艦隊は後退。

地上にSPARTAN-Ⅳを大量投入されて多くの要所を制圧される。

アーティファクトを使った罠でインフィニティとレクイエムを太陽へと葬ろうとするも、これも失敗している。

このフォアランナーの遺跡の塊であるシールドワールドを破壊するという行為は、前述の通り、旧コヴナント同盟では死刑では済まない程の冒涜である。

しかし全軍を指揮するジュール・ムダマは敬虔な信者である態度を見せてたが実のところ、大分裂とコヴナント同盟でサンシュームらの陰謀により痛い目にあっている経験から、フォアランナー崇拝自体を既にやめており、オニキスで人体実験の材料として虜囚の身であった頃の短い会話で、フォアランナーはムダマ達の神であるのかという趣旨の質問に信仰の喪失について語り、それと共に神を説得するとだけ語り、単純な信仰とは違う動機を抱いていた。

この説得はある意味成功したようで、2557年ダイダクトやプロメシアンとの同盟関係と一部部隊の運用を行う等、軍事力が強化されることとなったが、ウル・ダイダクトが2557年ブルーチームの襲撃により逃亡先のガンマヘイローにて死亡(殺害したSPARTAN-117は生存を確信している)した後、プロメシアンとの協力関係が消え、人類とプロメシアンを相手に三つ巴の戦闘を強いられた挙句、ファイヤチームオシリスの襲撃によりジュール・ムダマはジェイムソン・ロックの手により殺害された。

そしてサンヘリオス内乱は指揮官不在の中、撤退でなく、ヴァダムに対する最後の攻勢としてスネイオンを強襲するが、人類とヴァダム軍の猛攻に対抗しきれず、戦線が崩壊にまで追い込まれ、軍事組織としての装備やリソースを全て失っている。


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