曖昧さ回避
- スパルタ人のこと。
- ゲーム『HALO』シリーズに登場する超兵士計画のこと。本項で解説。
- 特撮ドラマ『仮面ライダーセイバー』に登場する怪人の個体名。→ロード・オブ・ワイズ
- Microsoft Edgeの開発コードネーム(Spartan)。
- 『マクロス』シリーズに登場する人型兵器(デストロイド)。→デストロイド・スパルタン
もしかして→スパルタンX
概要
UNSC軍の中の特殊部隊として身体能力、遺伝子学的、技術的に優れた「超兵士」を作り出すためのUNSCの計画。
スパルタン計画は第4世代まであるが肉体強化の内容や安全性と遺伝子的な適性についての扱いが異なり世代間での差異が大きい。
SPARTAN-I 計画
オリオン計画(ORION Project)として知られSPARTAN-Ⅱ計画で行われる遺伝学的強化改造の前身であった。
コストと結果の釣り合いが取れず破綻し出身者はあちこちで特殊任務に参加させ、後継として子供を使ったオリオン計画も考えられたが、最終的にSPARTAN-Ⅱ計画に発展することになった。
コヴナント戦争に参加したものは少なく2552年ごろになると大半は退役している。
SPARTAN-Ⅱ 計画
海軍規約45812条を口実に選抜した人員を非人道的に徴兵し、複数の肉体改造を施した超兵士計画。
所属は海軍特殊部隊(NAVSPECWAR)だがONIセクション3の難易度の高い任務を割り当てられる事が多い。
元々は反乱軍対策のために発足した計画だったが、コヴナント戦争から状況が変わった。
2540年代末期に存在と情報の一部が公表されたが、非人道的な部分は徹底的に隠され洒落た装備をしたスーパーソルジャーという認識が多く、リーチでは補給等で彼らを見る機会が多くリーチがまだ前線から見て後方だった事もあり想像より隊員が多いのではないかと誤解する者もいた。
強化された身体能力とミョルニル・アーマー(MJOLNIR Armor)/最先端機甲技術(advanced mechanical technology)とを融合させたプロトタイプと位置づけられ大量生産に移行したのが、SPARTAN-Ⅲ計画として一応の繋がりがある。
150人の候補者から75名を拉致し最終的に訓練と強化に耐えられたのは33名であったといわれているが最初の対コヴナント戦で戦死者が出たため実際の部隊規模は32名。
強化後の体を慣らす段階で格闘戦の教官3名を事故で殺害してしまったため強化外骨格MarkⅠを相手に訓練を行った結果 体重の3倍までなら持ち上げられ素手でMarkⅠの装甲を凹ませる 短時間なら時速約60kmで走れる 反射神経が強化され敵の動きが不自然なほど遅く認識でき反応する速度が非常に速いとハルゼイ博士の想定以上に強化された反面通常の訓練施設が利用できなくなった。
コヴナント戦争でSPARTAN-034を初め死傷者や行方不明者が多数発生し全員がMIAとなる、これはONIの方針(議定書)によりKIAと確認されても公式にはMIAかWIAで処理されるが戦争中から戦後UNSCやONIの知らない所で生存している者も少数存在する。
強化に失敗したSPARTAN-Ⅱ候補生
強化に失敗した候補生は多数存在する。(事前にチンパンジーで実験していたが。)
失明や骨格のずれ等以外にパーキンソン病を患うか最悪死に至るリスクのある強化を行ったためである。
失敗した候補生達はONIに就職し将来的に治療法が確立したら治し任務に復帰させることが可能とハルゼイ博士は語っていた。
2552年頃から戦後になると治療可能になったが手術を拒否した者もいるが、少なくとも1名治療を受け失敗した部分以外の肉体強化が有効になっていた。
部隊編成
作戦によって隊員が入れ替わることがあるがSPARTAN-Ⅱ全体のリーダーはSPARTAN-117が勤める。
リーダーとして注目されていたのはSPARTAN-117、SPARTAN-051、SPARTAN-092、SPARTAN-104の4名だが2531年にAPEXと造船所の偵察でSPARTAN-092とSPARTAN-051がMIAになる。
SPARTAN-104はカート・アンブロス少佐の判断で彼の最後の戦いの前に中尉に任命されオニキスで生存している全てのSPARTAN達の指揮を取る。
ブルーチーム
SPARTAN-117が2552年のファーストストライク作戦までリーダーを勤め彼がアンバークラッドに乗り込み悔恨の預言者追撃に出て行方不明になり地球各所での戦闘やオニキスへ派遣されたブルーチームは、SPARTAN-104がリーダーになっていた。
2530年にSPARTAN-034が戦死したため補充として一時的にSPARTAN-051が参加しチーム全員が捕虜になりかける危機を救った。(彼曰く反乱軍が異常にAP弾を装備していた辺りから嫌な予感がしていてまるで軽戦車でも相手にするような装備だった。)
リーチ攻防戦以降UNSCと連絡が可能で地球に居た活動状態のSPARTAN-Ⅱのチームは全員ブルーチームに参加していた。
地球で奪ったコヴナント軍の駆逐艦とジラルハネイが奪取した核弾頭を奪い返した後オニキスへ派遣され拉致され行方不明になっていたSPARTAN-087やセイバーチームと合流し元SPARTAN-Ⅱのカート・アンブロス少佐の指揮下に入った。
軍のプロトコルの外側に居る存在のハルゼイ博士が何度か軍の作戦や行動に横槍を入れたがSPARTAN-087を騙し拉致し重要な作戦から逃亡に等しい行為に及んだばかりのハルゼイ博士よりSPARTAN-104はカート・アンブロス少佐を支持した。
2552年11月オニキスのシールドワールド内部に避難した残存SPARTAN-Ⅲで動けるセイバーチームの生存者と教官2名(B-091とB-292)を加えて再編成、フォアランナーの遺跡を探索しつつUNSCの救援を待っている。
2558年頃にはハルゼイ博士と共に救助されたらしくSPARTAN-117と再び合流しチームを組んでいるがチームリーダーは、カート・アンブロス少佐により中尉になったSPARTAN-104からSPARTAN-117に戻っているようだ。
2558年頃のブルーチームはSPARTAN-117、SPARTAN-104、SPARTAN-058、SPARTAN-087で編成されているがアージェントムーンでの作戦以後SPARTAN-117の私的な理由からチーム全体がUNSCから無許可で離隊する事件が発生した。
なおこの事件に対してUNSC(ONI)は4名のSPARTAN-Ⅳで編成されるファイヤチームオシリスにブルーチームの捕獲命令(または無力化)を下している。
レッドチーム
SPARTAN-092リーダーを務めが2531年アルカディア攻防戦後グループオメガから別れスピリットオブファイヤに3名が搭乗しAPEXへ向かったがそれ以後艦艇と共にMIAとなる。
PARTAN-092を含めたスピリットオブファイアのレッドチームは強化手術に肉体が拒否反応を示していたがリハビリにより現役で通用するレベルに復帰した共通の経験がある。
リーチ攻防戦(2552年8月頃)ではSPARTAN-104がリーダーを務め23名4個小隊で編成されたがペリカンからの墜落と地上戦で多大な犠牲を出すが、地上にあるMACガンの発電設備の防衛等を行うも散り散りになる。
少数の生存者はHALOから戻ったSPARTAN-117とキャッスル基地内に存在するフォアランナーの遺跡で合流し彼の指揮下に入る。
2559年頃スピリット・オブ・ファイヤと共に行方不明となっていたSPARTAN-092ら3名を載せ冷凍睡眠中原因不明のスリップスペースに突入、そして皮肉な事にコヴナント戦争最後の戦場であり人類とサンヘイリが勝利を勝ち取ったフォアランナーの人口惑星アークへと流れつく。
そこでなんとUNSCが用いる周波数の暗号通信を傍受に成功し三角測量で発信源を特定しレッドチームはアークへと降下する地球への帰還という大きな希望が現実の物になるはずだった・・・
現地へ到着したレッドチームが見たものは戦闘の痕跡とプロの物とは思えない急造のバリケード、そして発信源である荒れ果てた研究施設。
内部へ突入した3名はホロテーブルに残されていたAIを発見するがそのAIはただひたすら警告を繰り返す「彼が来る」と・・・
そして施設の奥から一体のブルートが現れAIを回収しレッドチームはすぐさま応戦を開始。
APEXでエリートの近衛兵10名以上を圧倒的な力で制圧した彼らだったがそのブルートは異常なほどの戦闘力でレッドチームを圧倒、バトルライフルやM6拳銃による射撃は効果が無く近接戦闘でナイフを突き立ててもまるで痛みを感じていないかのように戦い続けSPARTAN-042を掴み腕力のみで旧式ではあるがMJOLNIR Armorごと腕を砕く、SPARTAN-092は形勢不利と判断し撤退を選択。
その後いつの間にか彼らを包囲していた謎のコヴナント系種族で構成された武装集団からアーチャーミサイルの近接航空支援を受けながら逃走しその途中殿を務めたSPARTAN-130が行方不明となるもどうにかスピリット・オブ・ファイヤへ帰還した。
そして回収したAIから敵の正体が語られる、彼らはバニッシュトと呼ばれる武装勢力でレッドチームを圧倒したブルートはアトリオックス呼ばれ全盛期のコヴナントすら打倒できなかった存在でありコヴナントをひたすら翻弄し続けたほどの戦士でありバニッシュトの総帥だった。
コヴナント無き今彼らは役に立つ物を略奪するためアークを襲撃し人類に牙をむいた。
そんな危険な存在を無視することは出来ないと判断したカーター艦長は既に旧式艦艇でしかないスピリット・オブ・ファイヤに残された物資、装備、兵士を動員して対決することを選択した。
SPARTAN-092はレッドチームで動ける最後のSPARTANとして戦場へ向かうことになる。
グリーンチーム
偵察任務でSPARTAN-051が率いた3名編成のチーム。
作戦中アーマーに不具合が発生しSPARTAN-051が行方不明になり隊員はレッドチームかブルーチームに戻った。
訓練や演習の時にSPARTAN-117率いるブルーチームとの対決ではSPARTAN-051の指揮下で互角以上に戦っていた。
2552年のコート・ダジュールでの戦いにおいてSPARTAN-058をリーダーとして編成されレッドチームのサポートを行っている。
グレイチーム
SPARTAN-006がリーダーのチームで長期間の潜入や破壊工作といった特殊作戦に従事しこの種の専門チームはグレイ以外にSPARTAN-Ⅱではブラックチームのみ。
札付きの不良隊員3名で構成されており訓練からの脱走や妨害に加えペリカンの強奪と爆破等を訓練開始からすぐに実行した。
この3名は自身の人生を奪われた事に怒り他の候補生と違い明らかに反抗的だった。
しかしその後行われた様々なサボタージュは常に手を変え品を変え入念に計画された物になり目的が脱走する事でなく脱走を行う時のスリルを好むようになり1度ハルゼイが記憶の一部を消して解放すると提案したが彼らはそのままSPARTAN-Ⅱになる道を選んだ。
とはいえ明らかに反抗的な態度や遊びで高額な機材の破損といった事件に散々付き合わされたメンデスは通常のSPARTAN候補生への悪影響を考慮しなるべく接触させずそれでいて彼らの能力を活かす独立した訓練プログラムを割り当てた。
グレイチームは隊員個人の思考と行動が重視された。
また任務ごとにチームの隊員を入れ替えながら運用された他のチームと違いグレイチームやブラックチームは1度もメンバーの入れ替えが行われなかった。(そもそもSPARTAN-120とSPARTAN-111はグレイチーム以外のSPARTANとすら協力する気は無いとONIの将校を前に断言している為人員の入れ替えは不可能と言える。)
人類の支配域が急速に後退していた時期になるとUNSCの防衛ラインのはるか彼方で偵察から暗殺まで行いその作戦の大半がグレイチーム独自の計画だが必要なリソースは常に要求され渡されていたが船に関しては頻繁に壊している。
なおグレイチームが襲ったサンヘイリのリーダー格の中には後年アービターとなるゼル・ヴァダムの名までありグレイチームが抹殺に失敗した数少ないケースである。
その状況でコヴナントの勢力地での特殊任務や敵勢力地での潜入任務を与えられるためSPARTAN-111はジャッカルに襲われ、救助した民間人に対して自分達のチームを変わり者のSPARTANと自己紹介している。
2552年頃は別任務中でリーチで他のSPARTAN-Ⅱとの合流が現実的に無理がありMJOLNIR MarkⅤを受領しておらずリーチ陥落から地球攻防戦までの間コヴナント艦隊の司令官暗殺の命令を受け活動するが軍とグレイチームの間で連絡が不能となりグレイチームは独自の作戦を計画し実行、サンヘイリの植民惑星の一つを襲撃し攻撃は成功したがFTLの無い救命艇でコールドスリープに入り遭難するが終戦から6年経過したところでサンヘイリがグレイチームを保護していた事が判明し多少のいざこざの後UNSCへ合流を果たした。
しかしグレイチーム独自の破壊工作(惑星自体を完全破壊)を実行したのが人類とサンヘイリが停戦条約を結んだ直後だった為戦犯として裁かれる可能性が出たが人類(ONI)に対する変わらぬ忠誠を示すことで不名誉除隊などの処分は無く新型のMJOLNIRを受領し新たな任務に就く事となった。
ブラックチーム
黒色に染め上げられた試作先進型MJOLNIRを装備する独特なチーム。
チームとしてのブラックチームは任務内容こそグレイチームに似通っているが不正規戦を主体にしONIの非SPARTANと連携した作戦を行う事もある為グレイチーム程排他的という訳では無い。(ただしSPARTANはSPARTAN以外の人員との共同を大なり小なり好まない傾向がある。)
リーチへ招集された残存SPARTAN-Ⅱと彼らが行うホワイトグローブ作戦には不参加でONIと共同でコヴナントの補給網を襲うブローバック作戦へ従事している。
ブローバック作戦は民間船舶を使いコヴナントの艦艇にわざと拿捕させた後私服のONI戦闘員と4名のSPARTAN-Ⅱにより敵艦艇を逆に拿捕しコヴナント軍の補給網を破壊するブローバック作戦に参加していたのだがスリップスペースのトラブルにより艦艇は惑星へ墜落しONIの要員は全滅ブラックチームだけが生き残り墜落した惑星を調査していた所フォアランナーの遺跡を発見した。
ただ運の悪い事に自分達と同じ目にあったコヴナント軍が展開しており交戦するがフォアランナーのモニターにより双方指揮官を奪われ戦時中異例の限定的な同盟関係を結び指揮官の奪還を行う。
その後フォアランナーの装置を動作させた際コヴナント側の艦隊に大被害が発生し再びコヴナントと戦闘になるが惑星からは脱出に成功し2553年の終戦を迎えた。
ただ彼らの最後は非常に呆気ない物だった。
SPARTAN-117に敗北しガンマヘイローへ逃走したダイダクトの襲撃でチームは全滅し遺体はブルーチームにより確認されている。
この一件はSPARTAN-117がダイダクトに対し強い殺意を植え付けた。
生存したSPARTAN-Ⅱとその後(2553年コヴナント戦争終結後~2559年頃)
コヴナント戦争は人類とサンヘイリの同盟軍による予言者の抹殺とアークでのフラッド抹殺により終結したが人類勝利の立役者であるSPARTAN-117を含め大半のメンバーが行方不明となる。
ただONIやUNSCが後日救助したSPARTAN-Ⅱも多くブルーチーム(SPARTAN-Ⅲを含む)やブラックチームは生き残り終戦を迎えたがS-010 ナオミのような特殊作戦に戦後直後から参加した者や行方不明になった後別のコロニーに定住し後年発見されたランダル等特殊な立ち位置の人物も居る。
しかし戦争が終わった後もSPARTAN-Ⅱは死者が出ている。
まず2556年セドラでの生物兵器を用いたテロの調査に同行したランダルは狂暴なレクゴロの群れとアルファヘイローの残骸を破壊するためにハヴォックの手動起爆で戦死しナオミの状態は良く分かっていない。
さらにブラックチームは2557年ガンマヘイローの調査部隊の護衛についていた所をSPARTAN-117に敗北し怒り心頭のウル・ダイダクトの襲撃を受け全員が戦死し遺体はブルーチームが発見している。
この事から2557年の段階では純粋なSPARTAN-Ⅱブルーチームの4名のみとなるが2558年にグレイチーム3名の復帰とオメガチーム3名が活動している。
レッドチームは28年の漂流後アークにたどり着き生存しているものの搭乗しているスピリットオブファイアが地球との連絡が完全に途絶した状態にありアークが銀河の端に存在する為FTLの無いスピリット・オブ・ファイヤではUNSCへ連絡を取る事は不可能で実質M.I.Aの状態が続いている。
MJOLNIR Armor
SPARTAN達(後のⅢやⅣを含む)の体を保護し身体能力を底上げする強化外骨格で初期のSPARTAN-Ⅱ向けの物は有毒な物質を使うためチ・セチのダマスカスで2525年に製造され配備された。
パワーソースはアーマー内部に小型の原子炉か
核融合炉を搭載しており最悪の場合暴走させ爆砕するのに利用可能。
開発段階ではハルゼイ博士の反対を無視し、このアーマーのプロトタイプを普通の海兵隊員でテストを強行した所スーパーボールになりこの映像はアーマー試着前のSPARTAN-Ⅱ達も見ている。
ハルゼイは最初からそのつもりだったが実質SPARTAN専用のアーマーとなる。
なお調達にかかるコストが駆逐艦に匹敵する状態が続き財政監視の為にMarkによるバージョンで明確に区別する事を要求されている。
内部保護機能とパワーアシスト
アーマー自体は非常に重たいが着用しているSPARTAN達の運動能力に悪影響を及ぼすことはなくSPARTAN-Ⅱで特に俊敏なSPARTAN-087も満足し本人も特に悪影響が無いと発言している。
パワーアシスト機能も強力で人間の頭蓋程度なら簡単に砕くことが可能で200kg程度の溶接機なら片手で持ち運べている。
物理的な衝撃に対してはショックアブソーバーやアーマー内部に対衝撃用のジェルが入っておりこれが衝撃を吸収してくれるが、過度に衝撃が加わるとジェルが熱を持ちアーマーの外へ排出される。
病原菌から放射線までシャットアウトしどこまで耐えられるかは全く触れられていないがスリップスペース空間内でも生存可能のようで、MarkⅤを装備したブルーチームとMarkⅥを装備しSPARTAN-117が艦船の陰に隠れてスリップスペースの出入りを行った事がある。
通常装甲
ある程度であればコヴナント軍のプラズマボルトを分散し身を守れるようコーティングを施されていたが複数発のプラズマで最初期のMarkⅣを装備していたSPARTAN-034のアーマーは亀裂が発生し爆破するコヴナント船から撤退が不可能になった。
MarkⅣは通常装甲がまだコヴナントの兵器の研究が十分でなく1発の被弾を分散出来る程度の防護で以後予備装甲やシール材を携帯する等で対応する形だった。
モジュラー式のため容易に内部機能のアップグレードや部品取りしたパーツで修理が可能になっている。
エネルギーシールド
人類側に無いコヴナント(正確にはフォアランナー)由来の技術のリバースエンジニアリングに成功し先行生産型のMJOLNIR MarkⅤB型から実装された。
この機能はMarkⅤ以降開発されたMJOLNIRに標準装備されておりMJOLNIR自体の性能とSPARTAN達の能力もありコヴナント側(特にプロフェッツ)の頭痛の種の一つになる。
防御力については従来の装甲(SPIの反射プレートを除く)ではほぼ即死の威力を持つプラズマボルトに耐え、UNSC製兵器では30mmチェーンガンの直撃にも耐える。
ただし人類コヴナント問わず航空機の強力な爆撃やプラズマ爆撃等に耐えるのは不可能。
バリエーション
バリエーションは非常に多くSPARTANーⅡは標準型に近い外観の物を利用していたが後にバリエーションモデルの使用を開始する。
コヴナント戦争後の特にSPARTAN-Ⅳ達は任務に応じて正式採用されているGenⅡ系列アーマーの部品交換が認められている。
戦後のアーマーは多くの企業が開発や製造に参加しており種類も極めて多い。
厳密にはバリエーションではないが一部のSPARTAN達(特にノーブルチーム)は、実戦向けや趣味に近い理由でアーマーを改造していたり死亡した仲間のアーマーをやむを得ず部品取りして現地で補修する事があった。
開発者のハルゼイ博士は改造を推奨していないがアーマーのカスタマイズでノーブルチームメンバーが行ったカスタム構成は特にベテランのSPARTAN達が高く評価しておりGenⅡにて再設計され正式なバリエーションモデルが開発されている。
MarkⅣ
SPARTAN-Ⅱ向けダマスカスマテリアルで製造されたGenⅠ系列のアーマーでパワーアシスト等基本的な機能は装備されているが、量産初期の物はエネルギーシールドは実装されておらずプラズマ対策はコーティングのみになるのだがフィールドテストの名目でシールド機能を持つ試作型がいくつか存在しノーブルチームに参加していたSPARTAN-052はMarkIV Gを母体にシールドに対応した試作品をアップデートし継続運用しておりコンポーネント交換により内部はMarkⅤと遜色ない。
他にもブルーチームが次世代のアーマー開発に協力する為通常と異なるシャーシを用いたMarkⅣも実戦投入されている。
限定的な生産数を維持していたが予算の逼迫からアーマーの生産は2535年に1度停止している。
また正規の設計ではないが2559年にスピリットオブファイアでは独自のBIOSを開発しレッドチームが使うアーマーのコンポーネントを回収したGenⅡに置き換える近代化改修を実行し成功しており拡張性の高さを発揮している。
2525年配備開始後グレイチームとカート・アンブロス少佐が保有しオニキスで破棄したMarkⅣを除いて2551年には2535年に最終生産したバリエーションモデルを含め退役扱いとなり残存するアーマーら既にMarkIVからMarkⅤかⅥ相当に改修されていた。
MarkIVからMarkⅤへの移行は予算の都合により開発自体にかなりの時間を必要としSPARTAN-Ⅲ計画が動き出した時期でもある為軍のSPARTAN向けのリソースは大幅な制約があった。
MarkⅤ
エネルギーシールド装備型のGenⅠ系列でSPARTAN-ⅡのほとんどとSPARTAN-Ⅲ(ノーブルチーム等)の極少数に配備され一部には、アーマーアビリティという機能が追加された。
また先行生産型MarkⅤB型はエネルギーシールドを備え、2551年11月24日頃にはSPARTAN達(配備数不明)に配備されているが後のMarkⅤA型に装備されているAIとの接続機能は実装されていない。
MarkVによるAIとの接続を実行した場合通常SPARTANは20ミリ秒程度の思考からモーションに移るラグがあるがこれをAIが演算処理しアーマーに伝達する事により思考からモーションへ移行する時間差がほとんど無くなる。
2552年にSPARTAN-117がスマートAIコルタナを神経に繋いだ状態で試験が行われるが、アッカーソンの苛烈な妨害(重火器と空爆)で負傷こそしたがテスト自体はパスしている。
かなりの高度から落下してもレッドチームの大半が生き延びており衝撃に対してかなり耐性があるようだがアーマーの機能に支障がでている。
実戦配備後より強力になったSPARTAN達は莫大な戦果をあげたが、戦局の悪化で最終的に無事地球に帰り着いたのは4名程度だった。
SPARTAN-117はこのアーマーを短期間で酷使し捕まえたコヴナントのエンジニアに応急修理させたが限界が来たため結局数ヶ月でMarkⅥに交換した。
Advanced MJOLNIR prototype
生産地不明だがMarkⅥ同様城南が関与しているアーマーでその名の通りの先進モデルの試作型MJOLNIR。
ブラックチームと呼ばれるSPARTAN-Ⅱ 4名編成のチームに配備されている。
ブラックチームはグレイチームと同じく非対称戦や不正規戦に従事している。
リーチ攻防戦中は既にONIとコヴナントの補給網に対する攻撃作戦を行っており作戦前にこのアーマーを受領している。
MarkⅥ(2552年配備直後)と酷似していると言っていい外観でGenⅠの標準色と異なりチーム名通りの黒色で塗装され4着とも全く同じという事もあり外観での個人特定は難しいとされる。
内部のコンポーネントは後のMarkVIに採用された技術が使われているが基本的には先行生産のMarkⅤBと同等品。
なおこのアーマーにはいくつかの欠陥があり高度測定の数値に誤差が発生している点や医療用バイオフォーム使用時に正しく注入されない等深刻な問題を解決する前に実戦で使用される形である。
戦争を乗り切ったブラックチームはそのまま黒色のアーマーを使い続けたがダイダクトとの戦いでチームが壊滅しアーマーも失われてしまう。
MarkⅥ
カイロステーションにて酷使したMarkⅤの代替としてSPARTAN-117が受領した新型で生産数は不明だが他のブルーチームメンバーは受領しておらず戦後MarkⅦとGenⅡの登場により新規生産は少数に留まる。
この時点で地球圏にて活動可能だったSPARTANはファーストストライク作戦に参加後生還した4名のみでSPARTAN-117以外のメンバーはキャッスル基地で発見した予備のアーマーから部品取りで修理を行っていたがセンチュリオンやアーガスといったMarkⅥ相当の試作品を使用しているが戦後になるとそれぞれがMarkⅦを経てGenⅡに更新している。
SPARTAN-117に届いたのは彼専用に調整を受けたテストタイプでブラックチームがテストした技術も含まれる。
装備の補助を行ったスタッフによるとエネルギーシールドの回復効率が向上しバイオフォームが内蔵されている。重篤な怪我を負っても時間経過で治癒できるようになった(そもそもスパルタン自体が骨折しない強化措置を受けてはいるが)
ソフトウェアや内部コンポーネントも交換済みでMarkⅤからパフォーマンスが向上している(全SPARTAN-Ⅱに対してアップデートが異なるタイミングで提供された。)
受領直後から激しい戦闘に巻き込まれ2552年のコヴナント戦争終結まで使い複数回の高所落下や4年間の漂流後にレクイエムでの戦いとコンポーザー爆破までアーマーの機能が完全に停止するような状況に陥らず、爆破後に宇宙空間に放り出されてもSPARTAN-117を生還させたタフなアーマーだった。(大規模なメンテナンスをほぼしていない連戦状態で)
2557年再発見時SPARTAN-117のMarkⅥはナノテクノロジーを駆使したコルタナによる修理及び改修が行われており支給時とは大幅に設計が異なっている。
GenⅡ仕様のMarkⅥは存在するがSPARTAN-117の物と比較すると異なる点が多くONI Watershed DivisionによってSPARTAN-117のMarkⅥをGenⅡへアップデートしたことも重なりアーマーの呼称はGenⅡ MarkⅥ MODと呼ばれるベースラインとは別のアーマーになっておりこのアーマーは1着しか存在せず装備するSPARTANはSPARTAN-117のみとなりSPARTAN-117専用のアーマーと認識されている。
GenⅡ系列
ハルゼイ博士が設計したMJOLNIRはGenⅠとして扱われそれ以降多くの民間企業や軍事関係が開発に携わりより柔軟に任務に対応できるようより洗練されたモジュール化がなされGenⅠよりも容易に部品交換が可能な最新世代のMJOLNIR。(機能面を大幅に簡素化してコスト問題を解決した。)
基本的な性能は、MarkⅥを装備したSPARTAN-Ⅱとほとんど変わらない能力を発揮できるよう強化範囲が限られたSPARTAN-IVの能力をより強化するという点において特化し技術的に洗練された仕様となっている。
またハルゼイ博士が初期構想から技術的に追求していた究極のアーマーに近いMarkVIIはあまりにもコストが高く研究のみ続けGenⅡへの更新が行われた。
多くのモジュールが採用されているためより特定の任務に特化した仕様にすることが可能で、SPARTAN-Ⅳ達全員に支給されている。
改造についても許可申請さえ通れば改造が可能だが趣味的な改造は許可が通らなくなっている。
非常に優れたアーマーではあるもののベテランのオペレーターからの評判は芳しくなく特に基本的なパフォーマンス面でMarkⅥと比較してほとんど向上していない事があげられている。
生産性向上の為に行った簡素化はパフォーマンス面の向上には適していなかったようである。
GenⅢ
2559年に試作型4着を配備したGen1 MarkⅦ直系のモデルで開発はマテリアルグループが担当。
GenⅠのコスト高騰はGenⅡ開発により解決したもののベテランのオペレーター達から性能不足と判断されてしまい数着のみ生産されていたMarkⅦをベースにGenⅢ開発が進められていた。
構造としてはGenⅡの基礎フレーム構築を参考にGenⅠのような大幅なパフォーマンス向上を追求している。
また投入された2559年に創られし者を名乗るAIとの戦争に突入していた事もあり敵対的AIのアーマーシステムへの侵入を阻害し可能であれば捕獲するSPDRを標準搭載したGenⅢ専用BIOSを実装している。
このアーマーはまず4着がSPARTAN-117指揮下のブルーチームへと配備され2559年10月惑星リーチに存在するキャッスル基地への偵察任務で使用された。
SPARTAN-Ⅲ計画
ジェイムズ・アッカーソン大佐が提案し海軍情報局(ONI)によって実行された次世代の超兵士。
所属はONIセクション3のベータ5師団。
SPARTAN-ⅡはSPARTANの必要性を実証したプロトタイプと位置づけられSPARTAN-Ⅲはそれの大量生産に移行したモデルでSPARTANを低コストで短期間に訓練編成する事を可能にした。
この計画がスタートした2531年頃は反乱軍とコヴナント相手の2正面作戦を強いられSPARTAN-Ⅱ達の神話が広がりセクション2がこれを士気向上(または維持)に利用するため公表しようとする動きがあった。
そのためSPARTAN-Ⅲは特攻任務に従事させるための使い捨ての英雄を量産する計画でパラゴンスキーは人命で時間を買う計画と評したが計画を許可した。
訓練にはSPARTAN-051を計画的に拉致し偽名と中尉の肩書きを与えオニキスのカラヒー基地と必要な人員を与えた。
アッカーソンはその時運がよければ育てたSPARTANのうち何名かを教官としてさらにSPARTANを育て増やしていくと説明していたがその後の中隊の末路から嘘同然だった。
テルモピュライの戦いのスパルタ人のように300人ずつの中隊として各作戦に投入された。
強化に関して言えばより先進的になっており、薬品投与をメインとしたことで成功率が高められ、SPARTAN-Ⅱと比べると幾分か子供に対する負担は少なくなったと言える。(人道的な問題は大きいが)
運用の問題(予定通り)から数回の任務で高価値目標を攻略するも全滅するケースばかりだった、そのため全滅しても生死について公表されることが無くアルファ中隊が全滅した時は教官を務めたメンデスとカートすらパラゴンスキー提督らに言われるまで知らなかった。
彼らの存在が露呈したのはハルゼイがリーチのキャッスル基地でSPARTAN-Ⅱの治療を行うためデータを調べていた所改竄等の痕跡が見られアッカーソン大佐のAIがデータベースに侵入していたのを捕まえて解体した時発見されたS-Ⅲというフォルダとかき集められたSPARTAN-Ⅱのメディカルデータあった。
オニキス戦でガンマ中隊の2チーム(カタナチームは行動不能)と増援のSPARTAN-Ⅱが僅かに生き残りブルーチームに編入されシールドワールド内部でフォアランナーの遺跡を探索しつつ救援を待っている。
スパルタンが礼装に付ける部隊章には"稲妻と矢を持った白頭鷲"などがある。
部隊編成
大量の候補生を300名に絞り1個中隊として運用する。
遺伝的に優れている者をかき集めたSPARTAN-Ⅱと異なり、全員が戦災孤児で拉致ではなくコヴナントに対する復讐心から志願している。
訓練は元SPARTAN-Ⅱのカート・アンブロス中尉(後に少佐)とSPARTAN-Ⅱ育成に参加したフランクリン・メンデス上級曹長の2名とONIが手配したサポートスタッフにベータ中隊以降は落伍した候補生が参加しガンマ中隊から生存したSPARTAN-Ⅲのベータ中隊隊員の2名が追加された。
デルタ中隊は編成前にオニキスが戦場になったため編成中止となる。
また以下の3個中隊に参加せず様々な任務を割り当てられた非正規の隊員も多く存在する。
この非正規隊員の大半はSPARTAN-Ⅲ育成のインストラクターとされているが突出した能力を持つ物達は選抜され中隊から切り離された後陸海空問わず特殊なチームが編成されこのチームにはSPARTAN-Ⅱと同等の装備が支給され一般部隊の隊員はSPARTAN-ⅡとⅢの区別がつかない為SPARTAN-Ⅲ達の功績は概ねSPARTAN-Ⅱの功績として処理される。
その中てさらに特別なミッションを成功させた隊員はヘッドハンターという特殊部隊へ配属されシールド装備のSPIアーマーが支給され極めて成功の見込みが低い作戦に従事する。
アルファ中隊
最初のSPARTAN-Ⅲ中隊で候補者は500名近くで入隊試験で素人の4歳~6歳の子供をペリカンからパラシュートで降下させるという度胸試しを行った。
実戦配備後はいくつかの戦闘に参加し1個中隊でよく訓練された1個大隊に匹敵する活躍を見せたがSPIのカモフラージュに不安がありアップグレードが間に合わなかった。
高価値目標のコヴナント軍造船所(K7-49)に破壊工作をしかけるプロメテウス作戦に従事した。
ここは人類のテリトリーに近かったため破壊しなければならなかった。
リアクターへの工作を完了し撤退中にほとんどの隊員を失い組織的な戦闘ができなくなりアッカーソン大佐らの想定通り全滅した。
カート・アンブロスは昇進したものの内心穏やかでなく育成の方針の見直しを始めた。
ベータ中隊
2番目に編成された中隊で隊員の遺伝的な適性についての要求を下げ調達した子供達で編成された。
いくつかの装備がアップグレードされ訓練もアルファ中隊の反省を活かし訓練中にイレギュラーを混ぜたりSPI装備の元SPARTAN-Ⅲ候補生との模擬戦闘も行った。
この頃から生き残れるようあらゆる物を利用するよう教育し鹵獲したコヴナントの武器やジャッカルのシールドを頻繁に利用するようになる。
核兵器やODSTの襲撃が空振りに終わったペガシ・デルタでコヴナントの施設を強襲するトーピード作戦では291名が降下に成功し戦闘に参加したが情報のミスと航空母艦の艦載機セラフの爆撃と戦闘艦艇の攻撃で作戦終了後生存者はB-292とB-091の2名のみだった。
後日ノーブルチームに配属された2名がここの出身だったらしくカートが送ったメンデスへのメールでトーピード作戦前に別部署へ転属させていた。
生存者
B-292は比較的良好な状態を保っていたがB-091は1回の作戦でB-292以外の仲間を失ったショックから重度のPTSDで声を失い暗闇でパニックに陥る事もあった。
この2名の処遇についてB-292はアッカーソン大佐が個人的に使いB-091は兵役不適格としてONIの心理部に送られ何をされるか分からないような状況に追い込まれかけた所をカート・アンブロス少佐がコネを最大限利用し2名をガンマ中隊の教官にするとパラゴンスキー中将に提案し受け入れさせた。
カートに対しての信頼は非常に厚く彼と一番長く過ごしたSPARTAN-Ⅲだった。
オニキス戦でセンチネルやコヴナントと戦いシールドワールド前でハンターとの戦闘中致命傷を負っていたカートと共にコヴナントの大規模な地上軍を相手に僅かな弾薬とミサイルを装備して最後まで一緒に戦うつもりだったがカートの不意打ちで気絶させられたB-292はB-091が運んで避難させられた。
この2名以外にB-096 オーウェンも中隊から切り離されメリディアンの防衛等に参加し戦後まで生存している。
ガンマ中隊
3番目に編成された中隊で最後のSPARTAN-Ⅲ中隊。
この中隊のみ強化に3種類の薬物と定数300名に加えてさらに30名の強化が追加されている。
追加された薬物3種類は脳の一部を変異させたり、抗精神病薬で苦痛や精神的ショックに強い耐性を持たせ攻撃性を向上させる内容だったが、使用した薬物は違法な薬物で副作用があり高次脳機能が抑制されてしまうが、定期的に薬物を摂取する以外に防ぐ手立てが無い。
強化のせいかタフさは異常でSPARTAN-Ⅱでも昏睡状態になるような負傷を負ったG-188はカートの前で敬礼をし自身の戦死を報告してから死亡した。(ニードラー6発の被弾にプラズマキャノンの至近弾等で重度の火傷とアバラが見えるほど腹が引き裂かれていた。)
ゾーン67で行われていた最終試験中にセンチネルの攻撃を受けセイバー、カタナ、グラディウスの3チームがそのまま実戦に参加する事になってしまう。
セイバーチームは戦闘中G-099がセンチネルに捕まり尋問されるが、G-099が意味を理解できない言語を使った後ラテン語からUNSCの標準的な言語にセンチネルが翻訳しなおしG-099に保安プロトコルが起動しHALOが起動待機状態に入った事を伝えた後適切な応答を求めたがHALOもフラッドもSPARTANとは言え一等兵に過ぎない彼が知るわけも無く、敵意が無い事を伝えた所制圧を開始すると宣言され殺されかけるも、センチネルのシールドの性質を見抜き銃弾のような高速の物体でなく重量があり低速な1.5メートル程度の石をぶつけて破壊に成功した。
別の場所で応戦していたB-292はセンチネルのシールドも同じく銃の効果は薄いと判断し手榴弾を使って破壊していた。
その後ハルゼイ博士に拉致されオニキスへやってきたSPARTAN-087がセイバーチームらと合流後彼らの動きを見たがベテランの彼女も舌を巻くほど賢くプロ意識を持つ兵士だと認識しカート・アンブロス少佐は彼らはSPARTANだと自信を持って紹介した。
ハルゼイ博士が要求した増援でSPARTAN-Ⅱ(3名)と合流後、彼女の敵前逃亡に等しい計画に巻き込まれしつこく追跡を続けたセンチネルを撃墜しシールドワールド入り口にて保存ポッドに入れられ戦闘不能のカタナ以外は弾薬が無くなる寸前まで戦い戦死者を出しながらもシールドワールドへ逃れた。
デルタ中隊
2552年にガンマ中隊育成終了後育成される予定だったがオニキスのセンチネルが攻撃を開始し育成が不可能になり中止となる。
関係する機材等を輸送していたUNSCの戦闘艦艇はオニキス攻防戦初期に大型センチネルの攻撃を受け破壊されている。
ノーブルチーム
アルファ中隊出身者と思われる隊員3名とトーピード作戦前に転属していたベータ中隊出身者2名と1名のSPARTAN-Ⅱから構成された部隊。リーチ攻防戦でA-266を除く全員がMIAになっている。
このチームに所属するSPARTAN達は、MJOLNIR Armor MarkⅤかエネルギーシールド装備型に改修されたMJOLNIR Armorを装備している。
Semi-Powered Infiltration armor
SPARTAN-Ⅲ達を防護するために開発されたアーマーで軽量でアクティブカモフラージュを備えプラズマ対策が施されておりMJOLNIRよりも安価で量産が可能。
量産性向上のためMJOLNIRに標準搭載されているパワーアシスト機能とAI搭載機能がオミットされエネルギーシールドに関しては設計の都合(後述)もありオミットされたと言えるか難しい。
MJOLNIRと異なり普通の人間でも装備出来るようで落伍しSPARTAN-Ⅲ育成の教官やアグレッサーを勤めたアルファ中隊候補生達がベータ中隊相手に使っている。
アップグレードもカート・アンブロス少佐とフランクリン・メンデス曹長の意向で積極的に行われている。
後年このアーマーはMJOLNIRの支給により更新されていくが一部のSPARTANはステルス性を重視しあえてSPIを選択する場合もあった。
装甲
エネルギーシールドは装備されていないが代替としてプラズマ反射プレートを有し2発か3発までなら耐える装甲を装備しておりアクティブカモフラージュとの併用可能かつ量産出来る
シールドの回復を待てばプラズマに耐え続けるMJOLNIR MarkⅤ以降と比較すると貧弱に見えるが、MJOLNIRはSPARTAN専用かつ高コストな上にSPI MarkⅠが、実戦配備されたのは2537年頃でエネルギーシールドの製造が可能になったのは2552年頃のため単純な比較は出来ない。
カモフラージュ機能
2552年オニキスにてSPARTAN-087が見たSPARTAN-Ⅲのアーマーが奇妙に見えた原因。
光学的な迷彩に加えサーマルイメージャーでも確認が難しい程熱を出さないが、コヴナントのカモフラージュと比較すると劣る点が存在する。
まず被弾時プレートがプラズマから身を守るが、この後迷彩機能回復に多少時間が必要な点とエネルギーシールドとの併用が不可能な点で、試作したと言われるエネルギーシールド搭載型もシールドを使う場合カモフラージュをオフにする必要があった。
また初期型はアップグレードが間に合わずアルファ中隊の戦闘時若干不自然な点がありMarkⅡから随時アップグレードや改良が進められた。
その他機能
アーマー内に酸素を貯蔵することが可能でEVAや水中を移動することが可能で実際にオニキス攻防戦でセンチネルから逃れるため囮役のSPARTANが実行している。
またヘルメットには吐瀉物を除去、5倍のオートズーム機能とUNSCの標準的なIFFに加えMarkⅡ(ガンマ中隊)全てか最低でもカート・アンブロス少佐のSPIにはモーショントラッカーが装備されている。
なお長期間の利用を余り考慮しなかったらしくオニキスでの長期戦での疲れからSPARTAN-Ⅲの一人がUNSCの規則から逸脱して休憩中だが作戦中ヘルメットを外していた。
SPARTAN-IV 計画
マーガレット・パランゴスキー提督がコヴナント戦争後に開始した強化兵士計画。
SPARTAN-Ⅱのような高コストだが理想的な兵士ではなく、SPARTAN-Ⅲのような使い捨ての英雄でもないのが最大の特徴でもあり、比較的短期間で育成が可能でODSTのような元々特殊部隊に軍籍をおいていた兵士を勧誘しSPARTAN-Ⅳを編成している為SPARTAN-Ⅲ程ではないものの1度の編成で多数のSPARTANを確保している。
またSPARTAN-Ⅲの生存者(主にガンマ中隊)は大半がSPARTAN-Ⅳに編入された。
特殊部隊ヘッドハンターもSPARTAN-Ⅳの参加が始まりSPARTAN-ⅢとSPARTAN-Ⅳによる混成になり常にSPARTAN-Ⅳの優秀な隊員がリスト化されONIと情報を共有している。
主に自主参加している兵士たちから構成されており、SPARTAN-ⅡやSPARTAN-Ⅲのように子供を非合法的手段で強化するというものではなく人類の最精鋭部隊として宣伝され公表されており詳しい情報が公開されていないSPARTAN-Ⅱやリーチ攻防戦で断片的(ノーブルチーム)にしか情報が出てこないSPARTAN-Ⅲとは扱いが異なる。
部隊の規模についてはよく分かっていないが最低でも中隊規模で編成されている模様。
地球から離れた場所で極秘で約20年かけ建造された巨大戦闘艦艇インフィニティをトレーニング施設として使用し2553年頃からファーストロットのSPARTAN-Ⅳが確認されフォアランナーの遺跡探索任務に随伴しいくつかの遺跡の探索と残存HALOの探索中フォワード・オン・トゥ・ドーンの救難信号を受信しレクイエム内部へ引き寄せられてしまったが現地で生存していたSPARTAN-117を発見することになる。
SPARTAN-Ⅲの一部と異なりエネルギーシールド等の無い安価なSPI Armorでなく次世代型のMJOLNIR Armor Gen2が全SPARTAN-Ⅳに配備された。(一部の隊員はステルス性を理由にSPI Armorの使用を継続している。)
指揮官は同じくSPARTAN-Ⅳのパーマー中佐が担当している。
インフィニティに配備されたSPARTAN-Ⅳ達はSデッキと呼ばれるエリアを占有し食事は指定の食堂で専用のメニューを食べ専用のジムを与えられている。
アーマーは任務に必要な改造であれば申請して行う事が可能だが趣味に近い改造は申請が通らない。
スパルタンは死なない
スパルタンは決して死なない、奴らは行方不明なだけさ
UNSC部隊の士気を維持することを目的とし、スパルタンが戦死しても必ず行方不明 (MIA、Missing In Action)又は負傷 (WIA、Wounded In Action)と記載して報告することと定められている。
上記はそのことを皮肉ったSPARTAN-051カートのセリフ。
SPARTAN計画関係者
ONI等が集めた各分野のエキスパートやベテランが割り当てられカート・アンブロス少佐はコックが特に重要と考えていた。
前世代の関係者が次世代SPARTANの育成に関与することもあったが、関係者間の予算の奪い合い等もあり戦時中でもSPARTAN-Ⅱ計画とSPARTAN-Ⅲ計画の関係者間ではある種の謀略が渦巻いていた。
ハルゼイ博士
SPARTAN-Ⅱ計画に関与した人物で卓越した頭脳を持ち好奇心旺盛で多方面で才覚を発揮する優秀な人物で彼女をベースに後年AIコルタナが製造された。
2517年頃ジェイコヴ・キース中尉と共にSPARTANにする子供のテストを行い拉致を実行に移したのだが拉致した理由については最初から本当の事を話している。
これは善意ではなく反乱や不服従を恐れてのことだが肉体強化のリスクに関しては良心の呵責があった模様。
SPARTAN-Ⅱ達の信頼は厚かったが彼女自身が私的な計画を行うため重要な作戦前にSPARTAN-087を薬で眠らせ拉致し船を奪って脱走した事が原因で2552年のオニキス攻防戦ではSPARTAN-104(当時のブルーチームリーダー)は彼女よりかつての仲間であるカート・アンブロス少佐(元SPARTAN-051)を支持したため一部を除くと信頼関係が大きく損なわれていた。
オニキス攻防戦末期に防戦中致命傷を受けたアンブロス少佐が殿を務めコヴナントに最後の戦いを挑み隠し玉の核兵器を使ったため入り口付近のコヴナント地上軍が消し飛びシールドワールドへコヴナントの追跡がくることは無く生存していた。
戦後経緯は不明だがシールドワールドから脱出したらしくUNSCかONIによって逮捕された。
罪状が多すぎる本人もそれを認識しておりコルタナ製造の1件だけでも自分のクローンではあるが、生きた人間でスマートAIを製造する行為は違法で死刑に相当する。
機密のはずだが彼女を護送したSPARTAN-Ⅳが雑談中にマッドサイエンティストで子供を誘拐しSPARTAN-ⅡとSPARTAN-117を作った人間であると知っていた。(ONIが一切発表していない情報)
SPARTAN計画以外にもいくつかの非人類起源の遺跡調査やテクノロジーの解析を行い出所不明のフォアランナー製エンジンをインフィニティに取り付けた。
医学の知識や外科手術を行う能力を持ち合わせておりクローン製造した臓器等の移植も可能でキャッスル基地に到着した数名のSPARTAN-Ⅱを治療している。
フランクリン・メンデス曹長
ベテランの軍人で反乱軍との戦いやコヴナント戦争を戦い抜き多数の勲章を授与した猛者。
SPARTAN-Ⅱ計画とSPARTAN-Ⅲ計画の教官を務め、SPARTAN-117すらメンデスを殺せる奴は存在しないと発言するほどで、60代近くになっても30代の兵士並みの動きを見せるほど鍛えている。
訓練においては常に厳しくチームワークの重要性を常に教えており、ワンマンプレーについては余り評価しない傾向があった。
SPARTAN-Ⅱ達が実戦配備された後次世代のSPARTAN育成に参加するため計画から離れいくつかの実戦の後に2531年開始のSPARTAN-Ⅲ計画に参加した。
かつてSPARTAN-117に何があってもハルゼイ博士を信じろと発言したが、SPARTAN-Ⅲ計画への参加はハルゼイの政敵であるアッカーソン大佐の計画への参加を意味し同じ穴の狢であるハルゼイ博士との関係が悪化している。
過去ハルゼイ博士とSPARTAN達のリーダーについて誰が一番になるか賭けようとした事があり彼はSPARTAN-051に賭けていた。(ハルゼイ博士は賭けでの金銭のやり取りを好まなかったが)
2552年のオニキス攻防戦においてSPARTAN達と共に戦いシールドワールドへ退避に成功した数少ない通常の人間の生存者となる。
ジェイコヴ・キース大佐(当時中尉)
海軍の士官で2517年の候補生選びの頃ハルゼイ博士に随伴しジョンと出会う、彼女曰く秘密を守れる人物。
性格は紳士的で同じ任務につく海軍クルーのヒカワ中尉がSPARTANの中身について不安を口にした時に彼らは人間であることを強調し信頼している。
計画からかなり早い段階で切り離されいくつかの戦闘艦艇やアカデミーに配属後、駆逐艦イロコイの艦長になりキースループと呼ばれる奇跡的な勝利で昇格し大佐としてピラー・オブ・オータムの艦長になる。
アルファ・ヘイローでの戦いでクルーの一人の軽率な行動で捕虜になるがSPARTAN-117と海兵隊員に救助された後コヴナントの捕虜を尋問して捕虜の部隊が補給で送った武器を略奪するためジョンソンらを率いて施設へ向かうがそこでフラッドと遭遇し寄生されてしまう。
フラッドに制圧されかけていた巡洋艦へ身柄を移されかなり長い時間フラッドの乗っ取りに抵抗するが再び救助に向かったSPARTAN-117が到着した頃には完全に乗っ取られ死亡、彼の頭部を破壊してインプラントチップを回収しピラー・オブ・オータムの自爆認証に使用するが、343スパークにシステムを書き換えられ直接エンジンを爆破する事になった。
娘のミランダ・キースも海軍の士官でアンバークラッドとフォワード・オン・トゥ・ドーンの艦長を務めている。
アッカーソン大佐
所属は海軍情報局(ONI)で妻帯者でハルゼイ曰くクソ野郎。
ハルゼイ博士のSPARTAN計画について反対しあの手この手で計画を破綻させようとしたが全て失敗に終わり彼は方向を変え自分のSPARTAN計画をパラゴンスキー中将に提案した。
彼のSPARTANは安価で大量に育成する事が可能だったため計画に必要な惑星と人材に設備をONIが提供する形でスタートした。
当時SPARTAN-Ⅱ達の神話を無敵かつ不死身の兵士として公表し、士気高揚に利用する事をONIのセクション2が考え始めていたため下手に抹殺する事が出来ず、片道切符の特攻作戦に使う事も出来ないという事情もありそれの穴埋めに使われるSPARTAN-Ⅲを人命で時間を買う作戦に従事させた。
ただアッカーソンはSPARTAN-117とスマートAIコルタナの抹殺は計画し新型MJOLNIRのテスト中に事故死させるはずが失敗、キャッスル基地に仕込んだ自身のスマートAIも開発者であるハルゼイにより仕込まれたプログラムで解体され残ったデータからSPARTAN-Ⅲ計画が発覚した。
自身の計画の為策謀をめぐらす人物と思われていたがコヴナントの地球侵攻時彼は安全な施設から火星へ向かい最前線で彼自身武器を取り部隊を指揮し徹底的に抵抗するが対抗しきれず捕縛されている。
しかし捕縛後も彼のコヴナント戦争は継続しコヴナントを誘導し続け時間と軍事的リソースの面で大損害を与えている。
驚くべきは彼が独房でのブルートによる拷問を利用してさも白状したかのようにいくつかの作り話をコヴナントに吹き込んだだけで後は人類とコヴナントは勝手に彼の想定通りに動き大きな戦果に繋がったことである。
セリン・オスマン提督
彼女はSPARTAN計画における育成には一切関与していない。
ただSPARTAN-Ⅱとは切り離せない存在でもあるそれは彼女自身がSPARTAN-Ⅱ候補生のSPARTAN-019だったからである。
ジョン達と共にメンデスの厳しい訓練を乗り越え肉体強化を行うも失敗し葬儀の日ファジャド達と共にSPARTAN-117と敬礼をして別れONIへ就職する既定路線に行くはずだったが彼女は別の人物から特別な計画への参加を依頼される。
コヴナント戦争中ONIのトップに立つ人物マーガレット・パラゴンスキー提督の後継者を育成する計画でありONIがUNSCにおいて絶大な影響力を持つ事から次世代の支配者を作る計画とも言える。
彼女はそのオファーを受けONIは彼女の肉体強化の失敗を矯正し五体満足な体に戻るが一部の強化内容は有効化されていたため通常の人間よりも身体能力的に強い面もある。
パラゴンスキー提督はセリンを保護し続けていた。
そして戦後は海軍の大佐として働いておりインフィニティによる軍事作戦やサンヘリオスへの派遣やオニキスでのブルーチーム救出と並行してハルゼイ博士の逮捕等を行う。
パラゴンスキーの没年は不明だが2558年の時点でONIは彼女の支配下にあるらしくレクイエムへのインフィニティ派兵と自身を強化しSPARTANにしようとしたハルゼイ博士が拉致された時に救出でなく前任者の警告に従い抹殺を選択する等冷酷な面もあるがアージェントムーンでのブルーチームの無許可離隊についてどこまで彼女の意志と個人的な感情が働いたかは不明だが捕獲か無力化がオシリスの任務内容となり確実な抹殺では無かった。
コルタナによるガーディアン派遣寸前ではクリプタムで幽閉されたブルーチーム救出に任務内容が変更されている。
著名なSPARTAN
SPARTAN-117が特に有名かつ最強の存在と思われがちだが彼よりも特化したスキルを持つ者も多い。
特にSPARTAN-117はリーダーとして有力だが同時に自身をただ一人の兵士として考えている節があり政治的な問題等の解決は上官に丸投げか無視する傾向があった。
そんな彼の影に隠れてしまいがちだが特にSPARTAN-ⅡではSPARTAN-117を特定分野で超える力を秘めた者達もいる。
SPARTAN-034(サム)
ジョンとケリーの友人でありやや乱暴ながらも彼と共に訓練を受け最初の任務や対コヴナント戦に参加している。
全体的な能力自体はかなり高く評価され聴覚と視覚に優れ体格も恵まれており手術後最初に回復したSPARTAN。
任務中はジョンのサポートを担当する事が多いが民間人すらいるであろう反乱軍基地のベイをC-12爆薬で吹き飛ばして脱出する等ジョンが悩むような行動も厭わない極端な合理性と最短ルートを行くための冷徹さを備えている。
コミュニケーション能力が不足しがちなハルゼイのSPARTANとしてはSPARTAN-051程ではないが社交的である。
最初のコヴナントとの戦闘でジョンを庇いプラズマガン数発の被弾でアーマーが破損しEVAでの宇宙船からの脱出が不可能となりジョンは彼に爆弾が破裂する瞬間までの防御を命じサムはそれを忠実に遂行した。
彼は正式に部隊となったSPARTAN-Ⅱ最初の戦死者である。
サムが戦死後同じような状況に陥らないようSPARTANは予備の装甲やシール材を持ち運ぶようになる。
SPARTAN-087(ケリー)
全SPARTAN-Ⅱの中でも彼女ほどの俊敏さを持つ者はいないと断言できるほどの機動性を持つ。
EVA等のバイザーが広いヘルメットを好み戦後機動力を重視した扱いが難しいHERMESを装備している。
その機動性を活かして驚異的な戦闘力を持つオニキスのセンチネルを引き付けながらトンネル内に誘い込み爆破して生き埋めにするという無茶な作戦を成功させトンネルから脱出している。(爆破担当のSPARTAN-Ⅲが予定より早く爆破したにもかかわらず)
サムとジョンとは友人であり訓練初期からの付き合いだが最初のゲームでジョンの独断行動が原因で夕食抜きという悲惨な目にあっているがその後認識を改めたジョンとの関係は良好。
最初のコヴナントとの戦闘に参加しジョン、サム、ケリーの3名で船内に侵入爆弾を設置し撤退するはずがサムのアーマーが破損しジョンの死守命令に反発するも現実的な問題として脱出手段が無い事から最終的にはサムと別れを告げ船から脱出し2553年までコヴナントと戦い続け生還し2558年は再編成(2553年オニキスでSPARTAN-Ⅲを緊急の処置としてメンバーに加えていた)されたブルーチームのメンバーとして活動しているがコルタナ絡みのジョンの独断行動を止めるでもなくむしろ自発的に協力している。
この事に関してブルーチーム追撃を行っていたファイヤチームオシリスのメンバーのバックはブルーチームメンバー達を家族と評していた。
SPARTAN-058(リンダ)
彼女以上のスナイパーは全SPARTANを探しても存在しないと言える。
彼女の狙撃能力の高さは初任務時の段階でジョンが他の者はMA2で統一するよう調整していたが彼女のみスナイパーライフルを使わせることを迷わず選択した。
彼女の能力を最大限活かす為に配備初期なら戦後も一貫してアーガスをベースにしたカスタムモデルと彼女専用にチューニングされたライフル等が提供されている。
実際の狙撃でも負傷から立ち直って間も無いあまり良好とはいえないコンディションであるにもかかわらず片手でスナイパーライフルを操作し飛行するバンシーの編隊を狙撃内部にいるパイロットを殺害するほどでオニキスではミシェラン兵器工廠のガンスミスが作る極めて精度の高いマッチグレード弾を使ったが高速で飛行するセンチネルに対してほぼフルマークで命中させ撃墜している。(オニキスのセンチネルは異常なほどエネルギーシールドが強力なためミサイルでシールドを減衰させた後一点集中突破を狙うしかなかった。)
コヴナント戦争を生き抜き2558年には再編成されたブルーチームにスナイパーとして参加しケリー同様ジョンの独断行動を止めず協力している。
SPARTAN-104(フレッド)
リンダやケリーのような異様に突出したスキルは持ち合わせていないものの彼には別の能力がある。
SPARTANのリーダーとしての素質があり全SPARTAN-Ⅱの中でも4名しか見出されなかった存在のうちの一人でありコヴナント戦争末期ではジョンと共に部隊を指揮して戦っている。
彼はいくつかのアーマーをテストした後にMarkVI相当のアップデートを受けたセンチュリオンの試作型を支給されており戦闘でコヴナントのロッドガンが直撃しても無傷で耐えきれる程強固な防護力を発揮した。
少数メンバーでの行動を選択しがちなジョンとは異なり20名以上のSPARTAN-Ⅱを指揮する等比較的大部隊(通常の部隊と比べると少ないが)の指揮も可能で撃墜寸前のペリカンから全員飛び降りるよう命じる等緊急時の対応も早い。(この時はかなりの高高度でありかなり危険な選択だったがアーマーの機能により防護されるも犠牲者4名を出したがそれでも撃墜されるよりはマシだった。)
またSPARTAN-Ⅱとは別の出自であるSPARTAN-Ⅲを率いて行動していた時期もある。
2552年末頃はファーストストライク作戦実行前のハルゼイの脱走やジョンがアンバー・クラッドと共に行方不明になった挙句コヴナントの大侵攻をなどトラブルが続き僅かに残ったブルーチームを指揮するも彼周辺の戦況は芳しくなかった。
さらなる災難としてコヴナントの駆逐艦を強奪に成功した頃に地球を離れオニキスへ向かうよう命じられる。(同時に虎の子の空母を有するスターリングラード艦隊も向かっている)
オニキスに到着後は既に現地に展開していたSPARTAN-Ⅲとフレッド曰く死んだと思っていた仲間SPARTAN-051カートとハルゼイ脱走時に拉致されたケリーに加えメンデスやハルゼイ本人も居た。
重要な作戦からの脱走とケリーの拉致が原因でフレッドはハルゼイを信頼しなくなっておりハルゼイの提案を尽く蹴り(最終的に採用されるが)カートを支持、ブルーチームはカートの指揮下に入る。
その後のサンヘイリ軍の侵攻を致命傷を負ったカートが仲間を守る為に核弾頭を手動起爆し犠牲になることで逃れる事に成功し生還を果たす。
その後のブルーチームは生存したSPARTAN-Ⅲを編入しフォアランナーの遺跡の探索(主に物資調達)や野生動物を捕まえる等してサバイバル生活と今まで起きた出来事が原因での人間関係の問題が発生したり行方不明者が出る等トラブルが多かった。(行方不明者は後にB-091との交渉の末バラゴックが送り届けている。)
2553年頃ダスクからの連絡がONIへ届き生存者は救出されるが元SPARTAN候補生のセリン大佐の手によりハルゼイ博士は逮捕された。
そして2558年の彼は例外に近いカートとランダルを除けばSPARTAN-Ⅱで最も階級が高い中尉になっていた。(階級自体はカートの権限で自身の後継としてオニキス戦末期に臨時で任命されていた。)
本来なら彼がブルーチームを指揮すべきだがブルーチームの指揮権についてはジョンに完全に委託している。
コルタナ絡みのジョンの独断行動に対しては「皆でやれば怖くない」と軽口を叩きながらさっさとステルス船に乗り込んでいる。
SPARTAN-051(カート・アンブロス少佐)
メンデスが最高のリーダーとなるであろうと判断していたSPARTANのリーダー格の一人でSPARTAN-117の対抗馬と言えた。
高いコミュニケーション能力を持ち政治的駆け引きすら可能な異質なSPARTAN-Ⅱ。
第六感に近い危機管理や状況分析能力により装備を見るだけで作戦の破綻と待ち伏せを看破単独行動で反乱軍に捕獲されたブルーチームを救出した。
その後2531年造船所の偵察中アーマーが故障を起こし宇宙空間へ放り出され捜索はされたがM.I.Aとして処理された。
しかしこれは嘘で計画的に偽装殺害されてしまい彼自身は駆逐艦サイズのステルス艦ポイント・オブ・ノーリターンが生きたまま回収した。
そこでアッカーソン大佐がSPARTANを大量に育成し戦わせ何人かを教官にしてさらに育成する計画としてSPARTAN-Ⅲ計画に勧誘したがこれがうまくいけば数千数万のSPARTANが生まれコヴナントへ対抗しうる戦力となるはずだったが実際の運用はまるで違っていた。
いくつかの作戦を中隊規模でありながら精鋭の一個大隊規模の戦闘力を発揮して成功させたアルファ中隊だったがK7-49襲撃に参加したアルファ中隊の末路を見た彼は、自分が何をしたのかを知り作戦成功として昇進させられたが内心は穏やかではなく自身に必要なのは軍事法廷での裁きであるとすら考えた。
その後使い捨てられるSPARTAN-Ⅲ達を最大限守るためメンデスと共に多くの工夫とプロトコル違反を行う。
しかしさらに厳しい訓練とアップグレードしたSPIを装備させたベータ中隊が情報ミスで多数の巡洋艦と搭載兵力の前にペガシ・デルタで壊滅し生存者2名をONI(特にアッカーソン)から保護するためカートは今まで構築していたコネを最大限利用、パラゴンスキー中将に次の中隊育成の教官として必要として保護に成功した。
2552年11月彼はオニキスの戦いでは既にSPARTAN-Ⅱである自分と自身が育成して12歳の時に地獄へ送り出してしまったB-091達との差についてもはや受け入れられず圧倒的優位性を持つMJOLNIR Armorを捨てSPARTAN-Ⅲと同じSPI Armorを装備した。
それについてB-091は必死にMJOLNIR Armorを装着する事をジェスチャーで伝えたが自身と彼女らは同じであると語った。
ゾーン67のシールドワールドのゲート前で追い詰められかつての仲間、メンデスにSPARTAN-Ⅲとハルゼイらを逃がすため致命傷をバイオフォームで誤魔化し無理矢理戦い続けようとした時最後まで共に戦うと主張したB-292とB-091を生かすためにB-292を気絶させB-091と共にシールドワールドへ送り出し別れを告げ僅かな弾薬で戦いやり遂げた後死亡したSPARTAN-Ⅲと自分の状態をSPARTANの伝統としてMIAに登録した。
最後まで不利な状況下で戦い続けた彼を見たエリートの兵士は人類であるとしても自分達と対等の立場にある戦士としてむしろ敬意を払う。
そのエリートとの短い会話の後彼は自身が確実に死ぬ事を指摘されたのを笑い飛ばし「お前は知らないのか?SPARTANは決して死なない。」と言い放ち核を手動起爆し彼の戦いは終わった。
この核爆発はUNSCプラウラー級ステルス船ダスクが確認し後日残存部隊への救援が到着する。
またSPARTAN-Ⅲの後継として育成されたSPARTAN-Ⅳ達を育成したのはカートが育成したSPARTAN-Ⅲ元アルファ中隊(年齢から推定)所属でリーチ攻防戦ではノーブルチームのスナイパーとして活躍したA-266 ジュンだった。
B-292 トム
SPARTAN-Ⅲ β中隊所属のSPARTANでペガシ・デルタ破壊の為に行われたトーピード作戦を生き延びた数少ないSPARTAN-Ⅲ。
作戦中彼が所属していたフォックストロット隊はアダムとミンが戦死するもB-091 ルーシーと共に生存しサブ・プラウラーを用いて脱出に成功している。
作戦後トム以外の仲間を失ったB-091は重度のPTSDを患い話す事が出来なくなり兵役不適格としてONI心理部に送られた場合何をされるか分からない危険な状態だった為カートと阻止する事に成功しB-091と試作の新型SPIのテストや後に育成されるガンマ中隊の教官を務める。
ただ彼自身も実を言うと何をされるか分からない状況にあった。
アッカーソン大佐が個人的に使いたいという意向を示していたからである。
当然これもカートによって阻止されている。
トムとルーシーは最も長い間カートと過ごしたSPARTAN-Ⅲでカートを信頼しどのような不利な状況であっても最後まで共に戦う覚悟を持っていた。
しかし彼らを生かしたいカートの不意打ちの拳を喰らい気絶しカートに説得されたルーシーによってシールドワールドへ避難し生存した。
戦後彼がどうなったかについては分からないがSPARTAN-Ⅲの生存者はSPARTAN-Ⅳへ移籍する事になっている為トムもSPARTAN-Ⅳに参加している可能性が高い。
B-091 ルーシー
SPARTAN-Ⅲ β中隊所属の女性のSPARTANでペガシ・デルタへ投入された中隊の一人でトムと同じくフォックストロット隊に所属していたがアダムやミンが死亡し作戦終了時には自分とトムを除いた苦楽を共にした仲間達全員が死亡したショックにより重度のPTSDで話す事が出来なくなり暗闇でパニックに陥る等の症状が出た為かONIは兵役不適格として心理部へ送る予定だった所をカートにより救い出され名目上ガンマ中隊育成の教官として扱われ新型のSPIのテスト等にも参加していた。
長年SPIを装備していた為か肌は青白く投薬や肉体改造により大人並の体格になりやすいSPARTANとしては小柄。
オニキス攻防戦勃発直後武器を取りに行くカートに対してジェスチャーでMarkⅤと比較すると旧式だがカートが長年保管していたMJOLNIR Armorを装備するよう訴えるがカートは自分とルーシー達は同じなのだと語る。
その後ブルーチームとの合流や脱走騒ぎを起こしたハルゼイ博士との合流等もありSPARTAN-Ⅱと共同で戦いながらシールドワールドの入り口まで到達するもサンヘイリ地上軍との戦闘となりカートが重傷を負うも殿を務める為に残った弾薬で戦おうとした所へ合流する。
トムと同じく最後まで共に戦う覚悟だったがもう犠牲者を出したくないカートはトムを気絶させルーシーに別れを告げて逃がした。
その後ルーシーは紆余曲折あり仲間とはぐれ一人でフォアランナーの施設で迷子になっている時遭遇し反射的にバラゴックを射殺してしまい他のバラゴックの前で武器を収め敵意の無い事を伝えるよう努力した所フォアランナーのターミナルを使っての筆談を行い交渉に成功しバラゴックによってブルーチームと再度合流に成功する。
しかしその場ではハルゼイ博士が外と連絡を取ろうと躍起になっておりそれをバラゴックが止めようとした所怒りが爆発したのかヒステリックに騒ぎ立てる。
ルーシーはそれに対しSPARTAN史上初のキャサリン・ハルゼイの顔面を殴打し無理矢理止めた。
この一件で吹っ切れたのか彼女は声を取り戻しここは安全であると連れてきてくれたバラゴックに説明した。
ジェイムソン・ロック(スパルタン ロック)
本名はジェイムソン・ロックで階級は少佐と比較的高い階級に属する。
最新世代のSPARTAN-Ⅳでありファイヤチームオシリスのリーダーを務める元ONIエージェント。
彼は何かとSPARTANに縁のある男で彼が生まれ育った故郷ジェリコⅦは2529年コヴナント軍の襲撃を受けそれに対抗する形でSPARTAN-Ⅱが投入されガラス化が行われる寸前まで戦っているこれはロックが6歳の頃の出来事である。
また彼と同郷の4歳~6歳の子供の志願者500名弱はSPARTAN-Ⅲアルファ中隊へ参加している。
ロックはこの戦いで親を失っており当時要求されていた遺伝的適性があればSPARTAN-Ⅲへの参加を持ちかけられていた可能性があった。
コヴナント戦争が終わった頃も彼はONIのエージェントとして活動しており任務の傍らSPARTAN-117について調べている。
そして2556年頃コヴナント戦争時奇跡的に襲撃を受けることなく戦争をやり過ごしたコロニーのセドラで発生したサンヘイリが実行した生物兵器によるテロの調査時ランダル・エイケンと名乗る元SPARTAN-Ⅱと共にアルファ・ヘイローの残骸の調査を行うがハイテクに反応して襲ってくるムガ・レクゴロを構成する1匹のワーム状の生物レクゴロの襲撃を受ける。
レクゴロは融合していない場合フラッドに匹敵しかねない物量で襲ってくる上にアルファヘイローの残骸にはレクゴロ達の餌が存在しないためロック達は餌になりかけ逃げるのに使える2名乗りの宇宙船の奪い合いで犠牲を出し最終的に生き残りの2名が船で脱出しランダルは危険な残骸を破壊する為ハヴォックの手動起爆で戦死した。
この事件の後にSPARTAN-Ⅳへ参加しファイヤチームオシリスを率いてコヴナント・レムナントやプロメシアンと戦っているがONIから特別な任務を与えられる。
アージェントムーンでの作戦後コルタナの調査の為脱走したSPARTAN-117を含むブルーチームの捕獲もしくは無力化である。
メリディアンの地下にてブルーチームに追いつきアーマーを停止させるデバイスを用いてSPARTAN-117の無力化を試み格闘戦になるがロックが最新のSPARTANであってもSPARTANとして活動したのはセドラの事件直後に参加したとしても2年程度に対しコヴナント戦争最初期から30年もの間戦い続けたSPARTAN-117とは雲泥の経験の差がある上にアーマーに関してはGenⅡはGenⅠのMarkⅥと性能差がほとんど無く有利な要素が一つも無いものの善戦しバイザーにひびを入れるが本気で反撃してきたSPARTAN-117によりデバイスを奪われた挙句自分のアーマーに取り付けられ機能停止に陥る。
その後サンヘリオスを経由して任務内容が変更されオシリスはコルタナの手によりクリプタムへ幽閉されたブルーチーム救出を行い成功させたがフォアランナーの兵器ガーディアンは銀河中へばら撒かれてしまった。