概要
国連宇宙司令部(United Nations Space Command)の略称。
2163年に成立した組織であり統一地球政府(United Earth Government)の指揮下にある軍事組織である。
22世紀の成立以降も様々な反乱の鎮圧や戦争を経験し軍の主要な任務として反乱の鎮圧を行っておりこれは2525年のコヴナント戦争の発生以降も継続しているがUNSCと反乱軍が一時的に協力した戦いもいくつかあるが2553年の終戦以降軍の再編成を行い反乱軍とコヴナント残党の排除を継続している。
コヴナント戦争が終わり反乱や暴動の鎮圧を主な任務となり絶対的な力を持った異種族との戦争を経験した兵士達の中でUNSCに対して失望する者も少なからずおり除隊ならまだ良いが脱走や反乱軍に参加する者もいた。
またSPARTANからも脱走が発生している。
なおUNSCは政府機関ではないが2525年のコヴナント戦争の発生に伴い戒厳令の発令により統一地球政府から多くの権限を移譲されていたが2553年1月8日に統一地球政府へ統治を返還している。
主な下部組織
UNSCは多くの下部組織で構成され安全保障理事会が意思決定を行う。
戦時の2525年から2553年の間は絶対な権限を持っていた。
オーストラリアのシドニーに本部が存在しHIGHCOM施設 通称bravoⅥと呼ばれUNSC安全保障理事会はこの施設にて全軍を運用している。
同施設はコヴナントの猛攻を受けながら破壊されず設備のほとんどが無事という堅牢さを誇る。
安全保障理事会は2552年までは陸軍 海軍 海兵隊 空軍 艦隊司令 ONIの司令官らで運営されていたが2553年以降新たにSPARTAN Operationsの創設と理事会への参加が決定した。
UNSC海兵隊
UNSC軍事部門の内、遠征と地上戦における主力部隊として運用される組織。
陸軍・空軍・海軍の何れからも独立しており、最も迅速に作戦行動を展開することが可能。地上戦においてまず敵の部隊と衝突するのは彼らの役目であり、戦場における花形でありながら危険な役目を負うことが多い。
海兵隊はNAVCOM(海軍コマンド)と連携しており海兵隊員の志願兵で構成される特殊部隊ODSTは海兵隊の任務以外に海軍特殊戦コマンド(NAVSPECWARCOM)からの危険度の高い任務につく。
UNSC陸軍
海兵隊と同じく地上ユニットだが惑星で陣地や基地を建設し駐屯する。
これは陸軍が惑星の防衛を主要な任務としている為で機甲部隊も常設しておりM808 MBTを基本とするがUNSCの輸送インフラのギリギリまで重装甲化されたM850 MBTも配備されている。
陸軍の特殊部隊はUNICOMのSPECWARCOM(特殊戦司令部)が指揮する。
コヴナント戦争中本来海軍に所属するSPARTANがSPECWAR Group Three(統一特殊作戦グループⅢ)内にノーブルチームが参加し陸軍大佐のホランドが部隊の指揮をとっている。
UNSC空軍
各惑星に配備され他3軍との緊密な連携による航空支援や要撃に加え防衛衛星と軌道防衛プラットフォームの防衛及び維持を行う。
また軌道上の状況を常に軍と民問わず監視しており必要であれば活動を規制する権限を持つ。
この他基地警備の地上部隊やSIGINT部隊も編成されている。
陸軍と海軍と装備品の研究開発を行っており空軍が運用する装備類で確認でき警備部隊の装備類や海軍の艦載機GA-TL1 C-709 ロングソードの空軍仕様C-712がある。
空軍にて秘密裏に研究されたYSS-1000セイバーの研究成果は空海両軍のロングソードとF-41 ブロードソードの改修に使用される。
なお空軍はSPARTAN Operations創設後3軍同様に緊密な連携を提案しており共同出資による共同戦術研究所の設置している。
UNSC海軍
UNSC軍事部門の内、宇宙艦隊を統括する組織。宇宙時代という背景上、軍事部門でも最も強い権力を有している。SPARTAN計画の開発を本格的に推し進めている組織でもある。
しかし、コヴナント艦隊との技術的格差からくる戦力の差は歴然であり人類の艦艇が使う旧式のチタニウムA装甲はプラズマの直撃に耐えられなかった為チタニウムA2とA3が開発された。(この装甲は海兵隊員等のバトルアーマーにも採用されている)
敗退と多大な犠牲を出しての勝利のどちらかで宇宙艦隊の損害は甚大戦後数ヶ月は無事な艦艇を地球軌道へかき集め再編成を実行し修理に費やす事になる。
その後艦隊再編はリバースエンジニアリングで得た技術を用いて設計された新型艦艇を積極的に導入され艦隊はより洗練された海軍へと姿変えていきコヴナント戦争時代の艦艇の多くは更新が進んでいる。
またコヴナントの艦隊と比較してUNSCの艦隊における3000m級大型艦は元々数が少なくトラルファガーのような海軍旗艦の超空母とフェニックス級コロニー船のみ。
空母はコヴナント戦争で大半が失われているがポセイドン級軽空母の運用は継続しており地球軌道上のダコタバトルグループに配備されている。
海軍旗艦は2558年にトラルファガーを上回る超大型空母インフィニティ級一番艦が運用中で同年2番艦エタニティの建造が進んでいる。
ONI(海軍情報局)
ONIはUNSC海軍の諜報機関として存在するがONIはコヴナント戦争前から強力な権限とリソースを与えられ独自の艦隊と軍事ユニットを保有している。
特に海軍に対して強い影響力を持ちSPARTAN計画を初めとした数々の極秘計画を立案し実行している。
また彼らは非人道的な計画や行いを平然と実行する為に兵士達からの評判は悪く一般人からも全く信用されていない。
ONIは4つの部門がありそれぞれが専属のタスクに従事している。
セクション1
情報収集に従事しつつオニキスのような一般に対して非公開の存在を隠蔽することが主なタスクとなっており戦争中彼らが収集したり解読した暗号から得られた情報をもとにしてコロニーからの避難や敵の配置などの情報は軍の作戦に広く用いられる。
UNSC全軍が頻繁に利用する事で有名な部門でもある。
セクション2
広報(プロパガンダ)を担当するが内容的には情報操作や欺瞞情報を用いた士気低下を防ぎ政府や軍への忠誠心を損なわないようにしている。
SPARTANを公開したのはこの部門だがSPARTAN-Ⅲを抱えるセクション3とは激しいやり取りの末公表した。
またコヴナントに対してはスリップスペース航行への妨害工作と地球を発見されないよう情報戦をしかけている。
セクション3
軍における極秘計画や非正規戦に従事する為ベータⅤやデルタⅥにSPARTANで編成された部隊が存在しコヴナント戦争中はSPARTAN-Ⅱを使った作戦やSPARTAN-Ⅲ中隊とヘッドハンターを初めとする中隊編成時に引き抜いた優秀なSPARTAN-Ⅲを主軸に編成した特殊部隊が多くの戦果を上げているが他のセクションの職員はSPARTANで編成されたベータⅤ等の軍事ユニットの保有と存在を知らず知っている職員は限られている。
ミョルニルを研究開発しているマテリアルグループもセクション3管轄となっている他コヴナントテクノロジーの解析もセクション3のベータⅢが担当し彼らの努力により人類にエネルギーシールド技術を初めとした多くの先進テクノロジーをコヴナントよりも高い効率と合理性で再現している。
ただし人類勝利の為に様々な実験や研究を行っているが非人道的なプロジェクトも多数存在する。
特に問題だったのは2552年にフラッドを対コヴナント用生物兵器として利用する研究を行っており犯罪者輸送に使われていた貨物船モナリザを研究ラボ代わりにし囚人(人類とサンヘイリ)を使って人体実験を行った結果制御不能な状況に陥りフラッドスーパーセルやプロトグレイブマインドが構成されはじめた為レッドホースによる核攻撃で事態は終息した。
セクション0
ONIの内務部門で表向きは違法なプロジェクトを排除するのを目的としているが高度に分類されておりセクション0が実際に何を目的とした部門なのかはっきりせず存在する事は他のセクションの職員も認識しているがそれ以上の事は全く分かっていない。
Xeno-Materials Exploitation Group
コヴナント フォアランナー 古代人類等の最先端技術の研究を行うONIの研究グループ。
研究を専門とするが研究対象を確保や警備するために第717海兵大隊が編成されている。
4番目に発見されたインストレーション07 ゼータHALOをONIが占領する計画にも関与し研究に従事。
トレヴェルヤン研究所にて確保されたフォアランナー製スリップスペースエンジンの研究やインフィニティ級への取り付け等も手掛けている。
特筆すべき点としてこの部門はONI指定Site Yankee-002-G3にてフォアランナーによる破壊を免れた古代人類の戦艦を発見し戦艦が搭載していた兵器システムの一つFibril cutterの戦術評価レポート15Y1198を提出しさらなる研究と分析の為Project ARC DREAMへ即時割り当てを提唱している。
SPARTAN Operations
SPARTANのみで編成されたUNSCで最も新しい軍。
2553年に様々な部署で任務に就いていた全ての世代のSPARTANが集結し創設され人類の精鋭部隊として公開されている。
装備はいくつかのSPARTAN専用の特殊装備もありアーマーはGenⅡを基本としているがステルス性を理由にSPARTAN-ⅢのSPIアーマーを選択する場合もある。
司令官のムーサ提督は元SPARTAN-Ⅱ候補生でありSPARTANをONIとUNSCから独立した軍として機能させUNSC安全保障理事会に席を持つ。
補佐は元ノーブル3のA-266 ジュンが務め初期のSPARTAN-IVの訓練や編成も行っていた。
従来通りSPARTANによる非正規戦や特殊戦に従事するチームも存在するが特殊部隊ヘッドハンターは解散しておらずSPARTAN OperationsとONIにより高い水準の隊員が世代を問わずリスト化されGenⅡ War Masterアーマーを装備し少数編成で活動している。
反乱軍
UNSCは創設から多くの反乱を鎮圧しつづけておりSPARTANですら初期は反乱鎮圧を目的に育成されていた。
反乱軍は統一地球政府から独立を望んでいるが外交交渉による独立実現は不可能と見てテロ行為に及んだ。
核兵器を民間居住区で使用し100万人を超える人命を奪うという暴挙に出た。
この件は後のSPARTAN部隊創設の要因の1つであった。
反乱軍は複数の組織が存在する。
戦闘艦艇も保有しておりUNSCの規格から外れた改装を受けている場合もある。
コヴナント戦争中は人類滅亡の危機だった為いくつかある反乱軍が交渉の末UNSCに協力し中には艦隊戦で圧倒的なコヴナント艦隊の戦力に対し神出鬼没な奇襲攻撃を反乱軍艦隊が敢行戦局を覆してUNSCの艦隊に勝利をもたらす等高い練度と優秀な指揮官も在籍しているものの大半のメンバーは傭兵や脱走兵等の日和見主義者である。
人類の危機であるコヴナント戦争中ですらUNSCに対して公然と敵対する反乱軍もおりそういった危険分子は早急に処理される事が多く専門の教育を受けたSPARTANかODSTが投入される。
そういった任務を専門とするグレイチームが処理したケースの中には地球へのNAVデータをコヴナントへ提供しようとしていた反乱勢力もおり直接的な戦闘を回避したり協力する余地がある勢力もいたが同時に自身らの安全と利益を追求する勢力もおり反乱軍が危険な存在であることに変わりはなかった。
反逆と脱走
コヴナントという巨大な異種族の軍勢に対して兵士らは勇敢に戦いその姿はサンヘイリをもってして自身らと対等の戦士達として敬意に値すると評価する程にUNSCの兵士は絶滅に抗いある意味では人類が1つになれるきっかけでもあったが戦争が終わりUNSCと反乱軍は再び戦い始めた。
そしてコヴナント戦争を戦い抜いた兵士達をまた同胞を殺す任務につかせた結果軍と政府に対し失望し除隊する兵士や反乱軍へ参加する物がいた。
そしてUNSCとONIにとって最悪だったのはSPARTANの中から反逆者が出たことで彼らもまた同じ人間を殺すよう命じる軍と政府に対する怒りや失望を抱えていた。
反乱軍に対する認識の世代格差
反乱軍に対する認識は2525年前後で別れる。
コヴナント戦争初期から2537年以降反乱軍による活動は減少傾向にあり直接的な交戦はUNSCも反乱軍も控え場合によっては協力さえしており反乱軍のコミュニティの独立について理解を示したり反乱自体を過去の物とする世代はこの時期に集中し終戦間際の20代から30代の若年層がこれに当てはまる。
それ以前の反乱軍とUNSCが全力で争った時期を知る世代は民間人を巻き込む無差別テロや核攻撃といった蛮行から極めて危険な存在と認識していた為か世代によって認識に著しい溝があった。
UNSCの代表的な兵器
人類が製造する武装は一部例外を除いて大半が実弾を用いる。
コヴナント軍が常用しているプラズマ兵器と比較すると威力不足が目立ち鹵獲したM6ハンドガンを試し撃ち(捕虜に対して)したサンヘイリの兵士曰く原始的な銃と評価している。
ただしジャッカルやサンヘイリ、ジラルハネイが装備するエネルギーシールドはAP弾数発でシールドを破壊して殺傷可能。
フラッドとの闘いにおいては人類製の武器の方が効果が高くMA5が使うAP弾やSRS99のような貫通力のある弾薬は効果が薄いがM6が使用する12.7㎜弾やM90ショットガンの8ゲージマグナム、火炎放射器は高い制圧力を持つ。
武器
MA5アサルトライフルシリーズ
UNSCが制式採用して100年近くになるUNSCの主力アサルトライフルで若干デザインが異なるが基本的には全軍共通仕様である。
アイアンサイトや光学サイトは基本的には使用しておらず神経インターフェイスを介して照準をコントローする事ができる。(特にSPARTANやODSTといった特殊部隊はバイザー付きヘルメットを装備している為HUDをでコントロール可能)
残弾カウンター上のカバーを取り外せるモデルがありレイルシステムを備えそちらには光学照準器の装着ができる。
当初は陸軍が採用しそれに続く形で海兵隊等にも配備されるようになったものでマイナーチェンジを含め全軍で運用されている。
制式にはIndividual Combat Weapon Systemと呼ばれている。
この銃は火星に存在するミシェラン兵器工廠にて日夜生産されているがコヴナントとの戦争を研究し続けており改良がが行われている。
使用する弾薬は7.62㎜×51㎜弾で標準仕様のAP弾を使えばエネルギーシールドを破壊してコヴナント兵を射殺可能なだけの貫通力を発揮する。
他にもいくつかの弾薬に対応しておりその中で特殊な弾薬では劣化ウラン弾頭のシュレッダーラウンドでこれは建築物の壁や床を破壊する程強烈な衝撃力を備える。
またSPARTAN-Ⅱは任務にもよるがMA5へサプレッサーを取り付けるカスタムを行っている。
命中精度については元々艦艇内での戦闘等を想定して製造されたためか中距離の標的に対しても精度はあまり良いとは言い難い。
便利な機能としては簡易ではあるがコンパスが装備されマガジン内に何発残っているかを知らせるディスプレイが存在する。
戦後配備が本格化するMA5D最大の問題点は個人兵装でありながら7kgの重量がある。
D型自体は2552年より生産自体は行われアークへ向かう部隊に少数配備されているが前線ではなくほとんどがフリゲート艦の防衛用に配備された。
このMA5は価格が1700UNSCクレジット程度と比較的安い部類に入る。
戦時中大量生産大量投入されたMA5Cは戦後ブラックマーケットに流出し問題となった。
その他バリエーションとしてはSPARTAN-Ⅲが装備していた軽量かつバレルが短縮されたMA5KやSPARTAN-Ⅱの初任務時にブルーチームが使用した.390弾を使用する大口径型のMA2Bが存在する。
M6ハンドガンシリーズ
140年前に開発されたミシェラン兵器工廠にて製造されているサイドアームだがバリエーションが多く軍及び法執行機関から民間人まで保有している程普及している。
海軍はM6Cの射撃訓練が義務化されていた。
極めて頑丈な設計となっており信頼性は高いがトリガーガードが異様に大きくグリップ部分までガードされている。
装填数はモデルによって異なる。
この銃が使う12.7㎜×40㎜弾は強烈な威力がありそれなりの貫通力を有している。
モデルによって機能面は異なるが特に人気の高いM6DにはKFA2スコープが装備されている。
また特殊部隊用にM6CをベースにしてカスタムされたM6C/SOCOMもありこちらはスマートリンクスコープとサプレッサーやレーザーサイトが搭載されているがサプレッサーの性能を最大限活かす為亜音速弾を使用しておりM6D程の威力は無い。
戦後全軍のサイドアームとしてM6H及びM6H2が採用された。
M392 DMR
UNSCが運用する所謂マークスマンライフルの一つで一つの兵器を100年単位でアップグレードしつつ使うUNSCにしてみると珍しく退役させて新型へ置き換えようとしている銃器。
使用する弾薬はMA5シリーズ同様の7.62㎜×51㎜弾だが高精度かつ高性能スコープを搭載しつつセレクティブファイヤ機構が存在する。(反動が大きい銃の為かフルオートは使われない)
装填数は12発とMA5と比較すると少なく2548年から配備開始のBR55系と比較しても3分の1程度でしかないがマガジンは銃本体内部にほぼ内蔵される。
長年陸軍等のマークスマン達が運用していたものの旧式化は否めず2525年頃試作品が完成したXBR55が2548年には制式採用され海兵隊等主力部隊はそちらへの更新が始まりBR55は非常に人気のあるライフルだが特にスカウトを担当するSPARTANを含めた兵士らは本銃を支持し続け完全な更新は結局行われずBR55と並行して配備されていた。
戦後M392 DMRはSPARTANの支持も根強く後継としてSPARTANが運用する事を前提にアップデートされたM395 DMRが開発され同じく戦後本格的な配備が進むBR85と共に運用されている。
BR 55
ミシェランアーモリー製のブルバップバトルライフル。
試作品ではあるが2525年ハーヴェスト攻防戦で人類史で初めてエイリアンを射殺した銃である。
倍率2倍の光学照準器と3バーストショットが特徴的で有効射程は900m。
弾薬は新規開発された9.5×40mm M634 X-HP-SAPを利用しコヴナント戦争終結後実験的運用を完了し実験を表すXの型式が外されている。
2525年から実験運用が開始され2548年から海兵隊向けに配備される。
初期に試作されたXBR-55は装填数が60発と非常に多かったが制式化されたBR-55は36発となっている。
BR-55はバリエーションとしてマークスマンライフルの特色を色濃く持ったBR 55HB SRがありこちらはBR 55よりも10.2インチ延長されたヘビーバレルに交換されている。
UNSC内でのBR 55の人気は大きくM392 DMRを順次廃止させていくことになったもののM392 DMRもまたスカウト等で需要があり全軍である程度の数を保持する形で全数退役にならず並行して運用される形式を取り新規にM395 DMRの生産を行っている。
またBR 85というアップデート機種が存在しコヴナント戦争中完成こそしていたものの完成したBR 85を納入する為の物流網が寸断されておりコヴナント戦争中の配備は少数に留まりアークに派遣された部隊に少数割り当てられた。
戦後本格的に生産され配備されるようになったのはBR 85HBでセドラのコロニー防衛隊への輸出等も行われている。
陸戦兵器
M12 Force Application Vehicle(ワートホグ)
2300年代にCMA及びUNSCが採用し始めたAMG Transport Dynamicsの傑作車両。
2319年に製造されたワートホグの前身であるZ12という車両がありこの車両が試作であるにもかかわらず多くの契約を結びそれを量産ベースに乗せリネームした物がM12 通称ワートホグである。
UNSCでは全軍がこの車両を運用し新兵がまず覚える事は本車両の取り扱い及び保守点検になっているほど身近な存在である。
地形を問わない高い走破性と機動力を併せ持ち、最初期のコマーシャルでは「どこにでも行けて何でもできる」が宣伝文句として用いられた。
兵員輸送から偵察、タレットを搭載しての戦闘まで、幅広い任務に対応可能。対車両兵器用により機関砲・MLRS・ガウスキャノンを搭載した派生型なども多数存在し、それらも含めた生産台数は2319年から常に調達していることもあり膨大な数を生産しておりUNSCでの調達価格が非常に安価になっている。
また民間にも販売されておりそちらでは民間向け専用のバリエーション群まで存在する。
実写版PVのためにハマーH1をベースに作られたレプリカも存在する。
また、HALO4とのタイアップとしてレースゲームForza Motorsport 4内でも紹介されており、その時のナレーションはかのV8の国からやってきたパワー厨が担当した。
M290 All-Terrain Vehicle/M274 Ultra-Light All-Terrain Vehicl(マングース)
AMG Transport Dynamics社製の全地形適応型ビークルシリーズ。
M274 マングースは2487年に採用され車両のバリエーションモデルも多く作られており動作も非常に軽快な物となっている。
マングースシリーズは主に偵察や狙撃チームの移動に加えて軽量の貨物と文書を運搬するのに用いられ直接交戦するのに用いる車両ではない物のコヴナント戦争では最前線ですら運用されている。
M290はM274の後継車両で若干大型化しており装甲の追加等の改修が行われている。
M274及びM290は民間向けと軍用で車両の設計がやや異なり少なくとも耐久性の面から武装したSPARTANによる民間モデルの運用はフレームがSPARTANの装備重量に耐えられず破損事故につながる可能性が高いことから使わないことを推奨している。
また軍用モデルはサスペンションやエンジンといった部品のアップデートが可能な設計でアップデート用のパーツも用意されている。
なお全地形適応型とされているがメティゼットの戦いに従事したSPARTAN-111は岩場においては本車両が役に立たないと判断しておりあらゆる地形に適応する物ではない。
M808スコーピオン
UNSC陸軍または海兵隊等の地上部隊で運用されるMBT。
Chalybs Defense SolutionsとAcheron Securityが製造しておりChalybs Defense Solutionsは後年アップデート車両のM820の製造も担当している。
本車両は最低1名の神経インプラントを持つ兵士で運用することが可能で推奨されないが最大4名の武装した兵士を車体に乗せるタンクデザントに対応している。
M808 M820はM512スムーズボア90mm高速砲を採用した砲塔と同軸機銃またはタレットを装備したガンナー席が配置された車体で構成されている。
装甲はセラミックチタンの複合装甲でコヴナント軍の燃料ロッドガンの直撃に耐える。
砲弾はタングステンや劣化ウランを使用し発射後即座に排莢され自動装填装置により装填され発射可能になるまでに3秒程度となっている。
攻防速バランスよくまとまっておりコヴナント系の装甲車両に対し有効である。
なおChalybs Defense SolutionsがM808とは別に製造しているUNSC陸軍で運用されているM850 グリズリーがあるがこちらは120mm連装砲に変更し限界まで装甲を追加したある種のメガストラクチャーでペリカンでの空輸がペイロード的にギリギリに達し輸送インフラに多大な負荷がかかる事から配備数その物が少なく常設の機甲部隊でも持て余しがちの車両で運用も真正面からの突破か突入とされている。
元々M850の開発が陸軍と海兵隊の相当なニッチ層からの需要で敵部隊真正面に突入する用途のMBTとして設計開発されインフラについてはほとんど考慮されていないが単純に強力な為コヴナント側はスコーピオンと同様に脅威度の高い車両と認識しといる。
海兵隊もコヴナント戦争中も運用してはいるがまとまった数を運用してたのはスピリットオブファイアの艦載部隊のみである。
M312 エレファント
JOTUN Heave Industriesで設計開発されたARV(装甲回収車両)で移動式のコマンドポストとしても運用される。
車体自体は同社が得意とする植民地開拓用の農業向けで民間市場で数十年間の実績があった物をベースに軍の依頼で設計しなおした物。
M312とM313の2種類が存在するが概ね用途は同じであるもののM313はM312で利用できる追加の装甲に対応していない事から内部の兵士を保護する観点と車両の防護面で脆弱な物となっている。
武装はM313であれば260度程度稼働するM41対空砲と任意でAIE-486H重機関銃を2機追加可能に設計されM312はM41対空機関砲3基と追加でM247 GPMGTオートキャノンを最大2基かミサイルの選択式となりM312はM313に比べ武装と装甲に関して秀でているが本車両があくまで後方支援車両である事から武装はあくまで自衛用途に限られる。
M510 マンモス
Acheron Securityにより開発された超重攻撃型自走対空砲プラットフォームでM313の2倍近い重量を持つUNSC最大の地上車両。
UNSC海兵隊で2553年から運用が開始されている。
移動式のコマンドポストや戦車回収車として運用された後方支援車両のM312/313と異なり本車両は侵攻を前提に設計されている。
その重量とは裏腹に試験環境ではトップスピードが74kmに達している。
3名程度のクルーで運用し完全武装の兵士30名と軽車両2台程度を運搬可能で武装は2基のM79ロケットランチャーが設置されており65mm M4510 ASGM-2(アージェントⅤ)が装填されている。
また本車両最大の特徴はMark 2457/35cm HRG 通称ミニMACガンを搭載している点でこれは戦闘艦艇向けMACガンをミニチュア化した物で対空 対地 対艦(シールド停止が条件) といった様々な用途と軌道上の標的にも有効打となる。
インフィニティにも搭載されており同艦に派遣されている海兵隊がこの車両を10両運用している。
HRUNTING/YGGDRASIL Armor Defense System
UNSCがアルゴリスT12A武器研究施設にて製造したMarkⅠから続く大型2足歩行兵器シリーズ。
試作型のMarkⅠの時点で圧倒的な火力と飛行能力を持ちバブルシールドで防護される等サイクロプス等とは桁違いの化け物として生まれ短時間であればSPARTANすら倒せるとさえ言われた。
MJOLNIRと異なり通常の海兵隊員が神経インターフェイス無しでも操作可能な点もアドバンテージであった。
ただ問題点も多くMarkⅠの稼働可能な時間は僅か10分と少し程度でMJOLNIRの前身であった各種強化外骨格同様エネルギー問題が一切解決されていない。
また極めて高い機動力はそのまま搭乗者の負荷となりほぼ片道切符の自殺兵器で実戦で運用出来る代物では無かった。
武装も豊富で腕部にT261 Lucifer Arm-Mounted 20mm Gatling Gun 背部に5発のLAU-1810/SGM-151ミサイルとM149 Magellan RCL無反動砲を搭載している。
T12Aがコヴナントに襲撃された際試作品のMarkⅠで無断出撃した海兵隊員によっと想定外の運用が行われコヴナント地上軍を襲撃しシールドと装甲を失うまで単騎で戦い続け最終的に300メガトンの核兵器を用いて自爆することで機体共々コヴナント地上軍を殲滅しUNSC要員の撤退は成功している。
MarkⅠはシールド技術が未発達で通常装甲とオペレーターが腕部を失い戦闘続行不可になるまでの間撃墜した航空機や戦闘車両は単独で上げた戦果として極めて多く短時間ではあるが戦場を抑え込んでいた。
この機体以降も継続的にADSは開発されMarkⅡ[D] Exoskeletonやそれを母体としたColossusに加えエネルギーシールド搭載型Mark IX Mantisが実用化されている。
航空兵器
D77 Pelican-class Dropship
2501年から就役したミシェランアーモリー製降下艇。
UNSC全軍で最も幅広く運用され海軍艦載機にも含まれ一部の小型艦艇以外必ず搭載している。
戦地への迅速な兵員輸送・展開が可能な機動性とガンシップに転用できるなどの汎用性を持つ。
武装は固定兵装は2525年以前は40㎜チェーンガンを機首に取り付けていたが標準モデルのD77-TCからはM370 70㎜オートキャノンに更新されている。
ハードポイント8連装ANVIL-II ASMポッドを2基が搭載可能でその他で無誘導ロケット等が用意されている。
また2552年以降採用されたD77は兵装が増加する傾向が強くD77-TCの後継で戦後登場したD79H-TCをベースにした重武装バリエーションG79H-TC/MAは指向性エネルギー兵器のM8C Grindell/Galilean Nonlinear Cannonと M369 90mm SBHVC/DM gun turretを追加することでさらなる火力向上が行わている。
基本運用は輸送任務でUNSCが扱う陸戦兵器の多くがD-77TC及びD79H-Tによって空輸可能なよう設計されそれに耐えるペイロードを備える、また戦闘艦艇から発艦し大気圏に突入して兵力を投入でき、単独での大気圏離脱も可能、降下艇としての性能・信頼性は非常に高く高速で飛行しながら垂直方向にスラスターを調整してすばやく兵員の回収または配置を可能とするほどの機体剛性を持つ。
バリエーションとして調査等で短距離を移動するのに用いるFTLエンジン搭載型のコンドルの調達と配備が進んでいる。
コンドルは戦時中作りすぎたペリカンとパーツ共有率が高いため優秀な生産性を持つがサイズが少し大型化している。
AV-14 ホーネット
ミシェランアーモリー製強襲用VTOL。
元々偵察 捜索 奇襲に向いた機種であり採用時は反乱軍との戦争中であったため仕様もそれに合わせた物となる。
戦闘艦艇でも大気圏内であれば運用可能になりが本機は地上の空軍基地に配備されることの方が多く何より運用を簡単にすることが出来た。
機体自体も工夫されておりレーダー誘導ミサイル対策にチャフディスペンサーを搭載し機体を構成する素材が特殊で予想されるレーダー波長に合わせたコーティングが行われている。
Class-2 Guided Munition Launch Systemと20mmのGAU-23/AW/Linkless Feed Autocannonを搭載しており地上車両に対する攻撃能力自体は低くないもののより専門的なハイエンドのガンシップと比較すると物足りない機種とも言える。
UNSCが保有するAV-14と類似ないし上位互換といえるハイエンド機としてAV-22 スパロウホークがありこちらはVTOL機で時速611kmで飛行可能でサイバーリンク互換のフライ・バイ・ワイヤで制御され優れた機動性を持つ。
武装にはAV-14と同等の物に加え指向性エネルギー兵器のM6 G/GNR 所謂スパルタンレーザーを搭載可能になりAV-14よりも簡単に車両や航空機を破壊できる。
しかしAV-22は推進システムにトラブルを抱えたまま運用しており性能を維持する為のコストが高騰し戦争中無視できない損耗率から戦争開始から数年で生産を縮小しローエンド機のAV-14が運用され続ける形になりこの状況はコヴナント戦争が終結するまで改善され無かった。
AV-14はバリエーションも少数存在するが兵器を排除した送機化したトランスポーターホーネットとNMPDが導入した警察向けの機体が作られている。
UH-144 ファルコン
UNSC陸軍で2497年から採用されているミシェランアーモリー製多目的汎用垂直離着陸機。
元々短距離輸送に対してD75 ペリカンドロップシップを使用するのは余りにも非経済的である事から代替手段として策定された装備であり短距離輸送において本機は最適と評価され何より従来機種より快速だった。(時速296kmで飛行する。)
1名のパイロット 2名のドアガンナーの他に5名を搭載し乗員が完全武装のSPARTANでも問題なく飛行できる。
主に輸送と対地支援を担当し機体の固定武装はM638 20mmオートキャノンのみだが気象条件にほとんど左右されずに正確な対地支援が行える利点を持つ。
ドアガンはM460グレネードマシンガンとM247H重機関銃を選択出来る。
コヴナント戦争後も運用が継続されている。
GA-TL1 ロングソード
UNSCの空軍及び海軍共通の装備で設計を担当したGov Aukland氏とThomas Levesque氏の名を取りGA-TL1と呼称される。
戦闘機の命名規則は主に剣の名称が使われている。
製造はミシェランアーモリーが担当している。
大気圏大気圏外問わず運用可能なスターファイターで2基の核融合エンジンを用いている点とFTLエンジン及びシールドジェネレーターを搭載していない点は空軍と海軍で共通しているが需要が異なる為仕様変更を加えたバリエーションが存在し需要に合わせた調整後正式採用され基本的には爆撃(核攻撃を含む) 迎撃 対艦攻撃が割り当てられる。
遠隔操縦にも対応しており一種の攻撃ドローンのような機能を持ち合わせておりチ・セチ攻防戦で実戦運用された。
スタンダード仕様の空軍と海軍が運用するC-708及び709には110㎜ロータリーキャノン及び120mmガンの2種が搭載され120㎜ガンの固定兵装が装備されASGM-10ミサイル シヴァ対艦核ミサイル モレイ核機雷等に対応する。
兵装が完全に異なるバリエーションとして海軍向けにC-712が存在しこちらはロータリーキャノン等を撤去し代わりにM9109 ASW/AC 50mm MACガン 8基とASGM-10ミサイルを搭載しており非シールド目標やコヴナント系戦闘機に対し強力な打撃力を持つ。
なおミッションに応じた若干の設計変更が容易になるよう構成されている事からC-708 C-709等の基本構成からの改造と改造モデルの生産が容易である。
なおパイロットがSPARTANの場合 MJOLNIR Powered Assault Armor/Aviatorモデルの使用が推奨されており特にAviator helmetの使用が求められる。
B-65 ショートソード
ミシェランアーモリー製大気圏内向けの軌道戦略爆撃機。
UNSC空軍または予備役で維持されてきた軌道長距離爆撃を主任務とし同社のGA-LT-1ロングソードを小型化したデザインになっている。
大気圏での運用が前提とされるが実際には母船が宇宙にいる事が多いこともあって効率は良くないが宇宙空間でも運用可能な仕様になっている。
M/RODASに対応しており多種目の弾頭を搭載した爆弾で精密爆撃を行う能力を持ちXGBU-302や特殊な凍結弾頭GBU-1105 クライオ等にも対応している。
コヴナント戦争中能力の限界が見えてしまい軍は本機の維持を諦めて予備機として空軍が保管したものの結局廃棄されることが決定した。
廃棄されたはずのショートソードはその後ベネチアのブラックマーケットで販売されている事が後日発覚している。
YSS-1000 セイバー
リーチにてテストされていたシールド機能を実装したスターファイター。
型式番号が示す通り本機は2552年8月の段階で試作機でありONI関係施設にて調整されていた。
ヴィエリー地区での戦闘で発覚したコヴナント軍のCSOスーパーキャリアの排除の為急遽実戦投入された。
本機で収集されたデータは海軍と空軍の間で共有されておりGT-TL1 ロングソードやF-41 ブロードソードにその技術でアップデートしており特に熱心に取り組まれたのはF-41 ブロードソードの改修でシールド機能の実装にこぎつけたF-41はF-41Eと型式が変更されている。
セイバー自体の武装はバリエーションが少なくアッパーカット作戦に投入した機体はM1024 ASW/AC 30mm オートキャノン2基とST/Medusa missile以外の兵装を搭載していなかったがコヴナント系戦闘機及びドロップシップとの制空戦闘を有利に進め最終的にアッパーカット作戦は成功するが本機は作戦の途中放棄したため作戦に参加したすべての機体を失っている。
アッパーカット作戦に参加しなかった機体も存在しておりこれらの機体はすべて海軍情報局はリーチ陥落までに海軍空母で残存機をソルシステム(地球方面)へ撤退させ戦闘経験豊富な艦隊と飛行隊へセイバーの配備を計画していた。
機体の性質上量産されることは無かったが数百機程度の機体で順調に敵機を撃墜し続けていたこともあり本機の存在意義は大きかった。
F-41 ブロードソード
ミシェランアーモリーが開発したマルチロール機。
加速性と火力について圧倒的であったコヴナント系戦闘機へ対抗する事を目的としており軌道ステーションにおける防衛で運用された。
機体そのものは2535年に空軍により導入されていたのだがコヴナント戦争でかなりの機体数が様々なコロニーへ送られたていたにもかかわらず運用された記録がほとんど存在せず配備したコロニー側で生産や整備維持が行えた事もありかなりの機体数が生き残り民間でも人気機種としてあげられている。
2554年に行われたアップデートによりセイバープログラムによって得られた技術が導入されF-41Eからシールド機能が追加された。
シールドはパルスレーザータレットに対する防護を目的に追加した機能だが良い事ばかりではなくシールドにエネルギーを使用するため機動性については非シールド搭載型と比較して低下している。
元来空軍機だが海軍でも運用されている。
艦艇
ハルシオン級
全長1200mほどの軽巡洋艦でレイエスマクリースが開発製造している。
UNSC艦隊戦力の一つとして運用されてきたが、コヴナント戦争時には既に旧式化し始めていたロートル艦種に過ぎず戦闘能力については標準以下として、艦隊によっては既にマラソン級と交代させる為いくつかの造船所で解体処分を行っている。
ただし、後述のオータムのように適切な近代化改修を施せば化ける余地は十分にあり本級退役の原因の1つの複雑でコストの高い特殊構造の採用による防御力の向上は後年ではコスト高であろうと必須であると再評価され再度採用したオータム級が就役している。
マラソン級
全長1200mほどの巡洋艦クラスの艦艇。
ODSTのHEV運用と20機のロングソードを運用可能だが地上部隊の展開能力には制限が多い。
ハルシオン級から派生した新型艦種で、装甲・火力共に同級を上回り(特に火力面の増強が著しい)、UNSC海軍の主力艦として不動の地位を確立することに成功したが戦後ピラーオブオータムに施された近代化改修の数々は必須として正式採用され問題視されたコストの高い構造も装甲の大半を失うダメージを受けてなお耐える剛性の再評価とコヴナント戦争で多数が破壊されマラソン級は急激に支持を失い艦隊の再編成後順次退役が決定した。
詳細はリンク先参照。
UNSCピラー・オブ・オータム
UNSC海軍が保有する宇宙艦船の一つ。元は旧式化し始めていたハルシオン級巡洋艦の一つに過ぎなかったが、対コヴナント戦に合わせて原型すらも留めないほどの大改修が施され、艦種に見合わない強大な火力を手に入れた。
この近代化改修は戦後の艦艇に採用され約1500mの軽戦艦並のサイズになりシールドやハイパースキャナを装備した直系の後継艦が採用されている。
詳細はリンク先の記事を参照。
UNSCカロン級軽フリゲート
主力艦の護衛及び遠征時の部隊輸送支援向けに設計された軽フリゲート艦。
船体番号はFFG。
60㎝のチタニウムA装甲を持つ490m級のフリゲートでUNSCのフリゲートとしては小さい部類に入る。
通常兵器は標準的だがフリゲートとしてはやや貧弱で Mark II, Light Coil 83B6R3 MACガン 50基のM58 Archer missile pods 近接防御に4基のM870 Rampart point defense gun(2連銃身モデル)を備えているのみとなるが対艦核兵器としてM4093 Hyperion nuclear delivery systemに対応しており装填済みのセルを3基装備している。
カロン級軽フリゲートは戦中のUNSC艦艇に共通する事だが装甲の薄さからプラズマ兵器やパルスレーザーの直撃に対しほとんど対抗できないという問題を抱え終戦まで解決することがなかった。
著名な艦艇としてフォワード・オントゥ・ドーンがありアークに派遣された艦艇のうちの一隻で戦争末期他の戦線を維持する為ホームフリートがほとんどの艦艇を割く事が出来ない中抽出した2隻の僚艦を伴いコヴナント所有のフォアランナードレッドノートを強襲後アーク派遣に参加し最終的に喪失している。
UNSCスタルワート級軽フリゲート
SinoViet Heavy Machineryにより製造される軽フリゲートで船体番号はFFG。
惑星の防衛や艦隊の防護と軽輸送を担当する設計となっている。
カロン級とある程度共通した設計となっており装甲は60㎝のチタニウムA。
武装の面もMACガンは同じ物を搭載しているがカロン級より充実しておりM58 Archer missile podを16基にM340A4 Streak missile podを76基 近接防御もM870 Rampart point defense gunを6基に加えてM710 Bulwark point defense gunを52基装備している。
最大の違いはM4093 Hyperion nuclear delivery systemに非対応の為核兵器運用能力に大きな制限がありコヴナント艦艇のシールドに対する有効打の少なさがあげられる。
著名な艦艇はアンバークラッドでこの艦艇は逃亡する悔恨の預言者を追跡し地上部隊を展開した後どこかの段階でフラッドに汚染されその後ハイチャリティへフラッド制御下で突入した結果コヴナントは最大の拠点を失うことになる。
UNSCパリ級重フリゲート
スタルワート級と同じくSinoViet Heavy Machineryにより製造される重フリゲート艦。
船体番号はFFG。
艦隊主力艦の護衛及び大気圏内での火力支援を目的に設計開発された経緯を持つ。
比較的頑丈な設計でありパリ級重フリゲート艦サバンナは複数のプラズマ パルスレーザーの直撃を受けながらも2552年8月のリーチ攻防戦にてアッパーカット作戦の支援を行っている。
武装はその他フリゲートと大きく変わらない物のシヴァ対艦核弾頭の運用能力を持つ事からコヴナント戦闘艦艇に対する一定の打撃力を持ち戦後の艦隊再建後も一定数のパリ級重フリゲートの運用は継続している。
ストライデント級重フリゲート
コヴナント戦争後から大規模配備が始まった新型の重フリゲート。
製造はコヴナント戦争時に数百隻の戦闘艦艇を建造した実績のあるAerofabrique SAで主な生産拠点は火星及びイプシロンエリダニのインナーコロニーにあたるトリビュート。
ストライデント級は非常に快速な艦艇に仕上がっており防護面でUNSC海軍の課題であったエネルギーシールドに対応する設計がなされておりモジュールによる統合程度の小規模な改装でエネルギーシールドを装備できる。
このシールド搭載艦と非搭載艦が発生するのはコヴナント戦争で破壊された艦艇が多く代替の艦艇が早急に必要な為一部の艦艇はシールドについて妥協せざるを得なかった事が原因である。
過去のフリゲートと比較すると火力に雲泥の差がありMark IV, Heavy Coil - 94B1E6 MACガンは12個の巨大コンデンサを用いて加速し射出される弾頭の威力は駆逐艦や巡洋艦のツインMACガンに匹敵しM4093 Hyperion missileと同時に運用することでコヴナント艦艇を無力化することができる。
欠点としてはあくまでこの艦艇がフリゲートであることから搭載可能な弾薬量に制限がある為遠征能力は高くない。
UNSCインフィニティは護衛の艦載艦艇として10隻のストライデント級重フリゲートまたは同時期に就役したアンレース級フリゲートを搭載している。
UNSCスピリット・オブ・ファイヤ
アルカディアやハーベストに派遣された全長2500mのフェニックス級の一隻。
対象となる植民惑星のテラフォーミング支援艦と植民らのための長期移民船を兼ねたコロニー船を改造した強襲揚陸艦。
艦種の変更に伴い武装しているが本来補助艦艇であるため直接的な戦闘力は高くない。
2531年のアルカディア攻防戦後行方不明になり戦後何度も捜索が行われているが結果は芳しくない。
空母
UNSCが保有する艦種の中でも、最大級のサイズを誇る大型艦艇。
最大級のもので全長3000mから4000m程の巨体を誇り、コヴナントのレヴェランス級戦艦にも比肩する。
UNSCは元々この種の空母は主力ではあるが艦隊編成時に旗艦として運用され多くの補助艦艇がその他能力や防護を担当し空母は後方に配置される。
主な武装はMACガンやアーチャーミサイルで、多数のロングソード戦闘機の運用も可能。
しかし、2525年から2552年に行われたコヴナントとの艦隊戦で大半を喪失しリーチ攻防戦では海軍が誇る最大級の空母トラルファガーが轟沈しオニキスへ派遣したスターリングラードもコヴナント艦隊相手に善戦し壊滅寸前まで追い込むもノヴァ核爆弾の大破壊から避難してきた別の艦隊と交戦艦隊事破壊された。
インフィニティ級
UNSCがコヴナント戦争期に20年の歳月を費やして開発していた、全長5000m超の新型大型宇宙艦船で本艦を超える艦艇は2隻しか存在しない。
1番艦インフィニティは海軍旗艦として運用され2番艦エタニティの建造が進行しているがエタニティはINF-101 インフィニティの破損の修復の為急遽いくつかのコンポーネントを提供しており建造計画が遅延している。
詳細はリンク先の記事を参照。