概要
5名のSPARTAN-Ⅲと1名のSPARTAN-Ⅱの混成部隊。
隊員は本来海軍特殊部隊だが2552年陸軍へノーブルチームの指揮権が移譲されている為アーバン・ホランド大佐が指揮している。
隊員の階級は総じて高くなっておりこれは通常部隊との連携を重視した結果である。
装備もSPARTAN-Ⅱ隊員と同水準の装備が支給されるが任務内容が常に過酷な物となっている。
また彼らは正規のSPARTAN-Ⅲ中隊出身ではなく各隊員が最も有効活用される場への転属が行われた非正規隊員によって編成されている。
2552年7月24日以降潜入していたコヴナント軍との戦闘後は、ウィンター非常事態の発生に伴いリーチに展開する一般部隊と協力しコヴナント軍に数々の打撃を与えるも戦局はコヴナント優勢のまま2552年8月末にリーチが陥落し、チームは1名を除いてMIA(戦闘中行方不明※)となった。
※スパルタンは戦死してもMIAとして処理されることがUNSCにより義務付けられている。
装備
Nobleはメンバー全員が海軍所属ではあるが陸軍のSpecial Warfare Group Threeへ運用や管理の権限が委譲されている事から基本的な装備類は主に陸軍が採用しているモデルを使用している。
その為更新が海兵隊や海軍に優先されているMA5Cや最新モデルのMA5Dに加えBR-55は配備されていない。
アーマーについてはシールドが実装された先行配備のMarkⅤだが陸軍向けに調整された物を必要に応じ逐次改造していた為標準型MarkⅤやそのバリエーションとは異なる。
ハルゼイは否定的だったがNobleの構築したアーマーはGenⅡのバリエーションモデルとして再生産される程高く評価されている。
構成
NOBLE 1 - カーター S-259(A-259)
ノーブルチームのリーダーである男性のSPARTAN-Ⅲ。
シリアルナンバーの通り、SPARTAN-Ⅲアルファ中隊出身者。
階級は中佐。
沈着冷静で柔軟な対応能力からハルゼイのSPARTAN(S-051を除く)と異なり通常部隊とのコミュニケーションと連携もこなし優秀で研ぎ澄まされた集中力を兼ね備える指揮官。
肉体強化後彼の高い能力からカートとメンデスの命令により中隊を離れ同じく高い能力を持つSPARTAN-Ⅲで編成されたチームを指揮し戦っていた。
彼のチームはその後B-320 キャットを加えノーブルチームが編成される。
前任のノーブル6であるS-293 トムの死を自身の「チーム監督の不手際」によるものだと考えている。
またカーターは補充隊員の選択についてかなりの自由裁量が許可されていたがB-312の編入はカーターの選択ではない。
ハルゼイ博士からパッケージを託され、UNSCピラー・オブ・オータムが待つアスゾード造船所に向かう途中で敵の追撃により負傷し、墜落寸前のペリカンを操縦してノーブル6とエミールを逃がすための囮として奮闘した後、機動兵器スカラベへと体当たりを敢行し、M.I.A.となる。
NOBLE 2 - キャット S-320(B-320)
女性のSPARTAN-Ⅲでベータ中隊出身。
前所属のベータ中隊が2名を残して全滅すると言う最悪の結末を迎えた“トーピード”作戦前に、後にノーブルチームに合流することになるB-312と共に別部署に転属したため作戦には参加していない。
またオニキスのカラヒーで訓練を受けているはずがB-312について全く面識がなかった。
階級は少佐。
抜群の情報入手・暗号解読能力を持ち、いまだ彼女に解析できなかったシステムは存在しないとされている。
ONIから何かしらの機材を借りたまま返却していない。
また、キャットの貢献によりアーマーアビリティ「スプリント」の実用化に成功した。
これはアーマーの一部の安全リミッターをバイパスするシステムで冷却機能に負荷をかけるが有用な装備だった。
カーターと同様に、前任のノーブル6であるS-293 トムの死はすべてキャット自身の責任であると考えている。
キャットが当初ヒューリー核爆弾を運搬していたのだが彼女がバンシーの攻撃で動けなくなりS-293が核を拾いジェットパックでコヴナント戦艦に突入しM.I.A.となってしまったからである。
そしてこの時の負傷が原因で右腕は肩から機械化することとなった。
リーチでの作戦中、通信傍受の危険を冒しながらノーブル6へと指示を出し続けるも、その通信から位置を察知した敵スナイパーによって待ち伏せされ、頭部を狙撃されてM.I.A.となる。
余談ながら先任ノーブル6が戦死した「Deliver Hope」にて彼女が爆弾の起爆コードとして入力したS-051は、スパルタンIIIの訓練に関わったことで彼らの象徴となることを決意した「ただ一人ミョルニルアーマーを装着しなかったスパルタンII」S-051カートの識別コードである。
NOBLE 3 - ジュン S-266(A-266)
SPARTAN-Ⅲのアルファ中隊所属だったと生年月日から推定されていたが彼はONIが設定していた要求性能を満たした為訓練途中でアルファ中隊からヘッドハンターへ選抜され特殊訓練を受けた非正規のSPARTAN-Ⅲでアルファ中隊の作戦には参加していない。
またアルファ中隊の隊員名簿も改竄され彼の名を消去するなどの情報操作が行われた。
その後の異動で統合特殊作戦コマンドのノーブルチームへ配属された階級は下級准尉。
口数が多いためにその部分が問題視されているが、戦場における彼の会話センスによって他のオペレーターからはほぼ黙認されている。
彼は自分の狙撃で対象がどうなったかについて全くといっていいほど関心を持たない極端な合理主義者だが、過去にPTSD症状を示していた。
スキンヘッドに毛利元就の「3本の矢」をモチーフにしたタトゥーを入れている。
REACH陥落寸前にハルゼイ博士の護衛を命令されカーター達と別行動を取っていたが、後にアルファ・ヘイロー事件を生き抜きリーチに戻ってきたSPARTAN-117達がキャッスル基地に救援に来た際に合流することがなかったためM.I.Aになったと思われていた。
しかし彼は生存しており、コヴナント戦争後にロックハート・ステーションで当時ODSTの隊員で戦傷により入院中だったサラ・パーマーをSPARTAN-Ⅳに参加するよう勧誘しており、また訓練生への指導も行っていた。
この際ノーブルチームでの体験を受けてか「君たちのチームは自分ひとりの栄光のために犠牲を選んではならない」との言葉を伝えている。
2558年頃彼は兵役から離れUNSCで新たに創設されたSPARTAN Operationsの支部長を務めている。
ちなみに彼のヘルメットとパーマーのヘルメットは同タイプのスカウト仕様である。
NOBLE 4 - エミール S-239(A-239)
SPARTAN-Ⅲアルファ中隊(年齢から推定)から引き抜かれたSPARTANで階級は下級准尉。
任務への忠実さと不屈さを併せ持つ。
ただし、持ち前の大胆さが欠点となっており、非スパルタンとの連繋やコミュニケーションが難しいある意味ではSPARTANらしい人物だが反乱軍との戦いで過度の武力行使が問題視されている。
チーム内ではジョージと折り合いが悪くエミールの軽口や態度で衝突する事もあるが本心ではエミールはジョージを仲間として敬意を払っておりジョージを失った後の戦闘をジョージの仇討ちとして戦っていた。
エミールの問題は他にもあり軍の備品であるヘルメットにドクロマークを自分で彫ったり禁止されているエイリアン(コヴナント)から略奪した物をコレクションしており、明確なコールプロトコル違反なのだがチームの指揮権が陸軍にある為処罰されることは無かったが対反乱軍のミッションが発生した場合配置転換される予定と代わりのSPARTANが決まっていた。
惑星リーチでの戦いでノーブル6と共に最後まで奮闘しシックスをパッケージと共に逃がす為自分の命を捧げ、オータム出航を援護する中で二体のエリートに襲撃を受け一体をショットガンで倒し、「次はどいつ だ!」と叫びショットガンを操作する僅かな隙をつかれ背中からソードで刺されるがナイフをエリートの首に突き立て道連れにM.I.A.となる。
NOBLE 5 - ジョージ S-052
経緯は不明だが2552年時点でノーブルチームに参加しているSPARTAN-Ⅱ出身者。
彼のアーマーは改造MarkⅣでエネルギーシールドを外付けすることで装備しその他のアーマー機能はMarkⅤB相当のアップグレードが施されている。
なお彼だけでは無いがアップグレード以外の外装をカスタマイズする事を開発者のハルゼイ博士は反対しており後年ONIが機密指定したハルゼイ博士の技術的メモを含む日誌にノーブルチームのアーマーにカスタマイズに対する批判が明記されている。
体格に恵まれ、30年近く戦線に参加しながら微塵も衰えを見せない安定力を誇る。得意とするのは重火器による火力支援。
惑星リーチは彼の本当の意味での故郷であり、恩返しをするためにスリップスペース装置を暴走させてリーチの近辺の宙域を一時支配していたコヴナント超大型空母を破壊しM.I.Aとなる。
NOBLE 6 - S-312(B-312) ローンウルフ
主人公。詳しくは「ノーブルシックス」の記事を参照。
トム S-293
2552年4月22日MIAになった前任のノーブル6。
都市上空に停泊した敵巡洋艦破壊作戦に従事中、負傷したキャットから核弾頭を受け継ぎ、ジェットパックで敵艦ハンガーに突入。出動待機中のコヴナントに核攻撃を敢行し、脱出を試みるも爆発に巻き込まれてM.I.Aとなる。(タイマーの残り時間から彼は脱出は不可能と分かった上で攻撃をしかけた。)
その結果は「援軍を待たず、一人で大軍と戦う事を選んだ彼の責任だ」と評価されるも、カーターとキャットは酷く後悔を抱えるようになる。
また補充としてやってきたB-312についてある程度キャットが解明していたが前任とは余りにもかけ離れた完全なローンウルフの暗殺者として活動していたSPARTANだった為人選については反対していた。