CV:浦山迅
概要
外務省から異動してきた旧嗣野地区管理局「ミサキオク」の局長。
特技はゴマすりと当たり障りの無い発言という子ずるい性格の人物で、いつも不敵な笑みを浮かべているキャラクターである。
なにやら多くの秘密を握っている様子だが・・・。
人物像
飄々とした禿頭の中年男性で、メガネと垂れ目が特徴的。ふくよかな背格好で、部下の佐藤はおろか女子院生の銘にすら身長で負けている。
ミサキオクの局長をしているものの、マニュアルのスペクトル図の意味が分からない等科学方面の知識はさっぱりな様子。社員証作成用の写真機がたまにボケるような状態でも修理をしないあたり、機械関係には弱いのかもしれない。
勤め先である施設で突如アラームが鳴り、マニュアルに記された対応通りに笹本教授を呼ぶ。が笹本はハワイへの出張で来られないので代理で銘がやってくることになるも、文句の一つも言わずににこやかに対応した。しかも深夜の来訪なのでバスを使って帰れない銘にタクシー券を提供するなど、内外共に太っ腹な人物であるようだ。
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この先ネタバレ注意!
君、張り切りすぎて仕事増やすタイプでしょ。前の職場でも言われなかった?
隠された真実
アラームの件をどうにかするためオオタキファクトリーを呼び寄せた結果地下室があると初めて知った部下の佐藤に対し、「アレが悪さしたのかな」「面白いものを見せる」と述べて共にエレベーターに乗り込む。
防護服を着込み、エレベーター内の謎のメーターが危険値を示す。佐藤の困惑をよそに、山本は語り出した。
ミサキオクの地下は軍の施設だった頃に作られたこと
そのまま放置され誰からも存在を忘れられたこと
そして存在しないことになっていること
口外を禁ずることを暗に教えるように、君は今ここにいないし何も見ていないと告げる山本。
そしてエレベーターが向かった先で巨大なスライドドアを開く。
そこで佐藤が目にしたものは、今まで誰も見たことのない巨大な生物の骨であった。
骨を眺めながら、山本は高尾大夫の俳句を引用し始める。
寒風に もろくも落つる 紅葉かな
君は今 駒形あたり ほととぎす
忘れねばこそ 思い出さず候
その顔には、全く変わらぬ笑顔が張り付いていた…
余談
山本が引用した俳句はそれぞれ
寒風に もろくも落つる 紅葉かな(辞世の句 儚い自分の人生を枯れる紅葉に例えた)
君は今 駒形あたり ほととぎす(想い人を待つor去りゆく男を想う句 )
忘れねばこそ 思い出さず候(ずっと思い続けているから思い出すことも忘れることもないという意味)
とされている。
地下の巨大な骨を前にして(昔からその存在を知っていたことを含めて)なぜ彼がこのような俳句をチョイスしたのかはまだ不明である。が、この骨こそがミサキオクの怪電波事件、そして今後の作中世界での異変に大きく関わることになるのは間違いない。