神野銘
かみのめい
CV:宮本侑芽
大きめの眼鏡と前髪を縛ったショートヘアーが特徴な女性。
もう一人の主人公である有川ユンが前線で怪獣を戦う立場であるのに対して、彼女は後方から戦いを観測、分析する立場に立つ。
大学院生で理学部で、存在しない物質で出来た存在しない生物を考える学問「ビオロギア・ファンタスティカ」の研究をしている。
朗らかで明るい性格だが、どこか抜けており物忘れもよくあるなど、肩書に似合わず聡明さや知的さはあまり感じられない。また、ラドンの大群の襲来の際にも、干したままだった洗濯物の心配をする等マイペースで何処か緊張感に欠けている。
肌着にも無頓着なのか、海外の有名な物理学者が開いた講演会に赴く際にもパーカーにTシャツ、そして短パンと至ってラフな格好のままであり、かけてるメガネもテンプルが調整されてないのかふとした拍子によくズレる。
それでも物理学や量子力学に関しての知識は本物という正真正銘の才媛であり、実在が証明されていない仮説やSF的な発想も自分が納得いく理論を構築する為なら柔軟に取り入れる「頭の柔らかい」学者(一方でそれらが学会ではキワモノ扱いされる事も重々承知しており、自身の仮説を披露する際は最後に弱気になる)。李桂英が見せた新元素「アーキタイプ」の実験の公演ではその物質が持つ性質の仕組みを正確に言い当てて李を感嘆させている。
加藤侍とは高校時代の同級生であり、彼曰くその頃からどこか浮世離れしていた模様。
空想生物が好きなのは幼少時かららしく、スマートフォンのカバーや自宅に飾ってある人形などは全て怪獣や恐竜を模しており、相当思い入れがある模様。
国際会議で不在だった笹本教授に代わり、旧嗣野地区管理局「ミサキオク」で突如鳴り始めたアラームの対処を依頼されるも、この時はどうすることもできずに帰される。
その後は過去にミサキオクの配線工事を行ったというオオタキファクトリーのことを調べた際に興味本位で同社HPで配布されていたAI「ナラタケ」をDLし、そこから進化した「ペロ2」と共同生活を始める。
ペロ2がネットに公開した自身の論文がアーキタイプ研究者である李博士の目に止まり、彼女に呼ばれる形でアラブ首長国連邦のドバイに赴き、そこで李が開いていた講演会にてアーキタイプの持つこれまでの物理法則を打ち破る驚くべき性質を目の当たりにする。その講演会でアーキタイプの作用の原理を解いて見せたことから李に見初められ、彼女と共にアーキタイプの研究およびそれの発見者である葦原道幸が残した論文の検証に当たることとなり(ペロ2曰く葦原の理論と銘の作ったデータには類似性があり、また李によると彼女のリポートこそ葦原の遺産を紐解く鍵になるとしている)、僅かな時間で彼の理論の一部の解明に成功、その「飛躍した発想力」「あらゆる要素と可能性に興味を持つ」などの特異な点で実績を挙げた事でさらにアーキタイプの秘密を探るべく李に連れられて葦原の足跡を辿り始める。
ミサキオクで通話したことのあるユンとは未だに面識はない(会社のHPの社員名簿で顔と名前だけは知っている)が、ペロ2が侍の職場にあったメカをハッキングした件をきっかけに彼と正式にコンタクトを取り、以後チャットやLINEなどで頻繁に情報交換を行っている。
劇中では情報交換をする中で、自身が思いついた仮説を片っ端から提示しては論破されるという過程を通じて、「自分が何をしたいのか(何を目指しているのか)」という点に気付く事が多い。
銘役の宮本氏はアニメファン及び特撮ファンの間ではゴジラS.Pと同様に特撮作品を題材にしたアニメ『SSSS.GRIDMAN』の宝多六花役を演じた事で有名で、どちらも女性レギュラーかつ物語の鍵を持つという共通点がある(趣向に関しては六花と深い関係がある人物と共通している)。
更にゴジラウルティマの容姿が公開された時にその巨大な両脚から六花を連想する人も多く出てしまい更にネタにされる事となった。
また、後に特撮の本シリーズである『機界戦隊ゼンカイジャー』にてマジーヌ/ゼンカイマジーヌ役で出演している。
彼女の研究テーマの「存在しない生物」とは一見ドラゴンやミノタウロスのようないわゆる幻獣のことだと思われていたが、彼女曰く「時間の中を泳ぐ魚」、「四次元空間を飛ぶ蝶」などといった文字通り「ありえない存在」である模様。
(曰く「世界の成り立ちを知るには「この世界にはいないもの」を知らなきゃいけない」とのこと。また、この「存在しない生物」がこの作品に怪獣に相当するのではないかとも考えられる)
メガネや髪型など則巻アラレを思わせる容姿だがEDでは帽子をかぶっていてさらにアラレっぽくなっている。なおDr.スランプではゴジラなど東宝怪獣が描かれていた。
尚、後に販売された公式ファンブックに掲載されたキャラクターデザイン原案担当の加藤和恵氏のインタビューで「天才=眼鏡」というイメージから始まり、『昭和レトロポップメガネ女子』を軸に進めていくうちに「怪獣好きメガネ女子」からアラレちゃんを連想し、そこからアラレちゃん要素を取り入れたのが今の銘という事が明かされる事になる。
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