「怖いより見たい、ね」
演:新山千春
概要
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』の主人公及びヒロイン。
「放送界のゴミ貯め」こと弱小BSデジタル放送局『BS・デジタルQ』レポーター兼編集兼アシスタント・プロデューサーを務めている。20歳。マンション『中目黒』で一人暮らししている。
父は防衛海軍の准将・立花泰三で現在は防衛省の官舎に住んでいているが、時折娘のマンションに訪れ、一緒に朝食をすることもある。母は他界しており、台所の棚に彼女の遺影が飾られている。
新潟県の妙高山で取材をした後、友人の武田光明が持ってきた古書『護国聖獣伝記』を見て、その著者である伊佐山嘉利と本栖警察署で面会し、彼から魏怒羅が眠る富士の樹海へ行くよう告げられる。光秋や淳と共に同地を訪れ、古い社の前で伊佐山が置いたと思われる魏怒羅の要石の破片を拾い、「護国三聖獣」の謎を追及する。
人物像
容姿端麗で、同僚の丸尾淳から「BS・デジタルQに咲く清らかな一輪の百合」と渾名で呼ばれるほど好意を持たれ、テレビスタッフに悪態をついて追い出そうとした和泉村の村長達も彼女を見るや否や鼻の下を伸ばし、あっさり手のひら返して取材続行を許可した。しかし、由里自身に自覚がなく、仕事に夢中で恋愛に関しては疎い。
軍人である父の躾である故か、正義感が強く行動的。良くも悪くも好奇心旺盛で、どんな危険なことにも物怖じせずサバサバした性格をしている。本人曰く「女に生まれたくなかった」とぼやくほど。
備考
- 今作の映画監督を務める金子修介は、主人公の由里について「母親がいない中、自由には生きているものの、どこか厳しく躾けられた女の子」というイメージを提案したと語っている。
- 衣装に関しては、彼女を演じていた新山氏の好みではなく、金子監督が全て選んだものだと「SPECIAL EDITION」で述べられている。由里自身ファッションにはあまり興味がなく、衣装に関しては動きやすさを重視している。基本はスーツだが、普段はナチュラルで女性的な品のある物を選んだらしい。ただし「ソノラマMOOK」では、20代の女性らしくファッションには敏感だが、機動力重視の為、パンツルックがほとんどだと記されており、多少矛盾が生じている。金子映画としては、劇中一度もスカートを履いていない作品となった。金子監督曰く「動き回る役だから、似合うものを着せただけ」とのこと。