アマカノ
あまかの
概要
『アマカノ』とは、新進気鋭の原画士ピロ水氏が手掛けるあざらしそふとから発売されたPCアダルトゲームである。雪国へ引っ越した主人公がヒロインたちと出会い、織り成す純愛学園物語を描く。2014年12月19日発売。NEXTONのブランド・あざらしそふとのデビュー作に当たる。
等身大の恋愛と美麗な絵から受ける期待を裏切らない作風はSMEEやhibikiのLOVELY×CATION等を意識していると代表のあおきゅん氏はインタビューで答えている。
2016年10月28日に各種追加機能やアペンドを収録した~Perfect Edition~も発売。
2016年12月22日に直接の続編として後日談を描いたアマカノ+が、シリーズとしての続編に舞台である夜間瀬町をそのままに主要キャラを一新した~Second Season~がある。
アマカノSSは前作でどのヒロインを選んだかで今作のヒロインの設定が変化する(所謂パラレル)特殊なシナリオ構成である(近い時期の作品だとま~まれぇどの『PRIMAL×HEARTS2』がヒロイン数以外似ている)
関連作に事前に登場した白鷺市を新たに舞台としたアマカノ2が2020年4月24日に発売。こちらはゲーム開始時期は秋からで舞台も既にアマカノ+2作で登場した白鷺市がメインとなる為雪国ではなくなった。
また今までもシリーズと違いヒロイン達と必ずしも初対面ではなく既に付き合いや血縁を持つヒロインが登場した(今までのシリーズはせいぜい親や祖父母同士が遠い知り合いという程度で年頃の異性の同居人がいる事も事前で知らない等一貫してヒロイン達とは初対面であった)
それにともない初のネットラジオのあざらしラジオもスタートしたがゲーム発売前の宣伝目的を兼ねていたので予定通り発売直前に終了したがCD化を果たしあざらしラジオ2の放送開始が告知された。
主要登場人物
※人物の姓(名字)はいずれも長野県内の地名から取られている。以下同じ。
須賀川 勇希(すかがわ ゆうき)
- 声:藤四朗(OVA版のみ)
デフォルトネームは変更可能。
主人公。腰をやってしまった祖父や祖母の代わりに雪かきなどを手伝う為
時期外れの2年生から夜間瀬町にやってきた転校生。スタッフ曰く勇者のような王道系性格。学力はこはるに勉強を教えられる程度にはあり暴漢を退けたりや紗雪の父の理不尽な試練と称した殺人未遂行為にすらある程度耐えられるの心身の持ち主。
紗雪ルートでの普段と違い心身が不安定でうっかり雪に埋もれてしまった彼女を緊急時とはいえお姫様だっこしながら助け出す活躍も見せる(だからこそ余計に後の紗雪父の態度の酷さが目立つのだが)
高社 紗雪(たかやしろ さゆき)
- 声:木村あやか
- 誕生日:3月5日(うお座)
- 身長156cm、スリーサイズはB88(E)・W57・H87。アマカノ+では身長157cm、B89(F)
- 血液型:A型
- 甘えスキル:キス好き・ご奉仕
主人公の同級生。周囲からは巫女姫さまと呼ばれている。
神社の生まれであり厳格な父親に育てられた為生真面目な性格。
大の掃除好きでお気に入りの箒に名前を付ける程。
基本的には温和な性格であるが妹と違い怒るときは怒るしいざ激怒すれば怖いのは母親譲りといえよう。彼女のルートではそんな貴重な性格の一端を垣間見ることができる。
各種公式版権イラストや絵師百人展のイラストなどにも描かれている君子蘭の髪止めは彼女のルートでのみ主人公のプレゼントとして登場する為ゲーム中の立ち絵は本人のルート以外変化しない。
上林聖(かんばやし みずき)
声:真中海
誕生日:12月16日(いて座)
身長165cm、スリーサイズはB85(D)・W56・H86。アマカノ+ではB87(E)・W55・H86
- 血液型:B型
- 甘えスキル:匂い好き・掴み癖
夜間瀬学園3年B組。アマカノ+では大学2年。主人公の同居人で悪戯好きな先輩。泣きボクロとオッドアイが特徴だがその目にはある秘密が…
実はお姉ちゃん子で寂しがりやな為見知らぬ土地で心細さを抱えていたりもする。
外見のモデルは某アイドルゲームの某お酒大好き20代半ばアイドルでピロ水氏の同人誌でまさかの(ある意味一方的な)共演をした事もある。
当初は彼女のシナリオはもっと暗い予定だったが製品版では没になり多少明るい展開が増えたという(ラストシーンなど)
ホームシックや都会に上京して進学という設定上アマカノSSの時期には付き合いの長い穂波とやや経緯が特殊な奏ルート以外では夜間瀬町にいないと思われる(同じく年上ヒロインの涙香ルートでは生徒会に彼女が残したお茶目な内容のノートが登場する、また涙香の進学先で遠距離恋愛の話題になる等前作の彼女のルートの内容も意識している)
星川 こはる(ほしかわ こはる)
- 声:秋野花
- 誕生日:11月6日(さそり座)
- 身長152cm、スリーサイズはB95(G)・W59・H92。アマカノ+では身長152cm、B95・W58・H91
- 血液型:O型
- 甘えスキル:抱きつき・ペロペロ
夜間瀬学園1年A組。アマカノ+では3年。主人公の後輩。甘味処こはるびよりの看板娘。明るい性格で周囲を和ませているわんこ系後輩。
小柄な体に似合わず運動神経抜群でパワフル、なおかつトランジスタグラマーの持ち主だが
勉強はやや苦手(地頭自体は良く将来的に調理学校に通い卒業後は店の経営の勉強もする)
勇希との間に生まれた娘のひよりと共にあざらしラジオでも活躍する(娘の成長具合からすると恐らく35は超えていると思われるがピロ水氏の過去作あおぞらストライプのサブキャラ同様美少女ゲームの宿命とはいえ異常な若作りである。ラジオのイラストは+の後日談アペンドの姿をピロ水氏の個人誌で発表した際に描き下ろした物の流用なので20代の頃の姿の絵だが大して変わっていないと思われる。恐るべし…)
スタッフ曰く当初はバイト仲間としての後輩の予定だったらしい。
シナリオライターが最初に書き上げたキャラ・シナリオで以後他のキャラと比べて起伏は少ないものの安定しているシナリオはアマカノシリーズの作風の基本形となった(紗雪の試練、聖の遠距離恋愛とその着地の経緯、自作の奏にも通じる身体障害要素、2の結灯の紗雪の家にも通じる家庭の事情による表裏激しい設定などライターの龍来岳氏はどちらか言えば本来は重めの内容が好みと思われる)
全体的に巨乳傾向が強いアマカノシリーズ、ひいてはあざらしソフトブランドであるが
以後も定着するバスト90の大台のキャラは彼女が最初。いきなりトランジスタグラマかつこのサイズのヒロインをメインに投入した英断を筆者は評価したい。
主要登場人物(アマカノ~Second Season~から登場)
志賀 浩輔(しが こうすけ)
SSの主人公。2年で両親の昔の知り合いの旅館に引っ越してきた。
今作も同じく転校生でスタッフ曰く兄貴系の性格。
引っ越しや居酒屋などのバイト経験がある為本作でも学園祭など特定のヒロインルートでその経験を発揮する。
あるヒロインの為とはいえ授業をサボったり放送室を占拠する、授業中隠れて早弁をする事がある(とあるルートの雪静談)など前作主人公の勇希と比べるとやや強引なところも見られる。
一ノ瀬 穂波(いちのせ ほなみ)
- 声:波奈束風景
- 誕生日:6月29日(かに座)
- 身長162cm、スリーサイズはB85(E)・W57・H84。SS+では B87(F)・W56・H85
- 血液型:A型
- 甘えスキル:噛み癖・舐め癖・抱きしめられたい願望
夜間瀬学園1年B組。主人公の後輩その1で主人公と同時期のもう一人の転校生。
両親へのホームシックやコンプレックスをバネに自分を磨いた結果、料理・勉強共にかなりのレベルを身に着けた才女。
両親の引っ越しの都合で彼らの思い出の地である夜間瀬町に転校してきたことが途中で判明する。
次回作の結灯へと性格が引き継がれた。
両親に過保護に育てられた為性的な知識が小学生並みである(この点は次回作のちとせへと引き継がれた)
所謂ツンデレ系の性格で係わりの深い前作の聖先輩同様同じモデルはピロ水氏お気に入りの声優さんの担当キャラである某ライトノベル原作のキャラらしい。
沓野 奏(くつの かなで)
- 声:桃山いおん
- 誕生日:10月17日(天秤座)
- 身長151cm、スリーサイズはB82(D)・W55・H83。SS+ではB84 ・W54・H83
- 血液型:AB型
- 甘えスキル:奉仕・抱きしめ
夜間瀬学園1年B組。主人公の後輩その2で同居人。足が不自由な為、祖父母の経営する旅館「縁嬉」にお世話になっており車椅子を使う。主人公をお兄さまと慕う小悪魔的な性格。友達は結構多いとのこと。また絶望的に不器用だったり勉強ができなかったりとポンコツな部分もあるが、穂波の協力もあって一部は克服していく。
乗っている車椅子の名前はスノーモンキー号。
足の不自由さは事故による後天的なものである為清楚な見た目に似合わず活発な性格。なお本人曰く運動神経は最悪らしく、SS+においては歩けるようになった自分を指して「車椅子になる前より今の方が動けている」というセリフまである。
スタッフいわく前作の3ヒロインから長所(胸と勉強が苦手な部分以外)を集めて作られたキャラ。
高社 雪静(たかやしろ ゆずか)
- 声:松田理沙
- 誕生日:2月9日(水瓶座)
- 身長154cm、スリーサイズはB92(H)・W56・H86。SS+ではB94・W57・H89
- 血液型:B型
- 甘えスキル:敏感・妄想癖・密着
夜間瀬学園2年A組。主人公の同級生で本の虫かつ図書委員。紗雪の妹で前作の時点でも声と立ち絵は無いが姉と主人公の仲を応援する役割として登場している。
姉ほどではないが真面目に神社の業務もこなしている為持久力や運動センスこそないが体力は以外とある。
学業は後輩の奏よりは優秀なのだが料理含め穂波程ではなく、いずれも優秀で人付き合いも(前作の時点では勇希に励まされる前の表面上は)良い紗雪へコンプレックスを持つ。
当初の予定では姉の紗雪ではなくこちらが前作での攻略対象予定だった。
彼女付き合い始めると浩輔への呼び名は親しみを込めたコウくんへと変化する。
ちなみにアマカノSS+では何故か唐突に前作の聖と年齢を超えた親友という矛盾した設定が冒頭から登場する(SSでの描写と彼女の人物設定を重視すればせいぜい姉の知り合い程度の面識、認識が妥当である為。無印の+ではほぼ同じ展開でも目立たなかったが前作含めたヒロイン全員を結婚式に集合させた弊害だろう。年上ヒロインで多少は接点が見られる涙香とは特に仲が良い訳でないのに)
硯川・e・涙香(すずりかわ ゆーふらじー るいか)
- 声:一色ヒカル
- 誕生日:4月14日(牡羊座)
- 身長167cm、スリーサイズはB90(F)・W59・H94。SS+ではB93(G)・W59・H95
- 血液型:O型
- 甘えスキル:キス好き・おっぱい・お尻敏感
夜間瀬学園3年B組。夜間瀬学園の生徒会長で祖母がロシア人のクォーター。前作の紗雪たちとは友人関係。
ルー語の使い手。できる生徒会長として精力的にふるまうが心身ともにある弱いやコンプレックスも抱えている
前作からこはるびよりにたまに現れてはみかんの皮で遊ぶ謎の人物として登場しているがビジュアルや細かい設定は他のヒロインと違いSS開発時に作られた為続編の布石を置いただけというのが本当のところらしい。
前作で紗雪を選んだルートである穂波ルートでも自分のルートでも紗雪と友人関係を気づいているという点は変わらないが穂波、奏と違い友人の妹である雪静との係わりはさほど存在しない、せいぜい図書室と生徒会室が近いので多少交流がある程度(ルートの都合上紗雪とお互いの彼氏を自慢したり惚気たりする展開が実現しないのは残念である)
しかし作中での関係性とはうらはらに性格と等身的に扱いがたいのかこはるは彼女よりむしろ胸と同居人以外共通点が多い後輩の奏と共演する事の方が多い(その傾向は彼女を含めたヒロインがゲストで登場する最新作のアマカノ2でさえ同様である)
シリーズでは貴重な外国人キャラの為当初は銀髪ではなく金髪の予定だった。
主要登場人物(アマカノ2から登場)
和倉 賢一(わくら けんいち)
主人公
転校生ではなく元から白鷺に居た、という点で今までの主人公たちと立場が違う
ちとせの店でバイトしている為バリスタスタイルの設定画も存在する
初代はこはるびよりの制服は女性専用だったため、男性制服の存在が示唆されたのは初めて(こはるびよりをある意味一方的にライバル視している友人のケーキ屋でヒロインの誕生日を祝う計画で働くルート自体はあった)
前作、前々作ではこはるびよりの制服はこはると関係性が強い一部のヒロイン(聖だけは同人やグッズのイラストのみ)しか着る事は無かったが今作は全ヒロインが緋衣亭で働く展開があるので全員分の制服姿を拝むことができる。
蔦町 ちとせ(つたまち ちとせ)
- 声:歩サラ
- 誕生日:8月7日 血液型:O型
- 身長:153cm 3サイズ:96/59/94(Iカップ)
- 甘えスキル:抱きしめ・なでなで
- 趣味・特技:料理・掃除・裁縫・主人公の世話
- 誕生花:サルビア(緋衣草)
- 属性:花
- 恋を知らないヒロイン
隣の家に暮らす、一つ年上の幼馴染。
実家が営む喫茶店「緋衣亭」の看板娘。
穏やかな人柄と世話好きな性格から、学園内でも男女ともに人気が高い。
主人公のことを可愛い弟として見ているため、
いつも抱きしめたり頭を撫でたり、スキンシップは多め。
甘やかしてくれるお姉ちゃんだが、エッチなことになると笑顔で怒る。
シリーズ初の幼馴染にして姉キャラ枠でもある(故に前作、前々作の聖、涙香とは趣が違う)
涙香からはあちら程分かりやすくはないもののこちらも体にある秘密を受け継いでいる。
ちなみにピロ水氏が描く母性的な年上のヒロイン自体は個人誌のはにかみ彼女の来海志乃香、
姉的存在はcomicE×E誌上の連載企画SiStart!の綾瀬夏夜&冬歌姉妹が先に登場していた。
氷見山 玲(ひみやま れい)
- 声:神代岬
- 誕生日:3月29日 血液型:B型
- 身長:158cm 3サイズ:85/55/90(Eカップ)
- 甘えスキル:匂い・身体を撫でる(確かめる)
- 趣味・特技:ピアノ・食事・まち歩き
- 誕生花:ユキヤナギ
- 属性:雪
- 恋に興味がないヒロイン
主人公の従妹。
県外から白鷺学園に通っていたが、通学の利便性を求めて、
主人公が暮らす家――しかも主人公の部屋に居候することを決める。
クールでマイペースな性格で、一人で行動している事が多いが、
他者との関わり合いを断っているわけではなく、礼儀も正しい。
物事を合理的に見ようとするところがある。
関連ブランドのあざらしソフト+1では既に実妹が攻略対象であるアイコトバも発売しているがアマカノシリーズとしては今作で始めた登場した主人公の血縁者枠のキャラである。
黒姫 結灯(くろひめ ゆうひ)
- 声:明羽杏子
- 誕生日:1月15日 血液型:AB型
- 身長:158cm 3サイズ:87/57/86(Fカップ)
- 甘えスキル:舐める・キス
- 趣味・特技:寝ること・字が綺麗・宝探し
- 誕生花:コチョウラン・白
- 属性:月
- 恋をしないヒロイン
白鷺市への帰りに、新幹線の座席で隣同士になった少女。
その翌日、偶然にも同じクラスの転校生として再会する。
人当たりがよく、学校行事にも積極的で振る舞いは優等生そのもの。
かと思えば、いたずらっぽいところもあり、クラスにもすぐ馴染んだ。
ただ時折、意味深な言動を取ることがあり……?
その他の登場人物
美雪と妹の恋雪(姉のED、アペンドでは成長した姿で登場) 紗雪の娘達。
望 聖の娘(アペンドで登場)
ひより 前述通りこはるの娘で成長後はcv:真中海(アマカノSS+のアペンドでは後述の涙香の娘・澪香と共に登場しイラスト集・あざらしらじおでは更に成長した姿(CV名義は真中海ではなく風音)で登場)
真波 穂波の娘。ライターの龍来岳氏のツイートの設定によると更に名前が設定されてないが妹(次女)が生まれる予定。
歩愛 奏の娘。少し読みづらいが「あゆな」と読む。
静雫 雪静の娘で美雪、恋雪の従妹。前作にあたるアマカノ+では時系列上既に生まれているにも関わらず細かい設定まではできていなかった為かまだ存在と名前が出てきていなかった。
澪香 涙香の娘(アペンドで登場)親同士の家族付き合いがあるひよりとは幼馴染の関係として姉と慕うようになる。
ひよりと違い成長後(あざらしラジオ)も母親と同じcv:一色ヒカル。