概要
- 【SKINNY】やせこけた、皮と骨ばかりの…という意味の言葉。
- 皮膚のように体にぴったりフィットしているさま。
- 体のラインが くっきり浮かび出るような洋服。
- スキニージーンズ(スキニーデニム)の略。
- 日本の空調機器メーカー「ゼネラルエアコン」(ゼネラルエアコンテクニカを経て現・デンソーエアクール)が1970年代中頃〜2010年代中頃まで製造・販売していたエアコン、ファンヒーターのブランド名。以下で説明。
スキニーエアコン
最初にスキニーという名称が使われたのは1974年。日本のトヨタ自動車・三井物産と米ゼネラルエレクトリック社の合弁で設立された会社であるゼネラルエアコン社が同年に発売した、窓掛け型エアコン(ウインドエアコン)・ES505G型に命名された。この機種は後に窓掛け型エアコンの主流となるタテ型を、空調機器メーカーとして初めて採用し、その外観のスリムさから「スキニー」と名付けられたものと云われている。このES505G型は、1974年度の通商産業省(現・経済産業省)グッドデザイン賞を受賞した。
ES505G型と、その改良型のACE131RB型は冷房専用タイプだったが、間もなく除湿機能を持ったADE181RA型/ADE161RA型が登場。後には暖房機能も付加された機種も販売されている。
ちなみにスプリット型(室内機と室外機が分かれているもの)は「スキニーグランデ」と呼ばれ、ファンヒーターには「スキニーセラミックヒーター」の名が付けられていた。
1984年、ゼネラルエアコン社は米GE社の経営難から、やむなくGE社との合弁を解消。これらの空調機器もゼネラルエレクトリックのロゴがなくなり、いつしか生産も中断されてしまった。
平成に入り、社名変更で発足したゼネラルエアコン・テクニカは、数は少ないながらも空調機器の生産を再開し、ここではGEのロゴに代わり、スキニーのロゴが使われている。空調機器の生産は三菱電機のOEMになったのち家庭用からは撤退、業務用は現在も生産されているがスキニーのブランド名は消滅している。
余談だが、家庭用スキニーエアコンはトヨタ自動車の販売店の専売で、家電量販店では購入できなかった。