概要
芥川龍之介の短編小説『羅生門』『藪の中』を原案とする日本映画で、1950年に公開された。
監督は黒澤明。
物語
時は平安時代。羅生門と呼ばれる崩れかけた都の正門で、3人の男のうちの杣売りと旅法師がある殺人事件の参考人として検非違使に出頭した際に見聞きした話を残る下人に語って聞かせる。
事の起こりは杣売りが薪を取りに入った山中で金沢武弘と言う武士の死体を発見した事だった。容疑者として多襄丸と言う盗賊が引き立てられ、証言者として発見者の杣売りだけでなく金沢の妻・真砂、そして金沢と道中で知り合った旅法師が出頭。
更には被害者である金沢の証言を聞くため、巫女まで召喚された。しかし、多襄丸・真砂・金沢の証言は悉く食い違う。果たして誰の証言が真実で、誰の証言が虚偽なのか。真相はまさに『藪の中』であるかに思えたが・・・・。