夢がなくては真っ暗闇。この世で泣く人嘆く人。泣くな、負けるな、挫けるな!もうすぐあいつがやって来る。この物語は、昇る朝日に友情を誓い、沈む夕日に愛を叫ぶ、誠のロボット・もりもりぼっくんの真実の記録である。(OPナレーションより)
概要
東映不思議コメディーシリーズ第6弾で、1986年4月6日から同年12月28日までフジテレビ系で全39話が放送された。
『バッテンロボ丸』以来のロボットコメディ作品であるが、擬人化した動物たちも登場しているのが特徴。
『ロボット8ちゃん』から始まった着ぐるみやパペット人形を主人公にした作品は本作が最後となり、次作からは少年探偵団を主流にした『おもいっきり探偵団覇悪怒組』が放送開始された。
ストーリー
知蘭博士が開発したロボット、もりもりぼっくんは中山フミヤと出会う。ぼっくんの目的は人間とロボット、そして動物たちが共存できるために必要な「サムシング」を探すためである。
「サムシング」とは一体なんなのか?そしてどこにあるのか?それを求めながら他の仲間たちやフミヤの友人たちと共に人間社会で騒動を巻き起こす。
登場人物
ぼっくん(CV:坂本千夏)
本作の主人公。知蘭博士がロボットと動物たちと仲良くするために作られたロボット。中山家に居候している。エネルギー源は野菜であるがニンジンは苦手。またカエルが苦手だったが、平安時代に出会ったカエルヶ池の姫君に好意を持たれた一件で克服した。
腹部には目覚ましレベルを備えた時計で、「タイムぼっくん」と叫ぶと時空調整で時間を進めたり遅らせるだけでなく、災害に巻き込まれそうになった相手を助ける。自在に首を回し「ウキウキパワー」で物体を空中に浮上させる能力を持つ。
背中には遠隔通信用ロボット「ピッコロバード」が装着されており、フミヤとマドカが持っているトランシーバーで通信するのだが基本的に役に立っていない。
また自我(CV:星野桜子)を持っており、第13話で自ら顔を出す。それ以来はぼっくんのサポートを行う。
中山フミヤ(演:内藤政也)
小学五年生。サッカーの練習中、自分のボールが無くなった後、ぼっくんが届けてくれた一件で友達となる。
井上マドカ(演:田山真美子)
第2話に登場するフミヤのクラスメートの少女。フミヤのことが好きだが、彼から苦手意識を持たれてしまう。
中山マコト(演:永井寛孝)
フミヤの父親。学校の体育の先生を職業としている。ジャガイモが大好物。
中山ケーコ(演:黒川明子)
フミヤの母親。専業主婦。豚肉が大好物。
知蘭博士(演:市川勇)
知蘭ランドを創設した科学者。ぼっくんたちの生みの親。動物とロボットが共存するために必要なサムシングを見つけるためにぼっくんを人間世界に送った。優れた科学者でサムシングに対する熱意はあるが、伊藤かずえのファンでサイン欲しさにぼっくんに依頼したり、マコトが勤めている学校の教頭先生が香港土産でくれたヘネシーを飲み干すなどいい加減な一面もある。
カケフ(演:中島義実)
第4話に登場するフミヤの親友。まどかの事が好きだが、全く相手にされない。
井上アサミ(演:糸冽ゆかり)
第7話に登場するマドカの妹。少々生意気な性格で、度が過ぎる悪戯を平然と行う程の問題児。
モグランプ(CV:小粥よう子)
温厚なモグラでぼっくんとは仲が良い。目玉焼きが好み。
ラビクリン(CV:小林優子)
綺麗好きなウサギ。他の動物と同様、ロボットたちとは不仲だが、12話で九太郎から優しく接してた後に恋仲となり、秘密裏に交際している。このことを知っているのはぼっくんただ1人。
ジャイタイガー(CV:神山卓三)
巨人ファンの虎。よくバットを持っている。知蘭博士が阪神ファンであるため、負けた腹いせにプロレス技で八つ当たりされたことも。
学習修(CV:上田敏也)
勉強机ロボット。「勉強!勉強!」言いながら相手を無理矢理勉強させようとする。両腕を伸ばせる機能を持つ。アサミの暴言でノイローゼになったことも。ゆで卵が好み。
洗面モモコ(CV:向殿あさみ)
洗面台ロボット。腹部に洗面台が備えており、あらゆる物を綺麗にする。ラビクリーンとはライバル関係。
救急九太郎(CV:中原茂)
第8話に登場する救急車ロボット。関西弁で話し、語尾に「ダス」と付ける。二足歩行から救急車に変形し、体内には医療器具が備えている。OPで追加したのは第10話からでEDは未登場のまま。
アイアンおばさん(演:柴田理恵)
第17話から登場する少林寺拳法の使い手。実は知蘭博士の妹で多額の借金を返すためにやってきた。また知蘭ランドをゴルフ場に変えようと目論む。その後もぼっくんの敵として立ちはだかる。
サムシング
知蘭博士が探し求めている『キーパーソン』。