木花咲耶姫
このはなさやくひめ
ニニギノミコトの妻。
オオヤマツミは姉と一緒にニニギの妻にしようと思っていたが、
ニニギは妹だけと結婚した。なぜなら妹は美人だが、
姉はそうではなかったからである。古事記によると「甚凶醜(いとみにく)き」とあり、
わけではなかったかもしれないが……
オオヤマツミ曰く、妹は天孫に桜の花が咲くような繁栄を、
姉は岩のような堅固さをもたらすはずだった。
ニニギがイワナガヒメを拒絶したことで天皇の寿命は短くなり、
やがて普通の人間と同じになってしまうことになる。
木花咲耶姫は、結婚後すぐに妊娠したためにニニギから
何があっても産まれるはず、と自分の居る産屋に火をつけて絶命した。
イワナガヒメはニニギと結婚しなくてよかったのかもしれない。