CV:子安武人(『東京BABYLON』OVA)/古澤徹(『X』劇場版)/かわのをとや(『X』WOWOW版)/中井和哉(『X』CDドラマ版・少年期)/東地宏樹(『ツバサ・クロニクル』)/梅原裕一郎(『東京BABYLON2021』)
演:四方堂亘(『東京BABYLON』ビデオシネマ版)
概要
初出は『東京BABYLON』。
柔らかな黒髪にメガネが特徴の温厚な雰囲気の青年。
皇昴流に対し、やたらとアプローチを仕掛けてくる変人。
人物
その正体は、皇家と双璧をなす陰陽道の一門である暗殺者集団「桜塚護」の当代の継承者。
人当たりのいい顔は表向きの仮面であり、生まれつき他人を傷つけることに何の感情も抱かず、それどころか「生ける『者』」と「単なる『モノ』」の区別が付かない人格破綻者(つまり、人を殺傷することも、物を壊すことも同じようにしか感じられない)。
獣医になったのは、弱った動物たちを自らが使用する術の反動でかえってくる呪いの身代わりとするためである。
また昴流に対してアプローチをしていたのは、「自分が他人を好きになれるか」という実験であり、そのために「好きになったら取るであろう行動」を取っていたにすぎなかった。
なお、「桜塚護」は暗殺者「集団」という事になってはいるが、実際のメンバーは彼1人のみであり、表向きには周辺の協力者達をも含めて「暗殺集団」と称されている。
「桜塚護」の継承に際しては先代とその協力者達を全員殺す掟が存在し、星史郎もまた実母にして先代「桜塚護」である桜塚雪華を殺している。
母親については『X』の単行本巻末の読切と、ドラマCDでわずかにその人物像が描かれたが、「外見が完全にょぅι゛ょ」、「声もロリ声」、「座敷牢住まい」、「仕事の時だけ外出」と、CLAMP節全開の存在であった。
作中での行動
『東京BABYLON』
表の職業は新宿で開業する獣医師。昴流とその姉・北都には序盤の段階で「桜塚護」の当代である事は把握されていたようだが、当初は醸し出す雰囲気も手伝ってか、暗殺者とは言えどもいわゆる「仕事人」的なもの、位に思われていた節もある。
微妙な胡散臭さは見せつつも度々昴流の退魔稼業をサポート、皇姉弟の頼れる兄貴分的な存在であったのだが、とある事件で片目を失明、終盤で遂に本性を現し昴流の心をへし折った末、北都を殺害し姿をくらませている。
『X』
桃生封真率いる「地の龍」の一人として再登場。チームの中でも群を抜いて、積極的に結界を破壊していた。
やがて「天の龍」の一員となった昴流と再会、決着戦に至る。その中で北都が遺した術が発動、昴流に討たれるのだが、死してなお彼の存在はそれ以降も昴流を蝕んでいく事に…。
なお、劇場版では序盤に昴流と戦い、相討ちで死亡している。
タロットは「死神(13)」。
『ツバサ-RESERVoir_CHRoNiCLE-(ツバサ・クロニクル)』
厳密には『BABYLON』『X』とは別の、平行世界における存在(クレジット上の名も名字無しの「星史郎」)。
小狼の体術の師匠で、吸血鬼ハンターを生業とするが、ある出来事により自らもまた吸血鬼となった。自らの右目を対価に次元の魔女から得た異世界を渡る能力(自身の望み通りの次元へ移動できる強力なものだが、回数限定)を駆使する。