概要
インドネシアやマレーシア、フィリピン等の東南アジア圏に伝わる短剣。中でもインドネシアで作られるクリスナイフはユネスコの世界無形遺産に指定されている。
鍔が一体化している波打った刃と刺突向けにわずかに曲がった柄が特徴で、フランベルジュ等と同じく、この刃の形の影響でクリスナイフで付けられた傷は縫合をはじめとした外科治療が困難で強い殺傷力を持つ。だが同時にこの形状のおかげで強度が脆く手入れも難しい。
また、クリスナイフは運命を司る護符でもあり、クリスナイフの方が持ち主を選ぶとも伝えられている。
クリスナイフの持ち主となった者は毎日肌身放さず身に着け、子孫へと継承し、刃が薄くなり擦り切れるまで大事に磨き使っていくという。