概要
普通、イラストレーター等にイラストや漫画などを依頼するにはメールでのやり取りが必須だった。
それに指示書に納期やら報酬の相談をしたりしなければいけない手間があるので、個人的な依頼には高いハードルだと言える。
それをSkebは入力内容を最小化することで上記のハードルを解消し、自動翻訳により言語の壁を超えて世界中のファンとやり取りが可能にしている。
長所
リテイクや打ち合わせが禁止されているので、手続きを素早く行える。
また、自動翻訳が簡単に出来るので、海外のクライアントからのリクエストも簡単にやり取りできる。
リクエストの締め切りに間に合わなくても(金銭面での)ペナルティはない。
短所
一方で依頼する際には依頼文の中で内容を完結させていなければならず、納品まで相談や確認が禁止されている。進行状況が分からないためポーズやスケールに解釈違い(頭から足まで全身を希望したはずが持ち上げた腕の肘から先や膝から下がないなど)が生ずると修正が利かない、支払い手段が限定的(特にJCBが使えない)など、クリエイターの利便性を追求するためとして簡素化した結果逆に融通が利かなくなっている部分も多少ある。
また、利用規約で「完成度はクリエイターが決定し、クライアントは完成度に異議を申し立てることができません。」「キャラクター、構図、解像度、差分、ファイル形式などいかなる内容もクリエイターは従う必要がありません。」と定められている。乱暴に言ってしまえば、希望を完全に無視した作品や、雑な作品が納品されたとしても依頼者は一切文句を言えないという事である。故に報酬が高額な依頼や、内容を厳密に指定したい依頼には適さないサービスといえる(因みにPixivリクエストも完成度の保証はされてはいないものの、納品物があまりにも悪質な場合は問い合わせが認められている)。
しかも、要望通りに作品を描いて(書いて)もらえなかったクライアントがクリエイターに問い合わせたら、Skebから『あなたは規約とポリシーに違反している恐れがあります。』とサッカーで言う所のイエローカード同然な扱いをされるメールが送られてくるという理不尽な対応をされるため、クリエイターに(要望通りの作品を制作してもらえなかったということで)依頼金を騙し取られたクライアントは事実上泣き寝入りするしかない。
依頼の際には内容の完結やNSFWに関してAIによるチェックが行われるが精度に難があるのか誤判定が起こりやすく、どの部分が問題なのかも示されない。誤判定を回避するために依頼文を修正した結果意図していたものとは違った内容になってしまう事も多い。
運営は1人で行われているためとして問い合わせは特定商取引法に関するものなど一部を除いて受け付けていない。その為、曖昧な部分に関する疑問を晴らす事ができない。
前述のとおり締め切りまでに納品出来なくても違約金は発生しないが、実際は非表示に設定できない締切厳守率という項目が低下するというペナルティが発生する。キャンセルの理由が全うなものか確認できない事も相まって「この人は無責任な人だ」と思われてしまうリスクが生じる。
その他
ちなみにPixivにおいては、『Skebご依頼絵』といったタイトルを付けたり、キャプション文で「Skebでこういうの描きました」と説明した上で、Skebで描いたイラストを公開しているユーザー様は結構いる。全年齢版やR-18版を合わせ、タグ付けしている作品だけでも2020年2月現在、500近く登録されているが、タグ付けしていないのも含めれば確実に500以上は投稿されていると思われる。
関連イラスト
関連タグ
金返せ:前述の理由からクライアントがこういう不満・文句を漏らすケースもある。
類似サイト
pixivリクエスト:人間でいう所の『同業者』に相当するサイト。詳細は個別記事を参照。
関連リンク
Skeb:IXPには対応していないので注意