概要
カナ書きすると『オンキヨー』と小さいョを使わない点に注意。
創業は1946年9月、設立当初の社名は大阪電気音響社であったが、翌年に大阪音響に社名を変更、現在のONKYOの社名になったのは設立25年後の1971年
2008年にはONKYOがSotecを買収、現在は安心の国内生産+ONKYOのオーディオ性能を高めたPCを作っている(2010年にSotecブランドが廃止され、現在はONKYOブランドで販売されている)
OEM供給に関しては東芝のREGZAの一部のモデルにONKYOのスピーカーが採用されている。
日本の老舗オーディオメーカーであり、手頃な価格帯と確かな音質に定評がある。とくにコンパクトオーディオで高い評価を得ている。
近年はオーディオ業界の縮小と停滞の煽りを受けて業績は悪化傾向にある。
Appleの発売したipodが世を席巻したことで、音楽を楽しむ機械は従来のオーディオからスマホのような携帯端末へ移行してしまい、それまでオーディオ一本槍であったONKYOは苦境に立たされることとなった。他のオーディオメーカーが組織再編や新規事業開拓によって活路を見いだしたのに対し、ONKYOはその波に乗り遅れ、新たな製品開発や新規ユーザーの獲得にも積極的に取り組まなかった。
2015年にパイオニアのホームAV部門を買収するも状況はあまり変わらず、パイオニアの製品を販売するに当たって自社のオーディオ製品展開が縮小してしまっている。2019年には自社のホームAV事業を米企業に譲渡する方針を発表。オーディオ製品展開が消滅するわけでは無いものの、オーディオファンに少なからぬ衝撃を与えた。結局この一件は頓挫してしまい、資金繰りも悪化したことから、経営状況を立て直すべく本社を東大阪市に移転。
2020年のコロナ禍も災いして債務超過に陥ってしまい、苦しい状況が続いている。
2021年には債務超過の状況が好転しなかった事もあって上場廃止が決定した。
コレに伴い、祖業であるホームオーディオ部門はSHARPと米音響機器メーカーのVOXXに売却され、ONKYOは事実上SHARPの傘下に降った。音響機器では10年近く門外漢であったシャープは老舗のONKYOを手に入れたことでホームAV事業の拡充に乗り出す模様である。
今後は以前から進めているテレビや業務機器へのスピーカーの提供、高齢者向けの補聴器の販売が事業の主軸になると思われる。現在はクラウドファンディングで資金を調達し、オーディオファン向けの新製品の開発を開始している。