概要
タイ王国のチャイヨー・プロダクションが勝手に中国と合作し、2006年6月に放映を目指した作品。
全52話を予定し、キャストも香港、タイ、日本と各国の俳優が集まる予定だった。
チャイヨーの裁判勝訴を受けて製作したものだったが、現地のライター曰く裁判所側は新作製作権を「否定はしていないが肯定もしていない」としており、少なくとも判断を待つ必要があった。
にもかかわらず円谷プロダクションに無許可で勝手に製作を開始し、2005年に円谷プロにタイと中国で提訴されて放映中止になった。そして2009年にタイ、中国での裁判で円谷プロ側が勝訴したため、タイ、中国で今後制作することは不可能となった。
結構大々的に金をかけて宣伝しており、ウルトラマンフェスティバルのようなイベントや玩具の販売、現地でのライブステージをしたり、日本でも無許可のウルトラマンとしてニュースで取り上げられたため、「なんか知ってる」という人もいるかもしれない。
あらすじ
残された資料によると、次のような粗筋だったという。
近未来の地球。超巨大宇宙人メリーウェイが日本海に墜落し、その影響で発生した巨大津波が日本と中国を襲い、沿岸部は壊滅的な被害を受ける。しかも地球の軸にも異常が発生し大規模な気候変動が発生。それからわずか15年で地球の3分の1が砂漠化し全世界の人口が半減する。生き残った人類は文明維持のため砂漠に基地を設立した。
地球はマスクを被った男で構成された組織Sに支配されてしまい、さらには地球各所に13体者怪獣が襲来した。
そのため防衛軍はBASEエリート部隊を設立を計画する。
一方、成都遊園地の従業員であるニールはとある事故がきっかけで砂漠を彷徨うこととなり、そこで休眠状態のウルトラマンミレニアムと接触し一心同体となる。のちにダーク、エリートと呼ばれる二人のウルトラマンも地球人と一心同体となり紆余曲折ありながらも3人が力を合わせて立ち向かう。
だがウルトラマンの力を利用しようともくろむSは人類滅亡のリスクを冒してでも地球にエイリアンを呼び寄せようと計画を立てる。BASEエリート部隊は防衛軍に反旗を翻し、計画阻止のために動き出した。