これは、夢と野望を抱き、そして壮絶な最期を迎えた一人の青年の物語である
概要
2021年8年31日の動画にて登場。
26歳の青年、神山大我は、牛丼チェーン店の魔津屋でバイトをしている傍ら、得意としているストリートダンスでビッグになろうと、後輩と共に日々活動していたが売れず、動画配信サイトにも投稿しているが登録者数もさっぱりで、時にはヘッドスピンをしながら牛丼を食べたり、バンジージャンプをしながら牛丼を完食したりと奇抜な動画も配信したが、感性が若干ズレてるためかそれでも伸びす、夢を諦めようとしていた。
そんなある日、とある動画でスタントマンが対向から走る自動車の上をハードル跳びをしている動画を観て感動し、
「大事なのは命がけで動画を撮る事だ...!」
と妙な開眼をしてしまい、
「ならば俺はこれよりも危険な動画を撮ろう」
と決意、牛丼屋が高速道路の高架の下にあった事から、「高速道路で時速100㌔で走行している車を2台ハードル跳びして、その様子をライブ配信しよう」と計画する。
そして当日、後輩と共に高速道路を訪れた大我は実際に100㌔で走る車を見て一時は萎縮するもライブ撮影を決行、最初のハードル跳びでコツを掴み、2台目のハードル跳びも成功、事前告知していた効果もあり視聴者数は10万人になり計画は大成功する。
この時点で配信を終了し、ハードル跳びもやめたら一躍有名人として成功するであろう、そう、此処でハードル跳びをやめたら...
2台目を跳んで高揚していた彼はアドレナリンもドバドバ出ていたのか、3台目も跳ぼうとしたが、次に対向から走ってきたのは2台の車よりも車高の高いミニバン‼︎、どう考えても飛び越えるのは無理だが、大河は「死ぬ気でやってやる!」と決行、ハードル跳びで乗り越えようと高くジャンプする。
しかし、現実は甘くなく、そして無常だった。
飛び越えられなかった大我はミニバンのフロントガラスに腰が直撃し、骨盤は粉砕骨折した上に睾丸は2つとも破裂、さらに時速100㌔の衝突の勢いできりもみに回転しながら高速道路を外壁を越え、高架下の店の窓ガラスに直撃落下した。その店は偶然にも大我が勤めていた牛丼屋であり、突然空から大我が窓ガラスを突き破って落下してきた事に激しく動揺する同僚達を前に、全身にガラスが刺さり、全身打撲と骨折により大我はやがて息を引き取った。この様子も後輩がライブ配信した動画は視聴者数100万を記録したが、大我は
「いくら記録しても死んだら元も子もない」と薄れゆく意識の中でそう思うのだった。
余談
物語は本来動画撮影中の悲劇として、そして動画配信者に危険行為の警鐘を鳴らす事を目的として投稿されたものだが、
- 大我が若干自己中心的で、いくら半グレとはいえ客に対して口が悪い。
- 冒頭に登場する半グレが同チャンネル「伊集院茂夫の拷問日記」の2021年7月19日の動画と同一人物と思わしい。
- 大我の務める牛丼屋の店名が実際にある「松屋」をもじった「魔津屋」。
- 大我がストリートダンスのプロを目指しているにもかかわらず、ヘッドスピンしかやらない(というかできないかもしれない)。
- 他にも色々な手段で動画を投稿しているが、なぜか牛丼を用いたネタから脱却できない。
- あまりにも大我の最期が壮絶すぎる。
など、全篇にわたり色々とネタを突っ込んでおり、悲劇というより喜劇にも受け止められ、同チャンネルの短編モノの動画再生数の平均的に比べて、再生数が多い結果となっている。