概要
頭からシーツを被ったような姿をした巨体の魔物。
見た目からは想像もつかないが性別は女であり、足元ではためかせているのもスカートだという。『楽しいムーミン一家』ではルビーを大事にしていたり、ハート型の貝殻を気に入ったりと女性らしさを垣間見せていた。
体は非常に冷たく、触れたものや通った場所は一瞬で凍りつき、周囲の草木は枯れ、地面には霜が降りるほど。その力は凄まじく、小説『ムーミンパパ海へいく』ではなんと海を凍らせながら歩いて渡るという芸当も見せた。それゆえにムーミン谷の住人たちからは大いに恐れられ、孤独に暮らしている。
モラン自身は全く凶暴ではなく、焚き火やカンテラの灯りなど明るく暖かいものに近づきたがる。しかしどんな炎も触れただけでたちまち鎮火させてしまう彼女は暖を取ることは決して出来ないのである。冷た過ぎる体を持つが故に恐れられ、求めているものは決して手に入らない、悲しい存在として描かれている。