「今、わたしには、お兄ちゃんが足りない……」
CV:大空直美
概要
自らの持つ加護によって、魔王討伐にのみ向かうことを宿命づけられている。
加護が与えるケタ外れの強さを備えている反面、喜怒哀楽をはじめとした感情表現も含めた人間らしさは、勇者に必要のないものとして加護の力で強力に制限されている。しかし兄ギデオン(レッド)の存在が辛うじて、その制限をギリギリのラインで留め人間性を失わずに保てている。
強力な加護のために本人の意志に反して「弱い者、困っている者を助けよう」という強烈な衝動を生ずるが、その衝動は自身の力量や周囲の人間の考えを度外視するため、幼い頃は周囲から浮き、両親も密かにルーティが理解できず扱いに困っていた。唯一、家族として無二の愛情を注いでくれていた(同時にルーティよりも先に動く事で加護の衝動からも守ってくれていた)のが兄ギデオンであったため、実は、まごうことなき正真正銘のブラコンに育っており、その深度は兄よりも深刻である。
勇者時代は兄と二人で「人類希望の双翼」と呼ばれていた。
兄と、兄をパーティから追い出したアレスとの因縁に決着をつけた後は、加護の衝動を抑える術を手に入れ「勇者ではない、ただのルーティ」としてゾルタンに居座る事を決め、ラグナソン姓では「勇者」として名が知られてしまっている事からルーティ・ルールを名乗るようになる。
(本来ラグナソン姓は兄ギデオンが騎士団副団長になった事で賜った姓であるため、ギデオンが「レッド」として姓を使わなくなった時点でルーティにも使う意味が無いものとなっている。一方で「ルール」は「騎士の規範を守る者」として名乗る通称であり、家名上の姓とはまた意味合いが異なっている)
嘘の歴史のルーティ
兄が死ぬ本来の(デミス神が想定し計画として描いていた)歴史である「嘘の歴史」では、加護が「理想的で前向きな勇者を演じさせる」ため傍目には人間らしく見えるが、実は人間としては破綻した「正義の味方を演じる神のロボット」として生きる羽目に陥っている。
また、この「嘘の歴史」の世界では、ギデオンは騎士ではなく地方守護を担っていた冒険者であったため、ラグナソン姓を賜っておらず、ゆえにルーティ自身も勇者ではあっても身分としては家名の無い平民の「勇者ルーティ」(つまり姓が無い)である。
兄が騎士となって生き残った歴史(要は本編の物語)ではあれほど大事に思っていた兄の死に対して「当然の事」と受け止めて涙ひとつ流すことがなかった。
しかし、そんな彼女を人々は「泣きそうなほど辛い兄の死も、世の人々のためにその辛さを呑み込んで涙を我慢し、心で泣きながら導いてくれる」ととても都合良く誤解して受け止め(ただしヤランドララだけが微妙ながらも違和感を抱いている)、そしてギデオンの死すら人々の信望の糧とし「魔王討伐」という「神が与えた、ただひとつの目的」に突き進んでいく。