概要
キリスト教においては悪魔ともされるが、上の概要の通り、元々はギリシア神話における女神エウリュノメー(「広く分け与える」)である。英国の詩人ロバート・グレーブスによって再構築された原ギリシア創世神話においては、創造神とされている。様々な作品にキャラクターとして取り上げられる際は、悪魔としてのことが多い。
デーモンとしては、欧州で、「腫れ物に覆われた体と長い歯を持ち狐の皮を纏った「死の王」」とされるが、パウサニアスの書物に古代ギリシア、デルフォイの神託所で、死体を骨までしゃぶり尽くす、肉食の悪霊で蠅の如く青黒い色と、鋭い歯を持ちハゲタカの皮の上に座す「冥府の高位の悪霊」が収録されているという。
また、コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』には、死者の貴公子として「エウリノーム」という悪魔(オリジナル悪魔とされる)が掲載されている。これは手足に長い爪を生やし、尖った耳と鼻を持ち、頭部に一対の角が生え、歯はノコギリのように鋭く、猪の皮をマントの代りにしている、と描かれる。
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